オフィスのトイレ個室がいつも埋まってて困ったので社員数と個室数の法律を調べて驚いた
トイレの個室の数は、社員の数に対してどう決まっているのか、法律を調べてみました。今日は、ちょっとWebのネタから離れて、オフィス環境の話ですが、たまにはいいですよね。
御社のオフィスでは、社員何人に1つぐらい、トイレの個室がありますか? いつも人が入っていて困ったりしませんか?
インプレスが市ヶ谷から神保町に移ったのが2014年11月、その後1月にグループ会社の山と渓谷社やリットーミュージックの人も神保町に移って来て、みんなが同じフロアになりました。
で、困ったことが。トイレの個室がいつも空いていないのです。特に昼食後は、それが顕著に。
どうにも困るので、「トイレの個室の数と社員の数の関係」に関する法律(というか決まり)がないか、調べてみました。すると、あったんですよ。
労働安全衛生法に基づく省令ですね。
これは、事務所(建築物またはその一部で、事務作業に従事する労働者が主として使用するもの)に関するもので、1人あたり確保すべき空間、換気、湿度、空調、照度、騒音などなどについて具体的に定めているもので、トイレに関しては次のような内容があります。
二 男性用大便所の便房の数は、同時に就業する男性労働者六十人以内ごとに一個以上とすること。
なんと、トイレの個室は男性の場合60人に1つ!
トイレの個室が少ないと感じていたインプレスでしたが、男性が6割ぐらいだとして計算すると……この基準は満たしているんですよ。常に事務作業をしているわけではない営業の人を除外すると、なおさら。
実際「60人に1つのトイレ個室」がどうなのか、ちょっと計算してみました。
たとえば、お腹を壊している人が60人のうち2人いて、その人は1日に3回トイレに行って10分ずつ個室を占有するとします。
そのほか58人が1日に1回個室を利用するとして、1回7分程度の人が10人、5分程度の人が48人だとします。
これでも全部で1日あたり6時間10分しか個室を占有していないことになります。
なので、大丈夫っちゃ大丈夫なんですよね。昼食後とかに集中しない限りは……。
※2015-01-20追記 id:fujiyama3 さんの はてなブックマークコメントで、次のようなものが紹介されていました。ご参考までに。
INAXに算定法がありますよ。標準的な待ち時間だと60人だったら男性は大便器2個/小便器2個が必要になるようです。女性用は3個必要。 http://iinavi.inax.lixil.co.jp/project/project/set/contents/pdf/kigusu_offce.pdf
ちなみに、トイレ関連でいうと次のような決まりもあります。
三 男性用小便所の箇所数は、同時に就業する男性労働者三十人以内ごとに一個以上とすること。
四 女性用便所の便房の数は、同時に就業する女性労働者二十人以内ごとに一個以上とすること。
この省令は昭和47年に定められたもので、その後、平成26年まで8回ほど改正されてますが、さて、この「男性トイレ個室は60人に1つ」「女性トイレ個室は20人に1つ」という数は……現実的にはどうなんでしょうね。
みなさんのオフィスでは、どうですか?
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