「CMSのコンペに6カ月」「次のバージョンアップは5年後」…それでWebトレンドについていけるの?

Web技術は日々進化し続けているのに、同じCMSを何年も使い続けるのっておかしくないですか?
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CMSの導入に、企業の担当者は神経質になる。なぜなら、一度導入したらそのCMSとは長い付き合いになるし、構築後の要件変更には再構築かと思うくらいのコストがかかってしまうからだ。
……でも、それっておかしいと思わない? Web技術は日々進化し続けるのに、CMSのコンペに6か月もかけて、稼働するのは1~2年後、それから何年間も同じCMSをひたすら使い続けなければならない……。
変わり続けるWebに最適なCMSの形を、いま一度考えてみよう。

企業Webサイトをサービス化して価値を持たせよう

株式会社コネクティ
代表取締役社長
兼コーポレートエグゼクティブフェロー
服部恭之氏

CMSのあるべき形を探るために、まず、企業にとってのWebサイトの立ち位置から考えてみよう。

企業の経営戦略にとって、Webサイトの重要性は増加の一途をたどりつつある。また、同時にWebサイトは、以前のように一方的な情報発信の場ではなくなってきている。昔はサイトデザインやコンテンツの更新内容が中心課題だったが、いまWeb担当者が最も考えなければならないのは「Webをどんなサービスにして、価値を持たせ、ユーザーに提供していくか」だ。

「Webのサービス化」と言われても漠然として戸惑う人もいるかもしれない。クラウド型CMSサービスの「CMS on Demand」を提供する株式会社コネクティの代表取締役社長兼コーポレートエグゼクティブフェローの服部恭之氏は、「ユーザーは必要な情報を求めてサイトにやってくるのだから、情報を引き出せるプラットフォームであることが重要だ」と指摘する。

今までの企業Webはディレクトリ型の構造で、Webサイトを深く掘っていけばどこかに情報があるという形のものが主流でした。しかし、Webのページ数は膨張し続ける一方で、ソーシャルメディアなどの台頭でユーザーがWeb閲覧に割ける時間は逆に減少しています。企業Webも、ユーザーの検索能力に期待するのではなく、ユーザーが必要な情報だけを絞り込んで閲覧できたり、逆にレコメンドを返してあげるなど、情報を素早く正しく取り出せる仕組みを持つことが必要です(服部氏)

マトリックス型の構造で「使えるWeb」に生まれ変わる

日本電子の企業サイト、画面下部から業界を選択できる

サービス化されたWebの例として服部氏が挙げたのが日本電子のサイトだ。電子顕微鏡などの電子光学機器や半導体製造の電子ビーム装置、医療用分析装置メーカーの日本電子は、CMS on Demandを導入して「使えるWeb」に生まれ変わった

以前は、[製品情報]>[型番]>[サブメニュー]とユーザー自身が掘り進めて情報を探さなければならない、製品カタログ準拠のいわゆるディレクトリ型サイトだったが、現在は情報をすべてマトリックス型で整理しなおした。

最初にユーザーが「航空・自動車」や「バイオ」など自身の[業界]を選択すると、その業界の[最先端トピック]や[事例]が表示され、同業者の悩みや問題意識といったユーザーシーンを知ることができる。そこで自分の課題に合ったものを選ぶと、同業者がどの[製品]と[アプリケーション]を使って問題解決したかがわかるという仕組みだ。ユーザーは、自分に関係ない業界の事例や製品情報などを最初から見なくて済む。

CMS on Demandが実現するマトリックス型の記事構造のイメージ

企業サイトはこれからこうしたユーザーエクスペリエンスを重視した情報の再構築を行い、ユーザーに提供していかなくてはならない。

コネクティのCMS on Demandは、ディレクトリ型ではないマトリックス型のWebサイトの設計、再構築を可能にしている。データベース上にユーザー属性とコンテキストのマトリクスを作り、それぞれの交点に適したコンテンツを提供できるようにしている。使い込んでいけば、ユーザーの関心度にあわせて満足度を得る経験はさらに向上する。

多言語化にも対応している。日本電子の場合は日米共同プロジェクトでCMS on Demandを導入。国ごとに、取り扱いおよび販売している製品情報をDBで管理、表示できるようになっている。

サイトがあるだけでよかったB2B企業のWebサイトも、より「ユーザーが使えるサイト」を目指して、商品情報をDB化し、 Web上でユーザーのニーズに対してマッチング出来るサイト構成を取る戦略が最近増えてきています。場合によってはグローバルにそうした構成を実現するケースもあります(服部氏)

Web戦略を意思決定すれば、あとはワンストップ

もちろん、ただCMSを導入するだけで理想のWebサイトを実現できるわけではない。CMS on Demandの導入にあたりコネクティは、ヒアリングから始まって、戦略策定・コンサルティング、サイト設計、CMS導入、サイト構築などを垂直統合し、ワンストップで提供できるチームを用意している。CMSが入ると従来のデザインが難しいという反応もあるため、Webデザインにも対応できる体制を整えている。

CMSを提供するだけでなく、“役に立つ”サイトを提供していくために必要な作業を、ワンストップで提供できるのが強みです。

ユーザー指定のツールでデータを分析して策定した戦略に適合しているかの分析も行います。ユーザーの満足度をなんらかのKPIを設定してチェックし、うまくいっていなければCMSの設計段階まで戻って対応することもあります(服部氏)

CMS on Demandを使用していくうえで、担当者はビジネスニーズを明確にし、コネクティと共有すればそれでいい。技術やデザインスキル、チェックスキルは必要ない。担当者に必須なのはプロジェクトマネジメントであり、目的やスケジュールの設定、コンテンツ調達などの社内調整を行い、Web戦略を意志決定をすることだ。その戦略を実現するための戦術面はコネクティがワンストップで受け持つ。

クラウドCMSで変わり続けるWebトレンドに対応!

ワンストップサービスという点だけでなく、コスト面から見てもCMS on Demandには大きな特長がある。従来のCMSプロジェクトだと、構築費とCMSのライセンス料に加え、サーバー価格とミドルウェアの費用、そしてホスティング料金がかかっていた。しかし、CMS on Demandはクラウドサービスなので、プロジェクトをワンストップで考えた初期費用と月額費のみで済み、サーバー、ミドルウェア、ホスティングなどの料金は必要ない。

また、CMSパッケージは定期的にバージョンアップ費用が発生するが、CMS on Demandはクラウドモデルであるためバージョンアップも無料で、常に最新の状態で利用できる。もちろん、資産ではなくて費用計上できるので、減価償却の必要もない。

一般的なCMSとクラウド型の「CMS on Demand」のコスト構造比較
※CMS on Demand導入費用および利用料にはインフラ費用も含まれます。

CMSパッケージを導入するにあたって、コンペに何カ月もかかることは珍しくない。各CMSの現在の機能群と企業のニーズのマッチングを検証するのに膨大な時間がかかるからだ。

しかし、そこにはひとつの盲点がある。時間をかけて選んだCMSパッケージであっても、将来必要となるかもしれない潜在的な機能や、今後生まれてくる新たなWebトレンドには対応していないということだ。後で必要となった機能に新たに対応しようとすれば、追加コストが発生するし、手間もかかる。

セキュリティに関しても、攻撃側のトレンドや技術がどんどん進化し、その脅威にシステムがさらされているのに、コストの問題でバージョンアップによる防御ができないのだとしたら本末転倒だ。仮にコストの問題をクリアし、システムを新しいバージョンにアップデートすることになっても、作業時のユーザー負担は大きい。

パッケージ型のCMSで、毎年トレンドが変わっていくWebに対応するのには限界があるのだ。

それならば、将来の潜在ニーズやWebトレンドの変化も無償アップデートでカバーしてくれるクラウド型のCMSを選択すれば、機能比較に神経質にならずに素早くCMSを導入し、じっくりと本来のサイト戦略を考えるほうに時間を取ることができる。

それを実現するのが、コネクティのCMS on Demandなのである。

CMSコンペに何か月もかける必要はなく、すぐに利用を開始して、後から必要な機能をリクエストしていけばいいのです。PDCAを回しながら、常に最新のものを使えます。

新技術への対応だけでなく、ユーザーの反応によってもWebは変えていかなくてはなりません。そうした理想の実現のために、私たちはクラウドによるサービス提供を選択したのです(服部氏)

分割設計アーキテクチャで、自由なデザインと柔軟なサイト設計を実現

CMS on Demandは、コネクティが提供するクラウド型CMSサービスで、下記のような特長がある。

  • 純国産高機能CMS
  • クラウド環境のみでのシステム提供でインフラ整備が不要
  • 継続的な付加価値の提供(無償バージョンアップ)

また、通常であれば個別に複雑な構築が必要になるCMSをクラウドで常時最新の形で提供するために、「基本機能」と「アプリ」の2層構造に分割して設計し作り込まれているのも大きな特長だ。

「基本機能」は各ユーザー共通で利用できる標準機能群で、アクセス管理やファイル管理などバックエンドの部分だ。一方「アプリ」は、Web戦略を反映するフロント側で、ユーザー別、プロジェクト別にカスタマイズ可能だ。

アプリと基本機能は疎結合であるため、Webの新機能などに対応し、基本機能をバージョンアップしてもアプリには影響を与えない。このため、フロント側の自由度を担保しながら、バックエンド側をバージョンアップし続けられるのだ。

分割設計による2層構造のCMS
※カスタムアプリ:ユーザーの要件に応じて柔軟な設定が可能なアプリケーション(例:入力インターフェイスなど)

基本機能部分をインフラと一体化して提供しているのもCMS on Demandの大きな特長だ。

CMSとインフラを別々に導入した場合、インフラの選定や戦略などにまた余分な時間を取られることになるが、コネクティはCMSとインフラを一体化して提供しており、例えばストレージ拡張やキャッシュ設定などのオプションが標準で付属している。担当者は導入時に厄介なインフラ選定に頭を悩ませる必要はなく、とりあえず導入したのちに、後から必要なインフラ設定が出てきたならば、その都度オプションを選択するだけで良い。

服部氏は「インフラ設計とCMS設計は分けてはいけない」という。Webの進化によってそのときどきの最適スペックはどうなるかわからないし、インフラ部分の保守契約切れなども生じる。これらをワンストップでサービスとして提供を受けていれば、進化していくWebに最短で追い付き活用することができるというわけだ。

Web技術やトレンドは日進月歩で進化する。日々それを取り入れて進化し続けるためには、CMSも柔軟に進化し続ける必要があるのだ。CMSコンペに半年かけ、一度使い出したら数年間はバージョンアップもせずに使い続けなければならない、そんなCMS選定の在り方に疑問を抱いたら、将来の機能やインフラ要件までカバーするクラウド型のCMSという選択肢を検討してみるべきだろう

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この記事の筆者

取材・執筆:狐塚淳(クリエイターズギルド)
撮影:石川恵愛(Lab Inc.)

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