グローバル・レジストレーション(第4回)- データのスタンダードの「秘密のソース」を明らかにする【カスタマー・アイデンティティ市場動向】

バーベキューは、地域の好みに合わせて様々に異なるソースやレシピを創り出すことで大きな人気を得ました。カスタマー・データについても同じことがいえるようです。
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 バーベキューをお好きな方は多いでしょうが、リブ、ばら肉、ポークなど、その味は地域によって大きく異なります。メンフィスではラブ(rub)とソースですし、シャーロットでは薄味のピリッとしたソースを使います。カンザスシティでは濃いめの甘口のソースが好まれ、テキサスでは辛い味が好まれます。トマトソースは人気の材料ですが、市場を理解することで地域ごとのバリエーションがつくられてきたのです。

 これは、カスタマー・アイデンティティ・データのスタンダードについても同じことがいえます。企業内には、ビジネスユニットをまたがっての基本的なクオリティレベルを保つためのデータ・スタンダードが存在します。全ての地域やブランドに対して名前・ロケーション・メールアドレスといった同一のユーザー情報を収集することを求めるといったシンプルなものかもしれません。これはトマトベースというべきものでしょう。

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