Google アナリティクスでインサイトを ROI の向上に活かす | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2022年11月2日(水) 10:29
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この記事は、Google ブログ記事 「Turn insights into ROI with Google Analytics」を元に構成しております。


3 年前、Google は Google アナリティクス 4 を発表しました。ファースト パーティ の モデル化されたデータを用いることで、お客さまが ウェブ と アプリ を横断して消費者行動の全体像を把握することができるよう再設計された製品です。 プライバシーとテクノロジーの状況が変化し続けるなか、マーケターは拠り所とするインサイトを継続的に獲得するために測定に対するアプローチを見直す必要に迫られており、そうした背景を踏まえて Google アナリティクス 4 が公開されました。本日は、改良された機械学習機能、アクションにつながるレポート機能、そして新しい連携機能をそなえる Google アナリティクス 4 に切り替えるために役立つ新しいリソースをご紹介します。


便利なソリューションで Google アナリティクス 4 への切り替えを実施


Google は今年のはじめに、2023 年 7 月 1 日にユニバーサル アナリティクス プロパティを終了することをお伝えしましたが、特に複雑なアナリティクス 360 設定の大規模なお客様にとって、Google アナリティクス 4 のセットアップには時間とリソースが必要になることも認識しています。それらの大規模なお客様に、より時間をかけてスムーズに Google アナリティクス 4 に移行していただくため、ユニバーサル アナリティクス 360 プロパティの終了日を 2023 年 10 月 1 日から 2024 年 7 月 1 日に延期いたします。Google は、変化するエコシステムに適応するソリューションをお届けできるよう、Google アナリティクス 4 に集中的に努力と投資を集中させています。そのため 2023 年を通じて、ユニバーサル アナリティクス 360 へのサポートを徐々に縮小し、2024 年からは Google アナリティクス 4 に完全に注力していきます。その結果、新しい終了日に向けて、ユニバーサル アナリティクス 360 のパフォーマンスが低下していくことが予想されます。


Google は皆様の移行をサポートするため、Google アナリティクス 4 の開始を支援する新しいリソースとツールを提供しています。設定ガイドでは、Google アナリティクス 4 をご自身のペースでセットアップし、ニーズに応じてカスタマイズするために役立つ情報を公開しています。より自動化を活用したい場合は、ユニバーサル アナリティクス プロパティの管理セクションで設定アシスタントを使用することができます。Google アナリティクス 4 プロパティが作成され、接続されたら、設定アシスタントがいくつかの設定手順を自動化し、進捗のトラッキングを手助けします。たとえば、設定アシスタントが、Google アナリティクス 4 にインポートする目標の選択を促し、必要な Google 広告のリンクとオーディエンスをコピーし、現在のプロパティへのアクセス権を持つユーザーを追加してくれます。



設定アシスタント ツール

新しい Google アナリティクス 4 プロパティのデータ収集とプロパティ設定を

構成するツールが表示されている、設定アシスタントのスクリーンショット



Google アナリティクス 4 の最適なセットアップは、上述の手順に従い、各社のニーズにあわせてカスタマイズされたプロパティを作成することから始まります。移行が早ければ早いほど、Google アナリティクス 4 に多くのデータとインサイトが蓄積されます。たとえば、オーストラリア最大の金融サービス企業である SunCorp 社は、Google アナリティクス 4 のセットアップを優先して行い、過去からのインサイトを蓄積した基盤を構築しました。


「2023 年にユニバーサル アナリティクスでデータが収集されなくなっても、弊社は Google アナリティクス 4 に 2 年以上のインサイトとレポートデータを蓄積しています。我々のようなビジネスには、意思決定に使用する確実なデータ基盤をそなえることが非常に重要だと考えています。」

 Suncorp グループ チーフ マーケティング オフィサー、Mim Haysom 氏



2023 年上半期には、Google アナリティクス 4 のプロパティをまだセットアップしていない標準ユニバーサル アナリティクス プロパティ向けに、設定アシスタントで新しい Google アナリティクス 4 プロパティが作成されるようになり、移行がさらに簡単になります。この新しい Google アナリティクス 4 プロパティは、対応するユニバーサル アナリティクス プロパティに接続され、プライバシーや収集の設定が同期されます。目標と Google 広告のリンクなどの基本的な機能も、同等のものが有効化されます。切り替えをご自身で行いたい場合、設定アシスタントによる移行をオプトアウトすることも可能です。


新しい機械学習ソリューションで正確なインサイトを得る


行動モデリングでは、Cookie やその他の識別子が利用できない場合に、顧客の動向を理解する上でのギャップを埋めるために機械学習を利用します。まもなく行動モデリングはリアルタイムのレポート生成でも利用できるようになり、個々の顧客行動の集合体としてのカスタマー ジャーニー全般を包括的に確認できるようになります。行動モデリングは、たとえばネスレのようなマーケターが、より多くの顧客の行動から正確なインサイトを得るために活用されます。

「Google アナリティクス 4 プロパティで同意モードの行動モデリングを利用することで、欧州と英国のウェブサイトで明示的な同意バナーを実装した後、アナリティクスのレポートで測定可能なトラフィックが 23% 向上しました。」
ネスレ社プライバシー&コンシューマー データ マネージャー、Jaime Rodera 氏


新しくアクションにつながるレポートと連携機能で ROI を向上


すべてのマーケティング タッチポイントにわたってキャンペーンのより正確な状況を把握できるようにするため、まもなく Google アナリティクス 4 プロパティで、異なるチャネルのパフォーマンスの確認に役立つカスタム チャネル グループを導入します。たとえば有料検索ブランドと、ノンブランドのキャンペーンのパフォーマンスを比較することができるようになります。これらのカスタム チャネル グループは、レポートで過去に遡って確認することができ、広告やワークスペース全体の状況をチェックできます。

インサイトは、それによって生み出される行動と同じ価値を持ちます。Google 広告、ディスプレイ&ビデオ 360、検索広告 360 に加えて、まもなく Floodlight 経由でキャンペーン マネージャー 360 との連携も開始します。その結果、ディスプレイ&ビデオ 360 の自動化された入札戦略で Google アナリティクス 4 プロパティのコンバージョンに入札できるようになります。

Google アナリティクス 4 を皆様のクロスプラットフォームの分析ソリューションにするには今が最適です。Google アナリティクス 4 を開始して設定ガイドに沿ってセットアップを行い、刷新された Google アナリティクス 4 の認定資格を存分にご活用いただければ幸いです。



Russell Ketchum
Director, Product Management, Google Analytics



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