インタビュー

ATARA Appsは、リスティング広告の代理店がスーパー楽になるウルトラ自動化ツールだ

ATARA Appsは、リスティング広告の管理や運用を楽にするさまざまなサービスの集合体
ATARA Apps
無料お試し
キャンペーン実施中

アタラでは、この記事で紹介したATARA Appsの無料お試しキャンペーンを実施している。

定員:先着20社
申込締切:1月31日18時
お試し期間:1週間

詳しくはATARA Appsのページから。

リスティング広告で、大量の入札キーワードの管理に追われたり、レポートの作成に苦労したりしている代理店の担当者を助ける便利サービスを紹介しよう。

今回紹介するサービスは、どちらかというと広告主側の担当者向けではなく、広告代理店向けだ。とはいえ、一部のサービスは広告主にも便利な機能を提供しているし、代理店がこのサービスを使えば、間違いなく彼らの作業負担が減り、広告主にもメリットがあるはずだ。

そのサービスとは、アタラ合同会社が提供する「ATARA Apps(アタラ・アップス)」だ。

ATARA Appsは、リスティング広告の管理や運用を楽にするさまざまなサービスの集合体で、ブラウザから利用できる。Yahoo!リスティング広告にも、Googleアドワーズ広告にも対応しており、「レポート」「効率化」「自動化」を実現するために作られたものだ。

現在は、次の4つのサービスが提供されている。

最初のサービスである「ATARA Keyword Generator」を2010年6月にリリースしてから、一気に開発を進め、2010年10月には現在の4サービスが「Apps」として揃った。

それぞれについて紹介していこう。

[レポート自動化]
ATARA Report Automator(レポート・オートメーター)

レポートの作成を自動化するツール。主に広告代理店が広告主に提出する定期レポートの作成にかかる工数を大幅に削減できる。

表やグラフのパーツを配置してそれぞれどういった条件で抽出したデータを表示するかを指定して、テンプレートを作る。すると、あとは月報・週報・日報など指定したタイミングで、レポート作成に必要なデータを自動的にAPIで取得してきて、レポートを作成してくれる。

APIで取得してきたデータだけでなく、代理店の担当者がコメントを記入できるし、ロゴなどで体裁を整えることも可能だ。

完成したレポートはPDFでダウンロードすれば印刷したりメールで送ったりできるし、CSVでダウンロードしてExcelでさらに分析することも可能だ。

ATARA Report Automator(レポート・オートメーター)

[競合分析]
ATARA Competitive Analyzer(コンペティティブ・アナライザー)

競合他社が、リスティング広告をどう利用していてどういったパフォーマンスを出しているのかを、実データ+推計データで提供するサービス。

動作としては、自社が出稿しているキーワードでのリスティング広告表示を調べ、「どのキーワードに」「何位表示で」「どんなクリエイティブで」他社が出稿しているのかを取得。その後、他社のインプレッション数、クリック率、クリック数、クリック単価といったパフォーマンスデータを、自社のパフォーマンスデータをベースにして独自のアルゴリズムで推計値として出す。

パフォーマンスデータは推計値。自社の表示順位が1ページ目に表示されていれば(10位以内)、8割~9割の精度で推計できるとのこと。

他社がどれくらい予算を投じているのか、どのキーワードを重視しているのかといったデータがわかれば、必要に応じて予算額を増減したり、重要キーワードへの入札を強化したりといったアクションがとれる。また、他社のクリエイティブを参考にして差別化するためのツールとしても使えるだろう。

このツールは、代理店にも良いが、広告主のほうが喜ぶツールだろう。

アタラ代表の杉原氏によると、今後、レポート・オートメータにこのデータを取り込めるようにする予定とのこと。そうなれば、競合調査でコンバージョン率も含めて検討できるようになるため、さらに便利になるだろう。

ATARA Competitive Analyzer(コンペティティブ・アナライザー)

[自動広告差し替え]
ATARA Creative Scheduler(クリエイティブ・スケジューラー)

リスティング広告の出稿内容を自動的に変更するよう事前に設定できるサービス。

アドワーズ広告では曜日や時間帯で掲載のオン/オフを指定したり入札額を調整したりできるが、同様の作業やさらに細かい設定をYahoo!リスティング広告ででもできる。

広告単位で、日時を指定して説明文やタイトルを切り替えたり、出稿内容を変更したりできるので、平日と週末で広告文を変えたり、夜間や週末だけ異なる設定にするなどを自動化することで、代理店の作業負担をかなり軽減できるだろう。

また、指定したとおりに変更して表示されていたことをあとから確認するために、変更された内容で広告が表示されている検索結果ページを、システムが自動的に画面キャプチャとして画像で取得しておいてくれるのも、代理店にとっては非常にありがたいだろう。

ATARA Creative Scheduler(クリエイティブ・スケジューラー)

[キーワードリスト作成]
ATARA Keyword Generator(キーワード・ジェネレーター)

最初期から提供しているサービスで、軸キーワードを指定すると、検索エンジンでユーザーが検索しているキーフレーズで軸キーワードに関連するものを自動的にリストアップしてくれる。

各検索エンジンで、検索ユーザーが実際に検索している(つまり広告が表示される可能性のある)キーフレーズを自動的に調査してくれるのが特徴で、検索回数の少ないキーワードやすでにアカウントで入札しているキーワードを除いたリストを簡単に作成できる。

また、軸キーワードを指定しておくと、定期的に検索キーワードを調査し、新しく出てきた(既存のリストに入っていない)検索キーワードが見つかったら通知する機能もある。

ATARA Keyword Generator(キーワード・ジェネレーター)

月額3万円~20万円で、かゆいところに手が届く機能

アタラ代表の杉原氏は、オーバーチュアとグーグルそれぞれで要職を務めた経歴をもつ。そのため、リスティング広告の代理店がどういった作業をしていて、どういった悩みをもっているのかを熟知しており、それを解決するためにATARA Appsを開発したとのこと。

さらに最近ではWeb担のような媒体で広告主が知識を得ており、リスティング広告の運用もインハウス(広告主の社内で行うスタイル)化が進んでいる。そのため、広告代理店もさらに効率の良い運用をできるようにならなければいけないのだが、実際には、リスティング広告管理の日々の「作業」に追われてしまっているのが現状だ。

しかし、「作業」に追われている代理店のスタッフが、ATARA Appsを利用することで作業を自動化して効率化すれば、より広告主のためになる「最適化」「提案」に時間を費やせるようになるはず。

杉原氏によると、すでに大手を中心に、主要なリスティング広告の代理店でATARA Appsの導入が進んでいるとのこと。

現在は、4つのツールがそれぞれ別々のサービスとして提供されているが、今後は統合的に扱えるようにしていきたいとのこと。

利用料金は、各サービス月額3万円~20万円といったところで、決して高額ではない。それどころか、これだけの自動化・効率化を実現するツールの利用料としてはかなり安価に思える(ただし、取り扱いアカウント数が多い場合は別途見積もり。また、大量のアカウントを処理するために専用サーバーを用意する場合は、別途初期費用とサーバー利用費が必要)。

それぞれ、Yahoo!リスティング広告のスポンサードサーチとインタレストマッチ、アドワーズ広告の、それぞれPC版とモバイル版に対応している(ただし「コンペティティブ・アナライザー」と「キーワード・ジェネレーター」はPC向けの検索連動型広告のみに対応)。

用語集
アドワーズ / インプレッション / オーバーチュア / キャンペーン / クリエイティブ / クリック率 / コンバージョン率 / スポンサードサーチ / ダウンロード / リスティング広告 / 広告代理店 / 検索エンジン / 検索連動型広告
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