“動画の倍速視聴”はアリナシ? タイパ・集中・多様性・ファスト消費・自由度などで賛否両論【クロス・マーケティング調べ】

若年層以外にも広がる「倍速視聴」、学習動画・ニュース動画よりドラマ・バラエティが対象。

クロス・マーケティングは、「動画の倍速視聴」に関する調査結果を発表した。全国20歳~69歳の男女1,100人が回答している。

「倍速視聴」とは、標準速度よりも速い速度で動画を再生し視聴すること。Z世代を中心に、倍速視聴の習慣が広まっているとされている。この調査では、動画コンテンツとして録画したテレビ番組やYouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflixなど動画配信サービス内のコンテンツを対象とした。

倍速視聴は「ドラマ」「バラエティ」「企画動画」が上位

動画の倍速視聴は、タイムパフォーマンス(タイパ)を効率化し集中力を高めるという意見がある一方、制作者の意図を無視している・コンテンツの過剰な消費をまねいているという批判も多い。また、動画では倍速視聴があるのに音楽では倍速聴取がないといった点も、主張の矛盾点として一部で指摘されている。

まず「動画コンテンツの倍速視聴経験」について聞くと、「よく倍速で視聴している」13.2%、「ときどき倍速で視聴している」19.6%、「倍速で視聴したことはあるが、今はあまり倍速では視聴していない」14.2%で、合計47.0%が倍速経験アリだった。性年代別でも、20~30代に限らず50~60代でも3~4割を占める。

動画コンテンツの倍速視聴経験

「倍速で視聴している動画コンテンツ」について聞くと、「ドラマ」「バラエティ」「企画動画」が上位。「ニュース・報道」「商品紹介、まとめ動画」「映画」などのジャンルも倍速でよく視聴されている。

倍速で見ている動画コンテンツTOP10

どういうときに倍速で見ているかを聞くと、高齢者は「休日のまとめて視聴」が多いが、20代は「ランチを食べながら」「順番待ちの時間」などのスキマ時間が多く、習慣化している様子がうかがえる。

動画コンテンツを倍速で見るシーン

倍速視聴に対する意識を聞くと、「倍速で見るもの・見ないものを分けている」が最多だが「自由度が上がる」「効率よくたくさん視聴できる」という意見も多い。女性20代・30代では「効率よくたくさんの動画を視聴できる」、男性20代では「倍速で見ないと時間を損した気になりそう」「集中して視聴できる」が高く、若い世代では特に時間効率を意識している様子がみられた。

調査概要

  • 【調査対象】20~69歳の男女
  • 【調査方法】インターネットリサーチ(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
  • 【調査時期】2024年3月1日~3日
  • 【有効回答数】1,100サンプル
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