Facebookページ活用 実践ガイド

企業がFacebookページを始める時に押さえておきたい28個の手順 【準備&プランニング編】

うちの会社でもFacebookを使いたいけど、どこから手を付けたらいいんだろう……

ページ

うちの会社でもFacebookを使いたいけど、
どこから手を付けたらいいんだろう……

こんな悩みを持っていませんか?

この記事の目次
  • 第1部 準備フェーズ
  • 第2部 プランニングフェーズ
  • 第3部 制作フェーズ(近日公開)
  • 第4部 運用フェーズ(近日公開)

Facebookは、2011年1月に映画が公開されて以降、企業利用が加速度を増して広がっています。ただ、まだまだ日本には参考になる情報が少なく、どの企業も手探りで立ち上げているのが現状です。

みんながみんな、手探りでやるとやるより、もっとノウハウを共有し合ったほうが効率的ですよね!

という事で今回は、企業がFacebookを始める前に押さえておきたいやる事リストを、28個まとめてみました。すでにFacebookページを立ち上げている方も、このリストを見て漏れがないか確認してみてください。

第1部 準備フェーズ

1Facebookのユーザー数、ユーザー属性を調べる

皆さんのターゲットユーザーがどの程度Facebookにいるかは把握できていますでしょうか。企画を考える前に、以下のツールを使って確認しましょう。

  • 「アクティブユーザー数」/「年齢比」/「男女比」

    SocialBakersというサービスで確認できます。

    SocialBakers(ソーシャルベーカーズ)

  • セグメントごとの「ユーザー数」

    Facebookの広告出稿画面で、年齢・性別・地域など細かいセグメントごとにユーザー数を確認できます。Facebookアカウントを持っていなくても、こちらのURLから閲覧可能です。

    Facebook - 広告出稿画面

    ちなみに「日本在住」「20歳~30歳」でセグメントをかけると、約180万人になります(2011年8月末現在)。

    ※注意点

    ユーザー数を確認するために広告出稿画面を使う場合、上図の赤枠で囲った「厳密年齢ターゲット設定を有効にする」に、必ずチェックを入れて下さい。

    ここにチェックを入れなければ、指定した年齢層の前後の人たちも集計対象に入ってしまいます。たとえば、同じ2011年8月末現在、「日本在住」「20歳~30歳」で「厳密年齢ターゲット設定を有効にする」にチェックを入れない場合は約250万人と、約70万人も増えて表示されてしまいます。

2Facebookのメリットを理解する

「メルマガ」「自社SNS」「Twitter」ではなく、なぜFacebookを使うのでしょうか。Facebookを使うことを決める前に、他の手段と比べてどんなメリットがあるのか理解しましょう。

企業がFacebookを利用する10個のメリット
  1. 安価に開設出来る
    Facebookページの開設も運営も無料。Facebook上の広告もターゲットを限定して出稿できます。

  2. ファンとのコミュニケーションが可能
    Facebookページではコメントなどでやりとりする機能が用意されています。

  3. ファンへの告知が簡単に出来る
    ファンになってくれた人に情報を届けやすい仕組みが用意されています。

  4. 拡散性(バイラル性)が強い
    ファンがいいね!やコメントしたことが、その人の友人にも伝わります。

  5. 情報が滞留しやすい(長時間表示されやすい)
    コメントなどのやりとりが続くと、時間が経っても表示され続きます。

  6. 他の告知方法より見てもらえる確率が高い
    ファンがFacebookにログインした時点で更新情報がウォールに表示されます。

  7. ファン化の障壁が低い
    いいね!を押してもらうだけです。

  8. 拡散される情報に信頼度が上乗せされる
    御社がではなくファンの人が共有した情報として他の人に見られます。

  9. 荒れにくい
    実名主義です。

  10. ポジティブな反応が見込める
    いいね!など、ポジティブな方向が基本です。

10個のメリットについて、それぞれの詳細は以下の記事を参照してください。

3Facebookを始める事によって得られる価値を把握する

社内で新しい事を始めようとすると、いつも「それってどんな効果があるの?」と言われます。そんな時にしっかりと説明できるように、Facebookが自社のWebマーケティングに与える価値について押さえておきましょう。

押さえておくべき5つの価値
  1. 囲い込みリストとしての価値

  2. 広告価値

  3. 集客で得られる価値

    • Facebookページ効果
    • ソーシャルプラグイン効果
  4. SEO価値

  5. ブランディングに与える価値

    • 検索する確率が増える:
      ソーシャルメディアで接触すると、そのユーザーがそのブランド名・企業名を検索する確率は2.8倍※注1になります。
    • 検索結果ページで、オーガニックのCTRが上昇する:
      オーガニック検索の場合、ブランドのソーシャルマーケティングキャンペーンを目にしたユーザー群は、目にしていない群よりもクリックスルー率(CTR)が2.4倍高くなります※注2
    • 検索結果ページで、リスティングのCTRが上昇する:
      リスティング広告の場合だと、ソーシャルマーケティングキャンペーンを目にすることで、CTRが4.5%から11.8%に増加します(ともにブランド名をキーワードとした検索クエリの場合)※注3

4Facebookの構造や機能を理解する

Facebookを始めた人なら皆がつまづくFacebookの構造。もしまだ何となくの方がいれば、何をするか決める前に、一通り機能やページ遷移を確認しましょう。

特にわかりにくいと思われる構造・機能
  1. ホーム、ウォール、ニュースフィード、プロフィールの違い

    • ホーム は、ログイン後にすぐ表示されるニュースフィードを閲覧する画面です。上部メニューのホームをクリックすると表示されます。
    • ウォール についてはこちらの記事が参考になります。
      →参考記事: Facebookの「ウォール」を使って友達とコミュニケーションする方法(nanapi)

    • ニュースフィード」 についてはこちらの記事が参考になります。
      →参考記事: Facebookのニュースフィードの使い方(初心者編)(nanapi)

    • プロフィール」は、他のユーザーに見られるページです。自分がウォールに書き込んだ内容は、この「プロフィール」に履歴として残ります。上部メニューの「プロフィール」をクリックすると確認できます。
  2. Facebookページとグループの違い、それぞれのメリット・デメリット

    →参考記事: Facebookページとグループの違い(福野泰介ブログ)

  3. 「いいね!」と「シェア」の違い

    →参考記事 :わかっているようでわかってないFacebookの「いいね!」「シェア」を徹底解剖!(ガイアックス ソーシャルメディア ラボ)

  4. ニュースフィードの「ハイライト」と「最新情報」の違い

    →参考記事: これだけは覚えておきたい!Facebookの「エッジランク」の3要素と、各要素の優先順位(ガイアックス ソーシャルメディア ラボ)

  5. 広告の掲載場所

    Facebook広告は、以下の画像の赤枠のように、右カラムの中段より下あたりに表示されます。

5情報の流れを理解する

「どこ」に「どういう」投稿をしたら「誰に」伝わるのか?実はあまり知られていなかったり、勘違いされていたりする挙動もいくつかあります。この情報の流れ次第で運用で力を入れるポイントも変わってきますので、しっかり確認しましょう。

特に押さえておいたほうが良い5つの情報の流れ
  1. Facebookページのウォールに投稿したら誰に表示されるか?

    • 管理者が投稿した場合 ―― ファン全員に発信されます。
    • ファンが投稿した場合 ―― そのファンの友達で、なおかつ、そのFacebookページのファンになっているユーザーにだけ発信されます。つまり、ファン全員のニュースフィードには表示されません(もちろん、Facebookページのウォールを見に来ると、だれでもその投稿を見られます)。
  2. 写真にタグ付けをしたら、誰に通知が飛ぶか? どこにどういったレコメンドが表示されるか?

    →参考記事: 【Facebook】タグ付けのご利用は計画的に(静岡県民全員集合!ソーシャルメディア1万人実践会)

  3. 「いいね!」と「シェア」と「コメント」はどんな時にできて、このアクションをした場合、誰に表示されるのか?

    たとえば、Facebookページのウォールで写真や動画投稿を投稿すると、ファンのニュースフィードに表示されたときに「シェア」のリンクが表示されます。Facebook上でファンが「シェア」してくれると、わかりやすく表示され情報の拡がりが期待できます。しかし、近況投稿(テキストだけの投稿)では、ファンのニュースフィードに表示されたときに「シェア」のリンクが表示されなくなり、バイラル性が少し落ちてしまいます。

    「動画投稿」の場合、[シェア]ボタンが表示されるので、拡がり力を期待できる
    「近況投稿」の場合、[シェア]ボタンが表示されないので拡がり力が少し落ちる
  4. クエスチョンを投稿したり、回答したりすると、誰に表示されるのか?

    →参考記事: 【レポート】実装されたばかりのFacebookクエスチョンを試してみました。(Social Media 360.jp)

  5. アプリのFacebookページのウォールに投稿すると、誰にその情報が届くのか?

    →アプリのFacebookページに「いいね!」しているユーザーのニュースフィードに表示されます。

6Facebookの規約を理解する

Facebookを利用する場合、規約周りに注意しなければ、予告なくアカウントを停止させられる場合もあります。必ずチェックするようにしましょう。

チェックするべき6つの規約
  1. プロモーションガイドライン
    Facebookを利用してコンテストや懸賞、その他のプロモーションをする場合のルールです。非常に重要です。

  2. ブランド情報センター
    Facebookのロゴや商標などの利用に関するルールです。

  3. Facebook広告ガイドライン
    Facebookで広告を出稿する際のルールです。

  4. Facebook Platform Policies
    Facebookアプリなどを作る・使う際のルールです。

  5. Facebookプライバシーポリシー

  6. 利用規約

  1. 対象サービスの定義をする
  2. 目的を決める
  3. 全体プランを組み立てる
  4. Facebookページを運用するスタンスを決める
  5. ターゲットを定義する
  6. ユーザーニーズを調査する
  7. 競合調査をする
  8. 目標を決める
  9. KPIを設定する
  10. 費用対効果を説明するための数字を用意する
  11. ストーリーボードを作成する
  12. 企画を決める
  13. 反響設計をする
  14. リスクと対策について考える
  15. 体制を確保する
  16. 運用計画を立てる
  17. 雰囲気をつかむ
  18. どういう投稿が反応が良いかを知る
  19. 編集計画を立てる
  20. 効果測定の方法を考える
  21. ファン獲得・育成計画を立てる
  22. 個人情報の取り扱いや規約を法務と調整する

ページ

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

B2C
Business to Consumerの略。B to Cとも。 企業から ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]