花王とMILIZEがAI健康可視化ツール「健康資産」開発、ヘルスケア企業アプリにOEM販売

仮想人体生成モデル「VITA NAVI」活用、将来医療費を推計して「健康資産額」を提供
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花王と、AI(人工知能)研究とフィンテックツール企画・開発・運用のMILIZE(ミライズ)は、AI健康可視化ツール「健康資産」を開発した、と5月8日に発表した。「健康資産ランク」と将来医療費を推計した「健康資産額」を提供することができるツールで、MILIZEは、健康データを持つ企業やヘルスケアアプリの提供企業にWebアプリケーション開発・OEM(相手先ブランドによる生産)で販売する。

AI健康可視化ツール「健康資産」のイメージ

 

健康資産は、健康診断データや健康につながる行動・身体情報(歩数、体重、睡眠時間、運動量、健康食品の摂取、ライフスタイルの変更など)を入力すると、換算して健康資産ランクを表示し、「平均的な余生の医療費」から「ユーザーの予想医療費」を差し引いた「健康資産額」を推計する。花王とPreferred Networks(PFN)が2022年2月に共同開発した統計モデル「仮想人体生成モデル(VITA NAVI)」を活用している。

VITA NAVIは、身体や健康、ライフスタイル、性格傾向、嗜好(しこう)性を網羅的に把握した統計モデル。花王は、新事業創成を目指して開発したVITA NAVIで「一人ひとりに合った最適なライフケア」を提案するため他企業との協業を進めている。今回のAI健康可視化ツールの実用化は、花王とMILIZEが22年から協業を進めて実現した。「健康であることは資産である」と考えて健康でいられる意識づけを行なうため、その時点での将来の医療費を可視化し、健康につながる行動変容を促すツールとして開発した。

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