Web 2.0真っ盛りなこの時代でも、メールは重要なコミュニケーションツールとして確固とした地位を保っている。そう、こんな時代でもやはりメールをうまく活用することは、アクセス向上には非常に大切なことだ。
83既存ユーザーにメルマガで再訪問を促そう
迷惑メールの驚異的な増加やマーケティングメールの活用にともなって以前ほどの効果はなくなってしまったが、それでも依然としてメール配信によるユーザーのつなぎとめは引き続き効果がある。人によっては「サイトを作ったら定期的なメール配信をしないなんてあり得ない」とも言う。
一度でもサイトを訪問してくれた人には、ぜひともメルマガに登録してもらって、定期的にメールを配信することで、サイトの存在を思い出してもらい再訪問を促そう。一度来てくれた人に、また来てもらい、さらにまた来てもらうことが大切だ。
メルマガのコンテンツはサイトの更新情報でもかまわない。さらに、メルマガにはコラムや一言を加えれば、運営者の人となりが垣間見えてユーザーが親近感を持てるだろう。
メールマガジンの配信システムがない場合は、まぐまぐやmelma!を利用するのが手軽でいいだろう。
84メルマガの効果を発揮するテクニック5+1
メルマガのコツとしては、以下のようなものがある。
- わかりやすい件名にすること
- メール本文の冒頭で受信者の誤解を招くような情報は決して記載しないこと
- 送信者名を正しく明示し、メール本文にも連絡先のアドレスを記載すること
- 見つけやすく使いやすい購読解除手順を提供し、正しく動作することを確認しておくこと
- メールを送る許諾を本人から得たアドレス以外には送信しないこと
また、この特集でもインタビューが掲載されている伊藤 将雄氏は、「メルマガの本文では、機械的に76文字などで右端を折り返すのではなく、ふだん知人にメールを送るときのように右端が多少ガタガタになっているほうが、読んでもらえやすいようです」とのヒントを教えてくれた。
85自動ステップメールで顧客維持を省力化
ECなどでは、購入してくれたユーザーのアフターケアとして何通かメールを出すものだ。商品が届いたころに「商品は無事に届いていますか? 破損はございませんか?」、それから3、4日したころに「今回の商品は気に入っていただけましたか?」、最後に商品がなくなっただろうころに「ご購入いただいた×××がそろそろなくなると思いますが、ご必要はありませんか?」という風にだ。しかし、いちいち全部手で送るのは大変だ。設定しておけばそれを全部自動でやってくれるサービスがあるので利用しよう。
AutoBiz | http://www.autobiz.jp/ |
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オートステップメール | http://www.autostepmail.com/ |
もうかる@メール | http://www.moukarumail.com/ |
86やっぱり最後は良質のコンテンツ!
これまでに紹介したさまざまな手法を組み合わせてアクセス向上に励んでほしい。しかし、どんなアクセス向上のテクニックよりも効果的なのは、他のどこでも得られない、質の良いコンテンツを提供することでユーザーの役に立つことだ。それも一定のペースで提供し続けるのが大切だ。更新頻度はもちろん低いよりも高いほうが好ましい。良質の情報を出すことを日課にしよう。
アクセス向上その他のワザ#87~#99まで、小ネタ一気紹介!
残りのアクセス向上ワザを一気に紹介しよう。小ネタとは言え、本編で紹介したワザに勝るとも劣らない項目もある。アクセス向上は一夜にして成らず。日々の積み重ねを着実に進めるのだ!
87スタッフのモチベーションを維持することはアクセス向上には非常に要事なことだ。
88ブロガーはネタに飢えている。発表会にブロガーを呼ぶと喜ばれるだろう。
89ケータイのボタンを1回押して出る文字だけで入力できるドメイン名を使おう。
90サイト名をどんな形で検索しても(英語、カタカナ、綴り間違えなど)検索結果に表示されるようにコンテンツやmeta keywordsを作ろう。
91「クチコミ促進も囲い込み戦略もお任せ! 企業向けSNS構築サービスを厳選7つ」の記事を参考に、既存ユーザー向けのSNSを構築してみるのも一手だ。
92オークションで変わったものを超高額で落札すると話題を呼んで宣伝効果があるぞ。
93すでにユーザーを多く抱えるサイトを買ってしまうという大胆な手法もアリだろう。
94メールの署名には必ずサイト名とURLを入れておこう。名刺にウェブサイトの情報やQRコードを載せるのもいい。
95ミクシィやグリーでユーザーにコミュニティを作ってもらい、積極的に発言して活発なコミュにしよう。
96サイト内のリンク切れは厳禁。一発でサイトの信頼性が落ちてユーザーが離れていってしまうぞ。
97会社概要のページがないなど、サイト運営者の身許がはっきりしていないとユーザーは敬遠するぞ。
98ポッドキャスト(音声ファイル+RSS)もサイトへの入り口を増やすという視点で気軽に試してみよう。
99人気を集めたコンテンツがあれば、迷わずその2、その3と続きを出そう。与えよ、さらば与えられん。持っている情報は出し惜しみしてはいけない。
100雑誌『Web担当者 現場のノウハウ』と、ここ「Web担当者Forum」で情報を得るのだ。このサイトを定期的にチェックしているあなたはすでに勝ち組!。
※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウVol.4』 掲載の記事です。
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