Google Analyticsは難しくて使いこなせない、そんなアナタはプロの視点でデータを整理してレポートを作ってくれるArestを試すべきだ
Google Analyticsをインストールして使っているが、こんな悩みをもっている人はいないだろうか?
Google Analyticsを導入してみたものの、ページビュー数や人気ページを眺めるだけで、活用できている気がしない。
Google Analyticsで検索キーワードや参照元を分析してみたが、サイト改善をどこから手を付ければいいか、よくわからない。
Google Analyticsのデータは分析して活用しているが、上司や会議に出すレポートを作るのが大変だ。
自社のGoogle Analyticsデータはわかるが、他社サイトと比べてどうかわからないため、良し悪しを判断しづらい。
そんなあなたに試してみてほしいのが、御社のGoogle Analyticsのデータを元に、アクセス解析のプロのコンサルタントが分析に使う切り口や方法論で整理したレポートを自動的に作ってくれるサービス「アレスト(Arest)」だ。
Google Analyticsにはレポートや切り口が大量にあり、アクセス解析になれていない人間には、どのレポートをどう見れば自社に役に立つのかがわかりづらい。しかし、アレストを使えば、そのデータをわかりやすく整理して見せてくれるのだ。
この記事では、複数の目標設定(ゴール)をベースにした分析・レポートができるようになり、さらに強力になったアレストを紹介する。アクセス解析の入り口でとまどっているWeb担当者や、上司へのレポート作成で手間がかかっているWeb担当者の強い味方になってくれるはずだ。
プロのコンサルのノウハウで、
御社のGAデータを整理して見せてくれるサービス
アレストは、あなたのGoogle Analyticsと連携して動作し、次に示すようなレポートを自動的に作ってくれるサービスだ。さらに作成したレポートに自分でコメントを入れてカスタマイズしてPDF出力したり、他のサイトと比較してどうかを示してくれたりする機能もある。
アレストは、Web担でもアクセス解析をテーマにした人気連載記事でおなじみの石井研二氏が所属する株式会社HARMONYが提供しているサービスで、石井氏が昔から提供しているアクセス解析&コンサルティングサービス「sitegram(サイトグラム)」の派生版として作られている。
つまり、アレストが作ってくれるレポートは、年間500サイト以上をアドバイスしている石井氏のデータ分析ノウハウをもとに作られているのだ。だから、Google Analyticsの管理画面を見ていてもどうすればいいかわからない人でも、アレストのレポートを見れば、石井氏に教えてもらうような形で、サイトの状態をより適切に把握し、さらにサイトをどう改善していけばいいかがわかるようになっているのだ。
アクセス解析の書籍を読んでも自社にどうやって適用すればいいかわからず、イマイチGoogle Analyticsを活用できていないと感じている方でも、アレストのレポートを見れば、Google Analyticsが解析してくれているデータの意味を理解しやすくなるはずだ。
アレストは無料でデータ取り込みやレポート作成などの機能を利用できるが、有料コースを契約すると、さらに便利なPDF生成やアドバイス機能を利用できる。また、2011年3月にはSEOオプションが、4月にはECオプションが、5月にはADオプションが予定されている。
Google Analytics上の目標設定がしっかりとしていれば、かなり便利
アレストは、もちろんレポート生成サービスとして便利に使える。そのためのサービスなのだから、毎月Google Analyticsの管理画面からデータをコピー&ペーストしている人は、アレストを使えばレポート作成の工数をかなり削減できるだろう。
しかし、このサービスの本質は単なるレポート作成ではない。本当に価値があるのは、石井氏が長年培ったアクセス解析のノウハウが詰まっているレポートの切り口にあると考えていいだろう。
Google Analyticsは便利なツールだが、正直なところ初心者が使いこなすのは、なかなか難しい。デフォルトのダッシュボードを眺めてアクセスが増えた減ったを語るぐらいしかせず、徐々に使わなくなってしまった人も多いのではないだろうか。しかし、アレストのようなサービスがあれば、アクセス解析データをどう読めばいいのか、手がかりがつかめ、サイトを改善するためのアクセス解析への一歩を踏み出せる。
ただし、アレストを有効に活用するには、「サイトが何のためのものか」を定義して、その達成状況をチェックする目標設定をGoogle Analyticsで行っておかなければいけない。もちろん目標設定をしていなくてもアレストのデータ整理は便利に使えるが、やはりアレストの魅力が半減してしまう。アレストを使うならば、ぜひGoogle Analytics上で目標設定を行っておいてほしいところだ。
この記事では、登録やアレストのレポートを出力できるようになるまでの手順などは説明していない。使い方の手順に関しては、「リアルアクセス解析」というブログを運営している小川卓氏が、アレストのレビュー記事を執筆しているので、そちらを参照してほしい(サービス開始当初のレビューなので少し内容は古いが、全体の流れは大きくは変わっていない)。
他サイトと比較したり相対的なポジションを確認したりできる
「レコード」や「ランキング」機能
アレストが作成してくれるレポートを紹介する前に、アレストの隠れた魅力である「他社データとの比較」の部分を紹介しておこう。
冒頭で「他社サイトと比べてどうかわからない」という悩みを紹介したが、アレストでは、自サイトの指標を、他のアレストユーザー全体平均と比べることができる。アレストは2010年に開始されたサービスで、すでに多くの利用者がいるからこそ実現できる機能だ。
比較機能は、「アレストレコード」と「アレストランキング」というサービスとして提供されている。
では、次のページから、アレストの本領である各種のレポートを紹介していく。
- アレストが生成してくれる32種類のレポートから主要なものを紹介
- 無料でも利用できるが、有料プランではさらに便利な機能
アレストが生成してくれる32種類のレポートから主要なものを紹介
アレストは、この記事の執筆時点で32種類のレポートを作成してくれる(実際に表示されるレポートの数は、Google Analyticsでの目標設定の状態やアクセス状況によって異なる)。ここでは、そのなかから主要なレポートの例を紹介していこう(一部、実数やプライバシーにかかわる検索キーワードなどはマスクさせていただいており、見苦しい点はご容赦いただきたい)。
レポート例の図のなかで赤枠で囲んだコメントが表示されているものがあるが、これはアレストの自動アドバイス機能によってレポート上に表示されているアドバイスのメッセージだ。
サイトの傾向分析
サイト内の閲覧状況
集客の概要
入口ページ解析
検索フレーズ解析
ゴール解析
- 無料でも利用できるが、有料プランではさらに便利な機能
無料でも利用できるが、有料プランではさらに便利な機能
前述のように、アレストは無料でも利用できる。無料プランと有料プランの違いは次のとおり。
無料プラン | ベーシックプラン | |
---|---|---|
対象URL数 | 1 URL | 1 URL(追加購入可能) |
レポートへのコメント記入 | 1ページのみ | 全ページ可能 |
レポートのデザイン変更 | 不可 | 色・著作権表記・背景画像を変更可能 |
レポートのPDF生成 | 不可 | 1URLあたり1か月3回 |
目標(コンバージョン)分析 | 不可 | 20個の目標まで |
レポートの作業データ (コメントやスタンプなど)の途中保存 | 不可 | 無制限で可能 |
利用制限 | 50万PV以下 | 無制限 |
レポート対象期間指定 | 1か月固定 | 最大60日まで指定可能 |
最低契約期間 | 1か月 | 1か月 |
月額利用料金 | 0円 | 10,500円(税込) |
ベーシックプランで対象URL数が1 URLとなっているが、アカウント登録後にURL 1件あたり月額10,500円で利用権を追加購入できる。また、部署向けのレポートと役員向けのレポートなど複数のレポートを生成したい場合のために、PDFの生成回数を追加購入することも可能。さらには、石井氏に要点やアドバイスを執筆してもらう「執筆サービス」などのサービスも購入できる。
Google Analyticsを使いこなせていないと感じているあなた、プロのアクセス解析ノウハウのヒントをほしいあなた、レポート作成が面倒だと感じているあなた、他社サイトとの比較の手がかりがほしいあなた、石井氏が長年蓄積してきたノウハウを手軽に利用できるアレストを試してみてはいかがだろうか。
ソーシャルもやってます!