WordPressコミュニティにホームページ・ビルダーがやってきた ヤァ!ヤァ!ヤァ!

WordPressとホームページ・ビルダーが結婚? その真相は?
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「WordPressとホームページ・ビルダーが結婚?」というわけではないが、長らく静的HTMLページでホームページを作ることに特化してきたジャストシステムのホームページ・ビルダーが、最新バージョンで、WordPressを使った企業サイト構築に全面的に対応した。

日本でのWordPressコミュニティの主要なメンバーであるAutomattic社のマクラケン直子氏(以下、インタビュー部分では「直子」と表記)とデジタルキューブの小賀浩通氏(以下、「小賀」)に、WordPressやそのコミュニティ、そして今回のコラボレーションについて聞いた。

小賀浩通氏(左) WordPress専門のWeb制作や、バックアップ・アップグレード・高速化などのWordPress関連サービスを提供する株式会社デジタルキューブの代表取締役。WordPressのコンサルタントにリスティングされている。
マクラケン直子氏(右)オープンソース版WordPressの創始者が設立した米国のブログサービス提供事業者Automattic社の社員として、WordPressの日本向けエバンジェリストを務める。

WordPressコミュニティにホームページ・ビルダーがやってきた

――ホームページ・ビルダーが最新版でWordPress対応になるということですが。

小賀 そうなんですよ。WordPressのダッシュボードから更新できるサイトをホームページ・ビルダーで作れるようになるのですから、言ってみれば「WordPressコミュニティとホームページ・ビルダーが結婚?」ぐらいの勢いで、ホームページ・ビルダーの製品力とブランドを生かして、WordPressをまだ知らないユーザーに伝えることができるいい関係ができたと思います。コミュニティとしても喜ばしいことだと思います。

直子 具体的には、ホームページ・ビルダー17では、企業や店舗などのホームページをWordPressで作って更新していきたい人が、

  • WordPressでサイトを作る
  • 企業ホームページ向けのWordPressデザインを選ぶ
  • 企業ホームページ向けのWordPress「カスタム投稿タイプ」でコンテンツを作る
  • スマートフォンやタブレットからWordPress管理画面を使ってホームページを更新する

ということができるようになるうえに、そうした操作の手順を解説するヘルプやサポートも付いてくるそうです。

WordPressコミュニティはユーザー間で情報交換など盛んなのですが、それだけでは個別の高度なカスタマイズについてフォローしきれないこともあります。「うちのホームページをアメブロみたいに簡単に更新したい、でも技術的なことはあまりわからない」という人でも、かんたんにWordPressでのホームページ運用を始められるようになりますね。

――WordPressコミュニティ側の人としては驚きの展開ですが、どのような経緯だったのでしょうか。

小賀 うちはWordPressのサイト制作やデザインテンプレート(テーマ)を作っているのですが、神戸のオフィスにホームページ・ビルダーの担当の方から連絡があったんですよ。「神戸に行って話をしたい」と。「打ち合わせなら電話やメールでいいし、必要なら東京に行くのに」と思っていたのですが、勢いに押されて神戸まで来ていただいたのです。しかも2人も。

そもそも、WordPressのテーマ作りだったら、東京都内にはWordPressをさわれるエンジニアや会社はたくさんありますし、そちらのほうがコストもかからないわけで、それなのに「なぜ?」 と疑問に思っていたんですよ。

でも、担当の方がいらっしゃったら開口一番に「WordPressコミュニティに協力して、世の中の役に立つことが、ホームページ・ビルダーにできないか」と。驚きですよ(笑)。その日は「あんなことができる」「こんなことも」と熱の入った打ち合わせ(と称する飲み会)が朝の4時まで続き、「これは、おもしろいことができるぞ」と。そこから協力体制を作って進め、ホームページ・ビルダーに対してたくさんのアイデアを提案していきました。

WordPressのデザインテンプレートは多すぎて選べない
じゃあ厳選セットを入れれば選びやすいじゃないか

――「企業ホームページ向けのWordPressデザイン」といっても、WordPressにはたくさんのテーマが用意されていますよね?

小賀 そもそもWordPressを入れてサイトを作るときに、どういうデザインにするかを選びます。これを「テーマ」と呼ぶのですが、これが膨大にある。

直子 公式ディレクトリ上の無料テーマは1600種類ぐらいですが、その他に有料サポート付きのものも販売されています。もちろんそれらのなかに企業ホームページ向けのものも、たくさんあります。

小賀 ところが、多いのはいいのですが、たくさんありすぎて選べないというのも事実なんですよ。特に、自分でカスタマイズできるほどの知識はないという場合は、色やロゴの場所などできるだけ自分のイメージに近いものを選ぼうとする。たくさんあるから良いのがあるだろうと思って探し始めると、1か月たっても選び切れないということも普通にあるんです(笑)。

なので、ホームページ・ビルダーには、企業ホームページ向けのWordPress用「テーマ」が50種類入っています。全然関係ないテーマはそもそも入っていないし、細かいカスタマイズはホームページ・ビルダーでできるので、プログラミングがわからないという人でも大丈夫。

もちろん、今回のホームページ・ビルダーに入っている「テーマ」制作に、うちも少しだけ参加させてもらいました(笑)。

実はWordPressテーマを作るときに
ホームページ・ビルダーを研究していました(笑)

――そもそもホームページ・ビルダーとWordPressでは、ユーザー層が違うのでは?

小賀 実はそうでもないんですよ。ホームページ・ビルダーを買う人って、「お金を払って誰かにやってもらう」のではなく「自分でホームページを作りたい」人、ある意味モチベーションの高い人ですよね。WordPressもそうなんです。自分でやりたい人が使う。だから、ユーザー層の傾向は似ているんです。

その中で、プログラミングとかはよくわからないけれども、でも自分でなんとかしたいという人が、より便利にWordPressを使えるようになるのが、新しいホームページ・ビルダー。

直子 「WordPressのライバルはホームページ・ビルダー」だと言う人もいます。ホームページ・ビルダーのユーザー層の方もストレスなく使えるような、誰でもコンテンツを簡単に公開できるツールがWordPressの目指すものです。意外かもしれませんが。

小賀 実は白状するとですね、僕が「め組テーマ」のダウンロード販売を始めるとき、そのテーマを作るために一番研究したのがホームページ・ビルダーの売り方やデザインテンプレートでした(笑)。「ホームページ・ビルダーみたいなものじゃないとだめだ」と。

あと、テーマを決めた後はユーザーが自分でコンテンツの更新をしていくのですが、WordPressには懇切丁寧なマニュアルがあるわけじゃないんですよ。ですので、ホームページ・ビルダーのパンフレットでどんな風に訴求したり説明したりしているか、めちゃめちゃ調べましたよ(笑)。

スキルやコストのエントリーレベルの人って、常にいっぱいいる。だからこそホームページ・ビルダーも売れ続けているし、WordPressも人気が出続けている。そこで、「最初にホームページを作るところ」「デザインを決めたり変えたりするところ」はホームページ・ビルダーでやり、日々のコンテンツ更新はWordPressでやるように役割分担したら、初心者でもわかりやすくて使い勝手がいい。

直子 そうしてスムーズにWordPressに入ってもらい、だんだん分かってきたらコミュニティの人たちが書いているブログや書籍も理解できるようになるので、そういった情報を参考にしながらリニューアルしたり機能を追加したりもできます。

WordPressなら大規模サイトも運用可能なので、最初に小さいサイトで作って、ビジネスが大きくなってどんどん拡張して大規模サイトになっても積み上げてきたコンテンツやノウハウを引き続き活用できます。実際、月間数百PVのサイトから月間数億PVのサイトまで、世界中で幅広く使われている実績があるプラットフォームなんです。

WordPress=世界中のサイトの15%が使っている
「コンテンツ管理システム」

――なじみのない方のために、そもそもWordPressとはどんなものか、簡単に紹介していただけますか。

直子 「WordPress(ワードプレス)」は、世界のサイトの15%で使われているCMS(コンテンツ管理システム)です。わかりやすく言うと、ブログ管理画面のようにブラウザから記事を更新したり、デザインを変えたりできるサイトを自分で作るためのツールです。

美的.com

最近ではブログだけでなく企業ホームページやメディアサイトをWordPressで作ることも多くなってきています。たとえば小学館さんの美容やコスメの情報サイト「美的.com」では、ニュースや連載だけでなく、コスメ情報もWordPressで管理して更新しています。ほかにも神戸芸術工科大学さんのサイトやセイコークロック株式会社さんの企業サイトなどなど、WordPressで制作されている企業サイトは多いですよ。

セイコークロック株式会社の企業サイト
神戸芸術工科大学のサイト

WordPressを使うには自分でサーバーにインストールしたりデータベース設定したりする必要があるので、Web制作の技術がある程度ないと難しい部分もあるのですが、最近はワンクリックでインストールできるようになっているレンタルサーバーが増えてきています。レンタルサーバー会社さんに聞くと、WordPressのような使いやすい管理ツールを使えるようにしておくことがサーバー選びのポイントになるぐらい人気になっているということです。

――ブログツールというイメージの人も多いと思いますが。

直子 デフォルトのテーマがブログになっているので、そういうイメージかもしれません。ただ、次のデフォルトテーマはホームページっぽいものになる予定です。

WordPressのダッシュボードには「ブログ投稿」だけでなく、企業概要やオフィス所在地のような静的なコンテンツを作る「固定ページ」の項目があり、WordPressはブログというコンテンツも含めて、コンテンツを管理する「CMS」としてもすぐに使えるようになっているんです。

WordPressでは、ブログ記事だけでなく、オフィスへのアクセス情報のような固定ページも作成できる。
  • カスタム投稿タイプで企業サイトらしいページを作りやすい仕組みを
  • コミュニティではフォローしきれない「初心者向け」ヘルプも提供
  • WordPressサイトを作ればあなたもコミュニティの一員

WordPressの「カスタム投稿タイプ」を使えば
企業サイトらしいページを作りやすい仕組みを実現

直子 WordPressで作ったサイトがアメブロなどのブログサービスと違うところは、ホームページとして企業サイトらしい体裁にできるという点と、自分のドメイン名でサイトを持てるという点です。やはり企業の顔となるホームページですから、独自の場所(ドメイン名)で企業らしい見栄えのほうが、信頼感がありますよね。

ページのデザイン(見栄え)やサイトの構造と、コンテンツの中身が分離しているのはどのブログサービスでも同じですが、WordPressでは、書きためたブログ記事をサイト内で生かしたホームページの設計を後から行うこともできます。1年かけてブログを100記事ほど書いたあとでも、それを含めたサイト全体のデザインを一気に変えることも可能です。エクスポート・インポート機能もあり、新たなサイトを立ち上げても過去のコンテンツが無駄になることはありません。

小賀 企業も生き物なので、売りたいものが変わったら見せたいものも変わりますし、ニュースが1本しかないときと500本や1000本あるときでは、きちんと見せる方法も変わりますからね。

直子 WordPressが単なるブログツールではなく「コンテンツ管理システム(CMS)」でもある理由の1つとして、「カスタム投稿タイプ」という機能があります。標準ではWordPressのダッシュボードにあるのは「ブログ投稿」と「固定ページ」の2つの投稿タイプだけですが、ここに独自の投稿タイプを加えることができるのが「カスタム投稿タイプ」機能なんです。

小賀 たとえば企業サイトに「商品情報」というページがあるとしましょう。商品ページに出したい情報としては、

  • 商品名
  • 商品の写真
  • ブランド名
  • 発売日
  • メーカー名
  • 価格
  • 説明文

といった項目がある。これを「ブログ投稿」で毎回作るのはとても面倒です。たくさんある項目をどれか入れ忘れたり、画像の回り込みの指定がうまくいかなかったり、しばらく運用しているとレイアウトがぐちゃぐちゃになって困る人という人がとても多い。

カスタム投稿タイプで作ったコスメ情報コンテンツの入力フォーム。あらかじめさまざまな入力項目が用意されている。

そこで、「商品情報」というカスタム投稿タイプを作って、「どんな情報を入力するか」「入力された情報をどうページで表示するか」を決めておくのです。

そうすると、WordPressのダッシュボードから「商品情報」を投稿するときには、あらかじめ決めておいた「商品名」「メーカー名」など入力項目のフィールドが表示されるので、その通りに埋めていけば入力漏れもないし、誰がやってもいつも決まった見た目のページができあがる。

ほかにも、「プレスリリース」という投稿タイプを作っておくとか、こういった仕組みにすると、実際に入力する企業のWeb担当者さんは効率よく更新できるようになりますし、「あそこの表示が崩れてるから直して」というのが減ります。僕らのような開発側にとっても、データ設計がシンプルになってわかりやすくなるので、両方ハッピー。

全部「ブログ投稿」でやっていたら、更新内容一覧に全部ごちゃまぜに並んでしまいますが、カスタム投稿タイプで分けてコンテンツを入力しておけば、投稿タイプごとにコンテンツを表示したり、入力項目を絞り込んで検索したりできるようになるんです。

――いわゆる「カスタムフィールド」の類ですね。CMSとしては必須の機能だといえます。

小賀 この機能を理解してうまく使うことが、管理しやすいサイトを作るキーポイントだったりします。ただ、僕らのような業者はこれを使いますが、初心者には難しいんですよ。「カスタム投稿タイプを追加」みたいなボタンはなくて、コードを書かなきゃいけないので。

だから、プログラミングが苦手な人は、自分が必要としているカスタム投稿タイプが設定されている「テーマ」を探して何十個もいちいち開いてみることになる。

そんなカスタム投稿タイプをだれでもうまく使って企業ホームページを更新できるように、「カスタム投稿タイプを扱う機能をホームページ・ビルダーに付けたら」と提案したら、すでに対応する開発中とのことだった(笑)。

……ここでジャストシステムのホームページ・ビルダー担当者(國府田氏/中江氏)もインタビューに参加。

ジャストシステム 今回のホームページ・ビルダーには、「ニュース」「FAQ」「商品情報」など企業ホームページでよく使われる9種類のカスタム投稿タイプが、あらかじめ用意されています。

ホームページ・ビルダーにあらかじめ用意されているカスタム投稿タイプ。

それだけでなく、ホームページ・ビルダーで設定した投稿タイプはWordPressのダッシュボードをシンプルにした「hpbダッシュボード」で手軽に新規投稿や編集できるようになっています。だから、ホームページ初心者の方でもWordPressサイトに簡単にカスタム投稿タイプを追加できて、企業サイトや店舗サイトに最も重要な日々の更新を効率よく運営できるようになります。

公式ドキュメントやコミュニティではフォローしきれない
「初心者向け」ヘルプも提供

――WordPressはオープンソースなのでサポートが心配だという不安もあるようですが。

小賀 実際には、WordPressはコミュニティが充実しているので、日本語で書かれている情報はたくさんあるんですよ。ただ、検索するとたくさん出てくる情報には古いものも含まれているので、どれが自分に必要な最新の情報か選ぶのが大変なのも事実です。

初心者ならなおさらですよね。WordPressの書籍もありますが、開発者向けやデザイナー向けで、初心者のエンドユーザー向けのものは多くありません。フォーラム(掲示板)があるといっても、初心者は知らないでしょうね。マニュアルもありませんし。

直子 オープンソース版WordPressの公式ドキュメントは、エンドユーザー向けマニュアルよりも開発者向けの技術情報が充実している傾向があります。というのも、オープンソースコミュニティではマニュアルを作るよりもWordPressを良くすることや、カスタマイズに手間をかけていきたいと思う層の方が厚いので。

そもそも「マニュアルがないと使えないようではだめ」だと思っているので、スマホのアプリのように、誰でもすぐに使えるものにするためのインターフェイスの改善に毎バージョンとても力を入れています。

小賀 とはいえ、やはりうまくいかなくて困ってしまう人はいますよね。うちも会社として「WordPressを専門にやっています」として連絡先を出しているので、駆け込み寺みたいに相談の電話がかかってきちゃうんですよ(笑)。昔はある程度フォローしていたんですが、もう最近は多すぎて対応できないので、そういう電話が来たら、まず「お見積ですか」って聞くことにしてます(笑)。

その代わりにというわけではないのですが、仕事としてサイト制作する場合はWordPressの操作マニュアルみたいなものを作って渡していましたので、基本的な共通のマニュアルをまとめて「め組マニュアル」として公開しています。でも僕らがこれを最新の情報に合わせて更新し続けるのは、実際のところ厳しいですね。カスタム投稿タイプのことまでは入っていませんし。

それに、企業ホームページを作りたい人は、一般的な操作方法の説明書が欲しいのではなくて、企業向けホームページを作るという特定の作業の手順が知りたいわけですよ。

――そうした部分のフォローをホームページ・ビルダーが担うと。

ジャストシステム 最新のバージョンには専用のWordPress編マニュアルが付いてきます。

小賀 ホームページ・ビルダーを使ってWordPressで更新できる企業ホームページを作る一連の操作のガイドがあるので、その通りに作れば絶対に完成する。

「自分で作りたい」というモチベーションがあって、でもスキルは不安だという人が、僕らのような業者に頼んだら数十万円からことによったら数百万円かかってしまうようなサイトを、ホームページ・ビルダーでサクサク作れる。それで、いくらでしたっけ。

ジャストシステム 1万4,800円です。これで5インシデントの電話サポート込みです。

小賀 ユーザー向けのマニュアルや電話サポート込みで提供するのは、僕らのようなWeb制作会社単体ではなかなかカバーできないことですからね。この値段なら、まずは自分でやってみて、しばらく運用してから「もっと活用したいけど、これ以上は自分だけじゃ無理」となったら、僕らのようなプロに相談してもらえばいいんですよ。そうやってWordPressのユーザーやサイトが増えれば、結果的には、僕らと同業の制作会社やクリエーターにビジネスチャンスも広がることになると思っています(笑)。

直子 WordPressの裾野が広がるという意味では大歓迎です。ホームページ・ビルダーの影響でさらに幅広い層の人に使われることによって、WordPress自体も成熟していくのではないでしょうか。楽しみです。

小賀 そもそもWordPressはオープンソースですから、人に頼んでやってもらうのではなく、自分で好きにやりましょうというのが基本ルールです。自分で解決する方法をチョイスするのが基本。グーグルで調べるとか本を買ってくるとか。そこに初心者でも学びやすい「ホームページ・ビルダーで作る」というチョイスが加わる形ですね。

ホームページ・ビルダーでWordPressサイトを作れば
あなたもコミュニティの一員

――WordPressの特長を一言で表すと何でしょう。

直子 使い方は人それぞれなのですが、WordPressの最大の特長の1つが「良いコミュニティがある」ことでしょう。開発者はもちろんユーザーさんでもオープンソースの文化を尊重し、「WordPressを育てて良いものにしていこう」と思っている人は多いと思います。

小賀 そう、人ですよ。WordPressの強さは「人」。

直子 今こうやって注目してもらっているのはWordPressで作ったサイトの数が増えてきたからですし、そもそも使ってくれる人がいるからこそ、WordPressというソフトウェアを作る意味があるんです。そういう意味では、ユーザーさんを含めたWordPressコミュニティは非常に大切です。

小賀 WordPressをダウンロードした瞬間から、もう仲間だと思ってますよ。

直子 そうですね。ホームページ・ビルダーの機能でサイトを作っても、自分で本家からダウンロードしてインストールしても、WordPressを使い始めた時点から、世界中みんなで一緒に育てているWordPressコミュニティに加われるんです。助けてもらいながらフィードバックすることで、誰でも少しずつ貢献できるつながりの広さは、他のツールにはないものです。

小賀 WordPressコミュニティは、新しいメンバーを歓迎しますよ! ジャストシステムさんとも仲間になり、誰でも簡単に今すぐ参加できるようになります!

ジャストシステム 実は、発売日は10月5日なので……もう少しお待ちいただけると……。

小賀 そうでした。待ち遠しいですね(笑)。これは、おべんちゃらではなく、本当の気持ちですよ。WordPressコミュニティの一員として、本当に良いと思えるから協力して良い製品、そして良い関係を作れたと思っています。僕、本気でそう思ってなかったらすぐ顔に出ちゃうから、このインタビューも引き受けませんもんねぇ。

直子 確かに(笑)。

小賀浩通氏、マクラケン直子氏と、ジャストシステムのホームページ・ビルダー担当者(國府田氏/中江氏)
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この記事の筆者

取材・執筆

柏木 恵子
ITジャーナリスト

撮影

津島 隆雄

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