Google検索のクリック率と掲載順位の関係が気になるから、海外の3つの調査結果と国内のサイトを比較してみた

検索順位が1〜10位では、それぞれどれくらいのクリック率が妥当なのか?調査結果を比較し解説します。
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

マーケターとしてコンテンツマーケティングを展開し、サーチコンソールの数字を見ていると疑問に思うことはないでしょうか。私はすごく気になります(笑)

 

検索順位が1〜10位では、それぞれどれくらいのクリック率が妥当なのか?

実はこの答えはいくつかの海外サイトで公開されています。しかしながら、国内ではこの類のデータをあまり見かけません。

そこで、今回は検索順位とクリック率の関係を分析したので、結果を紹介します。

こんな方におすすめ

・検索順位が何位だとどれくらいのクリック率になるのか気になる
・1位に表示されたときの想定流入数(クリック数)を算出したい

この記事のサマリー

・掲載順位とクリック率の関係は、順位が上がるとクリック率も上がる傾向である
・この傾向は、海外でも国内でも同様である
・数百万件のデータも、数十万件のデータでも似たような傾向になる
・1〜3位のクリック率が高めで、4〜10位は低い
・頭の片隅に覚えておきたい掲載順位とクリック率の目安の数字は「1位:約30%、3〜4位:約10%、10位:約2%」である

 

それでは、調査結果の詳細を解説していきます。

putilapan.com、23万件データの場合

調査の前提条件

・分析対象:私が運営しているサイト(putilapan.com|BtoBのデジタルマーケティング戦略ラボ)
・調査ツール…Google サーチコンソール
・期間…過去3ヶ月間(2020年)
・合計表示回数…93万回
・総クエリ数…17,734個
・スマホからのアクセス比率…37%(Googleアナリティクスより)
 

※ 補足 ※
サーチコンソールの仕様では、検索クエリは1000個までしか一度にダウンロードできないため、93万件のデータすべてを使うことはできません。ですので、Googleデータポータルを経由しダウンロードしました。また、すべてのデータではなく表示回数で降順ソートした1〜10位の2,459個の検索クエリのみを使っています。2,459個の検索クエリは、1つの検索クエリにつき表示回数は複数あるので、クエリの総表示回数を計算すると約23万件のデータとなりました。従って、今回の記事では23万回以上 Google検索に表示されたputilapan.comの記事が、掲載順位によってどの程度クリックされたのかということがわかります。

クリック率と掲載順位の関係

putilapan.comのデータで、掲載順位とクリック率にどれくらいの比例関係があるのか分析しました。

※横軸…掲載順位を10段階に階層分け(1位、2位・・・10位)しクリック率の推移を見ています。(小数点以下は四捨五入)
※縦軸…各階層ごとにクリック数と掲載順位を合計し、階層ごとのクリック率を算出しました。

結果は、掲載順位が上がるとクリック率も上がることがわかりました。

特に、1位のクリック率は42.6%と高い数値を示しています。また、上位3位までのクリック率の合計が83.4%であり、3位までに入ることの重要性がわかります。

3位までが突出してクリック率が高い理由は、推測ですが1ページ目の上部にリスティング広告やショッピング広告、画像や動画が表示されると1ページ目の下部に表示されてしまうからではないかと推察します。

また、注目すべきは順位上昇によるクリック率への影響度です。

例えば1位のクリック率は42.6%で2位は28.27%なので、約150%の伸び率であることがわかります。

同様に、2,3位も約150%以上の伸び率を示しています。

つまり、掲載順位を4位から3位、3位から2位、2位から1位へと順位を1つ上げればアクセスが約50%増えるわけです。

 

この差は非常に大きい。

コンテンツマーケティングを展開している方が1位を狙いたくなる気持ちがよくわかります。

 

しかしながら、ここで疑問がわきます。

この数値を信じて良いのでしょうか。

私が運営するサイト(putilapan.com)だけの特殊な結果ではないか、他のサイトはどうなのか。

気になったので、海外で大規模な調査を行っているサイトの分析結果を3つ紹介します。

海外の調査結果を3つ紹介

Internet Marketing Ninja、Backlinko、Advanced WEB RANKINGのサイトで、調査結果を公開しているので順不同で紹介します。

Internet Marketing Ninja社の調査結果

Internet Marketing Ninja(インターネット・マーケティング・ニンジャズ)社が2017年に行った調査によると、検索結果で1位に表示された場合のクリック率は平均約23%、2位は約12%、3位は約8%でした。

こちらのサイトでは、BtoB/BtoC別、ブランドクエリ/非ブランドクエリ別での示唆に富んだ分析結果が掲載されているので抜粋して紹介します。

・ブランドクエリのクリック率は、非ブランドクエリのクリック率より高くなる傾向がある
私も実感ありますが、ブランドクエリはクリック率が80%程度になることも珍しくありません。

・BtoBサイトはBtoCサイトと比較して、Googleの検索結果1ページ目の上位に位置するとクリック率が高くなる傾向がある
私自身もtoB/toCサイトを比較して数値を見ていますがこのとおりだと感じています。

Backlinkoの調査結果

Backlinkoが2019年に500万件のGoogle検索結果を分析した結果、1位のクリック率は約32%、2位は25%、3位は約19%でした。

Backlinkoの調査結果サマリーの一部を紹介します。

・1位のクリック率は10位の10倍高くなる
・7〜10位のクリック率はほぼ同じである
・8位より上位の場合、検索結果で1つ順位が上がるとクリック率は約31%以上増加する

Advanced WEB RANKINGの調査結果

Advanced WEB RANKINGでは、約300万件のクエリデータをもとにクリック率と掲載順位の関係を毎月公開しています。また、年月を過去に遡って確認することもできます。

2020年4月のデータでは、PCの1位は約32%、2位は16%、3位は10%でした。

 

4つの調査結果をまとめてグラフに表すと…

 

この続きは、下記ページに記載しています。

上述の海外の3つの調査結果と、私のサイト(putilapan.com)の分析結果をまとめたグラフと考察を公開しています。

 

記事の続きはこちら。

Google検索のクリック率と掲載順位の関係が気になるから、海外の3つの調査結果と国内のサイトを比較してみた|note

Twitter:@putilapan

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