デジタルガレージとジェーシービーがNFCタグを活用した新たな決済サービスの実証実験開始

京セラドームや映画館で実施、スマートフォン決済の顧客体験や店舗オペレーションなど検証

決済・広告・投資などインターネット関連事業を手掛けるデジタルガレージは、同社を中核にするDGグループと、クレジットカード大手のジェーシービー(JCB)が、NFCタグを活用した新たな決済サービスの実証実験を行う、と8月27日発表した。京セラドーム大阪(大阪市西区)や映画館の渋谷HUMAXシネマ(東京・渋谷)と池袋HUMAXシネマズ(東京・池袋)の施設内、文具店のCHIKUHO(東京・高田馬場)で行う。

NFCタグは、近距離無線通信技術のNFCに対応した非接触型ICタグ。NFC搭載のスマートフォンをかざすと情報が読み取れる。かざすだけで使えることが利点。新決済サービスは、スマートフォンをNFCタグにかざすことでウェブブラウザに遷移し、オンラインで決済が完了する。ブラウザ上で金額を入力して店舗側に決済完了画面を提示する方法や、メニュー画面を示す前払い式のモバイルオーダーが可能。

スマートフォンに登録しているクレジットカードを通して決済するため、現金の受け渡しがない。決済は利用者のスマートフォンだけで完結し、店舗側は決済時の操作が不要でスピーディーに決済可能になる。NFCタグは小型で電源の必要がなく、設置場所を柔軟にレイアウトでき、混雑緩和が必要なスタジアム、イベント会場のほか、キャッシュレス決済を導入していない小規模店舗に適しているという。

実証実験でNFCタグを使ったスマートフォン決済の顧客体験、店舗オペレーションや、技術的な改善点を検証してサービス展開を検討する。当初は「iOS14」以降の「iPhone7」以降で「Apple Pay」のウォレットに「JCB」か「American Express」カードを登録している人が対象。京セラドーム大阪では8月27日~9月30日のプロ野球オリックスバファローズ主催試合日に、売店とスタッフの飲料販売で実験する。

京セラドーム大阪、CHIKUHOでの決済のイメージ図
ヒューマックスシネマでの決済のイメージ図
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