『Google Maps Hacks 地図検索サービス徹底活用テクニック』
BOOK REVIEW ウェブ担当者なら読んでおきたいこの1冊
『Google Maps Hacks 地図検索サービス徹底活用テクニック』
斉藤 彰男(編集者、システム・エンジニア)
Google Mapsをとことん使い尽くすのには最適の解説書
Google Maps APIのバージョン2に対応
- 『Google Maps Hacks 地図検索サービス徹底活用テクニック』
- リッチ・ギブソン、スカイラー・アール 著
- 武舎 広幸、福地 太郎、武舎 るみ 訳
- ISBN:4-87311-293-1
- 定価:本体2,900円+税
- オライリー・ジャパン
Googleが提供する地図検索サービス「Google Maps」、本誌の読者なら一度や二度は使った経験があるのではないだろうか。
ユーザーインターフェイスがシンプルで解説書などを読まなくてもそこそこ使えるので、ついつい、その機能の真髄に触れる機会を逸してしまう。実は、評者もそのような一人であった。たとえば、場所の指定方法ひとつをとっても、住所や緯度・経度以外に、鉄道の駅名が使えたり、[場所]近くの[もの]といった設定ができたりすることは、本書で初めて知った。
それはさておいて、本書のキモは、第2章「Google MapsのAPI」と第3章「Google Mapsのマッシュアップ」である。
第2章では、Google Mapsが提供するさまざまなAPIの利用方法が、表示される画面とHTMLのコード(その多くはJavaScript)を示しながら解説されている。いわばGoogle Mapsのレシピ集といった感じで、お気に入りの機能を自分のサイトに容易に取り込むことが可能になっている。
また第3章では、Google Mapsが提供する地図をベースにして、他のデータをオーバーレイするGIS(地理情報システム)的な利用方法、例えば国際宇宙ステーションの奇跡を重ねるといったマッシュアップを実現するための数々のテクニックが解説されている。
さらに、最後の2つの章では、この本のタイトルにふさわしい裏技も紹介されているので、Google Mapsを利用したいと思う方には、ぜひ勧めたい一冊である。
※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウ vol.2』掲載の記事です。
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