BOOK REVIEW Web担当者なら読んでおきたいこの1冊

『ユーザ中心ウェブサイト戦略』仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践

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『ユーザ中心ウェブサイト戦略』
~仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践

神野 恵美(編集者、ライター)

ユーザー主義のサイトづくりは徹底した検証にある!
企業サイトを成功に導くためのウェブマスター必読の一冊

『ユーザ中心ウェブサイト戦略』仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践
  • 『ユーザ中心ウェブサイト戦略
    仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践』
  • 武井 由紀子、遠藤 直紀 著
  • ISBN:4-7973-3352-9
  • 定価:本体2,800円+税
  • ソフトバンククリエイティブ

企業のウェブサイト構築をマーケティング的視点から解説する一冊。ビジネス効果をもたらすサイト構築を、戦略の策定から設計、デザイン・開発、運用・評価のプロセスに沿って、どのように成功に導くかを、実際の企業例を挙げながら、道筋立てて指南していく。

“サイトのゴールはサイトをアップすることではなく、想定するユーザーに使ってもらいビジネス効果を上げることである”という一節で表現されているとおり、本書は徹底したユーザー視点を最後まで一貫して主張する。さらに“どのように”ユーザー視点に立ち返ることができるのかまで深く斬り込み、実践例を次々と紹介していくので、単なる方法論に留まらず、より実用的な書に仕立てられている。

また本書は、設計段階からのすべてのプロセスにおいて、サイト検証の必要性を執拗に説く。そして、その具体的手法を紹介するだけでなく、その手法をなぜ用いるのかを説明しながら、心理学的視点により解説している。たとえば、資料請求のボタン1つにしても、その配置次第で効果に大きな差が現れる検証など、だれにでも心当たりあるユーザー体験が紹介され、なるほどと思わず納得させられる。

そのほか、“インターネットユーザーは気軽にサイトを訪れてくれる代わりに、気兼ねなく立ち去ることができる”と、ウェブを“遠慮不明メディア”と名づけて、その特性を指摘するなど、消費者心理を逆手に取った攻略法も参考になる。

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