トラベルビジョン株式会社+CPI
野本 幹彦(フリーライター)
以前と変わらない価格で大容量が魅力
今後はコンテンツの拡大に力を入れたい
トラベルビジョン株式会社
- 設立:2000年4月13日
- 本社所在地:東京都千代田区九段南3-3-6 麹町ビル5階
- 事業内容:旅行業界向け日刊メールニュース、月刊タブロイド紙の発行。コンテンツ提供型メールマガジンのASPサービス、ニュースリリース配信代行など
- URL:http://www.travelvision.jp/
レンタルサーバー利用概要
- 利用サービス:共用レンタルサーバー Shared Plan G1
- 利用内容:トラベル情報サイト「Shall We Travel?」の運営
雑誌感覚で見ていける情報サイトを新たに運営
トラベルビジョンは、旅行会社や宿泊施設、政府観光局、航空会社などの旅行業界に向けた情報を発信する会社だ。2000年の設立以来刊行している月刊のフリーペーパーをはじめ、日刊のメールマガジン、旅行関連の情報やニュースが掲載されたポータルサイトなど、紙媒体やインターネットを通じてさまざまな活動を行っている。
国内だけでなく、海外のホテルなどで働く日本人にも情報を発信しており、業界に特化した有益な情報を得られる媒体として重宝されているようだ。
このトラベルビジョンが2005年4月から新たに開始したサービスが「Shall We Travel?」というトラベル情報サイトである。
同サイトは、「これまでの旅行業界向けの情報ではなく、一般の旅行者向けに情報を提供するサイトとして開設しました。20代後半以降の幅広い年齢の方に“雑誌感覚”で読んでいただけるサイトを目指しています」とウェブ運営責任者の土佐尚子氏が言うように、写真を数多く利用した読み物系の情報やさまざまな企画記事が掲載されたサイトとなっている。
トラベルビジョンでは、Shall We Travel? を通じて、一般消費者の動向や嗜好をキャッチし、今後の事業に反映しようと考えているようだ。
サーバーログの容量が増えて容量不足になったのが
乗り換えの理由
Shall We Travel? の開設当初は、現在のCPIではなく、別の共用サーバーサービスを利用していた。
「当社のほかのサイトでも利用しているレンタルサーバー会社の低価格なサービスと契約し、Shall We Travel? のサービスをスタートさせました。速度などに不満もなく、非常に使いやすいと思っていたのですが、次第に容量不足に悩まされるようになってきました。肝心の写真をアップロードできないようになってきたので、乗り換えを余儀なくされたというのが実情です」と土佐氏は言う。
直接の収益を得ることができない事業では、必然的にコストは制限されるのが一般的だ。トラベルビジョンでもそれは例外ではなく、会社で利用しているサービスの中で最も低価格なものを選択することは、自然の流れだったのかもしれない。
トラベルビジョンが最初に契約したのはHDD容量が300MBのサービスだったが、予想以上にHDD容量を占有したのは、写真などのコンテンツではなくサーバーログであったという。トラベルビジョンでは、サーバーログを利用するCGIのアクセス解析ツールを利用していたため、訪問者の傾向を見るためにもサーバーログは残しておきたかった。そのため、容量の多いサービスに変更するか、別のサービス会社を探す必要に迫られたのである。
「新たなサービスを検討しているときに、制作会社から勧められたのがCPIのサービスでした。Shared PlanのG1を見てみると、当時利用していたサービスよりも低価格で以前と比べものにならないほど大きな容量が利用できることがわかり、すぐに契約することを決めました。
写真を使って一般の方にわかりやすいサービスを提供したり、旅先の写真を読者から募集するフォトコンテストなども行っているので、2.5GBの容量があれば十分であると判断しました」
電話によるリアルタイムのサポートが移行時の不安を解消
容量の問題だけでなく、乗り換えることでサポート面の安心感も出てきたようだ。
「以前のサービスはメールによるサポートのみでしたが、CPIはフリーダイアルの電話サポートが提供されています。以前のサービスのメールサポートでもレスポンスや対応は非常によかったのですが、やはり電話サポートがあるということは安心できますね」
この電話サポートの安心感は、サービスの乗り換えを行うときに強く感じたと土佐氏は言う。
「ドメイン移管の際には、サービスを止めずにスムーズに移管させるためにも“今ドメインがどうなっているか”ということが気になります。もちろん以前のサービス会社にも協力していただいてドメイン移管作業を行ったのですが、電話サポートのお陰でリアルタイムに状況を把握しながら短期間で迅速に移管することができました」
もっとコンテンツを充実させ読者が楽しめるサイトを目指す
Shall We Travel? では、アクセス解析に加え、前述のフォトコンテストやプレゼント付きのキャンペーンを行っているが、これらの情報によって意外な購読層を見つけることができたと土佐氏は言う。
「読者ターゲットを限定したくはなかったので、年齢の上限は想定していなかったものの、漠然と20代後半から40代向けという考えはありました。しかし、フォトコンテストに投稿してくださる方の年齢構成などを見ると、意外と高い年齢の方々も読んでいただいていることがわかりました」
では、今後は20代後半から40代に向けた情報とさらに高齢の読者に向けた情報とを分けて、それぞれの年齢層に合わせた情報を発信するなど、対象別にサイトを分けて情報提供する計画はあるのだろうか。
「年齢層で情報を分けるといったことは、現在はまだ考えていません。それよりも、観光旅行とビジネス旅行と2つの情報があるので、観光とビジネスのサイトを分けて提供することは考えています」
現在でも、Shall We Travel? では、各航空会社のビジネスシートの特徴や使用感を記事として定期的に掲載している。これらのビジネス旅行向けのコンテンツも拡充していきたいと考えているようだ。
「Shall We Travel? を1年近く運営してきて、サイトとして1つの形となったという実感を持っています。これからは“雑誌感覚”で読めるというコンセプトは残したまま、見やすさ重視で新たなサービスを展開していこうと思っています。
また、広告を掲載するなど、何らかの収益も確保していかなければなりません。将来的には、旅行に関連する物販なども視野に入れています。その点、CPIでは標準でショッピングカートが提供されているので、物販を行うとなれば便利に使えると思います」
トラベルビジョン株式会社が選んだレンタルサーバー
「共用レンタルサーバー Shared Plan G1」は、月額3,990円でディスク容量2.5GB、メールアカウント数200という大容量サービスだ。レンタルサーバーを初めて利用する人でも手を出しやすい価格設定であろう。同様の大容量サービスは数多くあるが、ブログやショッピングカート、共用SSLなど、欲しい機能が最初から含まれている。ユーザーがどのように利用するか考え抜かれたサービスだと言えるだろう。
http://www.cpi.ad.jp/service/server/plan/shared/
※この記事は、『レンタルサーバー完全ガイド vol.4』 掲載の記事です。
※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時(2006年2月)のものです。
ソーシャルもやってます!