Webページの情報レイアウトを、「ストーリー」と「ゴール」を意識して整理する方法

ストーリーを立て、関連するキーワードを書き出して、掲載する情報を整理する方法についてお伝えします
よろしければこちらもご覧ください
※「はじめてWEB」は2020年10月13日をもってサービスを終了しました。

ホームページを運営していると、どんどん載せたい内容が増えてきますよね。
「あ、これも載せておこう」
「これも伝えたいから増やそう」
これを続けているとあっという間にメニューが増え、ものすごい数になっていきます。
20個くらいずらーーっと並んでいるメニューは、見にくくてなかなかクリックして先を読もうと思われないことが多いそうです。
情報も「レイアウト」してみましょう。

「ストーリー」を意識し、「ゴール」を決めよう

ホームページには「ストーリー」があると効果的です。
誰に『何か』を、そしてその『何か』はどういうところが特徴で、いくらなのか?
見てくれた人に、どうしてもらいたいのか?(ここがゴール)
ではどのようにして「ゴール」を決めたら良いのでしょうか?
そこで活躍するのが「6W2H」です。

「ゴール」の例としては下記のようなものがあげられると思います。

  • ホームページからの問い合わせを増やしたい
  • 電話によるムダな問い合わせがなくなるようにしたい
  • 商品を知ってもらいたい
  • 商品を買ってもらいたい
  • とにかく一度来店してもらいたい

「ゴール」を決めたら、6W2Hをひとつひとつ決めていくと良いでしょう。
例えば『商品を買ってもらいたい』場合では、

【Who】自分が

【What】自分の店で取り扱っている商品を

【When】常時(または記事を掲載した日から)

【Where】ホームページ上で

【Why】自信のある商品だから、この特徴がすごく良いから

【Whom】商品のターゲットである20代以上の女性

【How】ホームページのカートを利用して手軽に購入

【How much】1,000円で

実際に書き出してみましょう。

※こちらも参考になります!
「Web文章実践講座 第2回:商品紹介をブラッシュアップ※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました

関連するキーワードを書き出してみよう

「6W2H」を書き終えたら、次はキーワードを書き出してみましょう。
白い紙を用意します。
そこに、自店に関連するキーワードを全て書きます。
キーワードは何でも良いのです。思いつくものを、思いつくままに書いてみましょう。
ポイントは「売り手」と「買い手」、両方の立場で考えることです。
自分がその商品を探している立場だったら、どういうキーワードで検索するでしょう?
第三者に参加してもらうのもおすすめです。
お友達に「○○で思い浮かぶキーワードを言ってみて」とお願いしてみましょう。
自分では思いつかない、ヒントになるキーワードが出てくることが・・・!
50個以上を目標に書き出してみましょう。

例)りんごを販売しているお店
りんご、赤、りんごの花(白)、緑・茶(りんごの木)、りんご箱、ジュース、果汁、すりおろし、ジャム、ケーキ、スイーツ、シナモン、ふじ、王林、紅玉、黄 etc….

書き終えたら、そのキーワードをジャンル毎にグルーピングします。

例) 色のグループ
加工方法のグループ
品種のグループ
etc…

これをもとに、今のあなたのホームページを見てみましょう。
「買い手」が求めるキーワードは入っていますか?カテゴリーは適切ですか?
あれっ!?これとこれ、一緒のカテゴリーにしても良いんじゃない?
という風に、整理整頓ができるようになります。
メニューの数は、多くても9個くらいまでにおさえましょう。

ここで参考になるのが「マジカルナンバー7」。
人間が瞬時に記憶できる情報数は7±2であると言われています。
わかりやすい例がこれです。

私たちの記憶の一部になっているものばかりです。
パッと見て理解できる数でもあり、容易に受け入れられる数でもあるということですね。

※こちらも参考になります!
「みんビズ制作講座 ページの構成を考えよう 第1回:情報を分類してみよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました

まとめ

ホームページで商品を買ってくれる人が買いやすいように、情報を広めて(シェアして)くれる人がシェアしやすいように情報を整理(レイアウト)することで、ホームページは24時間働く営業マンとして活躍してくれます。売り手の想いを伝えることも大切ですが、買い手が求める情報が欲しい場所やカテゴリーにあるかどうかを、いま一度確認してみましょう。

次回は「文字もレイアウトしよう」です!
見出しや文章、余白の使い方についてお伝えします。

このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。

※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました

この記事の筆者

蝦名 晶子(えびな・あきこ)

ディーシーティーデザイン 代表
http://dct-design.net/

NPO法人あおもりIT活用サポートセンター 副理事長
http://aoit.jp/

生まれも育ちも青森県青森市。

ショッピングセンターでマーケティング・共同販促・広告・イベント企画・ディスプレイ等の販売促進に携わる。当時おつきあいのあったデザイナーやクリエイターに影響をうけ「何かをつくりあげる」ことに魅力を感じるようになり、2000年、「デザインを発注する側」から「デザインする側」へ転職。2004年に起業し、現在は『ユーザー目線での制作』『スピーディーに良いモノを』をモットーとし、Webサイトや紙媒体の企画から制作・活用提案など、運用全般を手がけている。2012年、青森県内の有志一同とNPO法人あおもりIT活用サポートセンターを設立。IT教育部会を担当し、ITに関わる人材育成に力を注いでいる。

何事も「つなげる」ことが好き。人と人、モノやコトはひとり(ひとつ)よりもつながることでより良いものになると信じている。何事も「プロセス」にこだわり、常にいろいろなゴールを目指し模索している。自他共に認める「愛犬家」で、縁あって里親になったフレンチ・ブルドッグの「タロウ」を溺愛中。

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