『デザイニング・インターフェース』パターンによる実践的インタラクションデザイン

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『デザイニング・インターフェース』
~パターンによる実践的インタラクションデザイン

斉藤 彰男(編集者、システム・エンジニア)

優れたユーザーインターフェイスを実現する手法とは
「パターン」で体系化するユニークな発想は要注目

  • 『デザイニング・インターフェース
    パターンによる実践的インタラクションデザイン』
  • ジェニファー・ティドウェル 著/ソシオメディア 監訳/浅野 紀予 訳
  • ISBN:978-4-87311-316-6
  • 定価:本体3,800円+税
  • オライリー・ジャパン

デザインパターンといえば、プログラマならGoF(Gang of Four)本『オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン』を思い浮かべるかもしれない。過去のソフトウェア設計のノウハウをパターンとしてまとめ、再利用できるようにまとめた名著だが、本書は、その手法をインタラクティブなウェブサイトやウェブアプリケーション、デスクトップアプリケーション、携帯電話などのガジェット、グラフィカルなオペレーティングシステムといった幅広いターゲットに適用した、いわば“ユーザーインターフェイスのデザインパターン本”である。

ユーザーインターフェイスをパターンとして捉えることによって、採用する理由を理解することができ、優れた操作性を実現することが可能になるとともに、実際のデザインに落とし込むときの留意点が理解できる。ひいては、クリエイティブ性の高いデザインを実現することが可能になるわけである。

本書では、「コンテンツの整理」「ナビゲーション」「ページ要素のレイアウト」「アクションとコマンド」「複合的なデータの表示」「ユーザーからの入力の受け取り」「視覚的なスタイルと美学」といったカテゴリの中に多くのパターンが盛り込められ、各パターンについて、「概要」「利用場面」「理由」「用法」「事例」が詳細に解説されている。本書を一度手にとって開いてみれば、その魅力は自ずと解ることだろう。

この記事の筆者

斉藤 彰男

(編集者、システム・エンジニア)

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