動画配信サービスに伸びしろアリ、約6割が未加入。利用トップは「Amazonプライム・ビデオ」【ナイル調べ】

数字だけを見るとAmazonプライム・ビデオ一強だが、未加入者も多く今後も混戦は続く見込み。

ナイルは、同社が運営するスマホアプリ紹介サービス「Appliv」(アプリヴ)にて、定額制動画配信サービスに関するアンケート調査を実施した。10代~60代以上の男女1,317人から回答を得ている。

動画配信サービスに加入していない人は約6割

まず「動画配信サービスの加入状況」を聞くと、61.6%が「加入していない」と回答。ただし、スマホ契約時のオプションで加入しているが気付いていない、Amazonプライム会員だが動画配信サービスは使っていない、といった人たちも一定数いることが考えられる。

「加入していない」と回答した811人を除いた506人(男性59.5%、女性40.5%)を年代別に分けると、「20歳~29歳」22.1%がトップ。以下「15歳~19歳」18.2%、「30代」「40代」各16.8%、「50代」13.8%、「60代」12.3%と偏りは少なく、幅広い世代が動画配信サービスを利用している。

 

加入率は「Amazonプライム・ビデオ」がダントツ

続いて「加入している動画配信サービス」について聞くと、「Amazonプライム・ビデオ」38.2%がダントツ。以下「Hulu」13.4%、「Netflix」12.5%が続いた。

 

ただし「Amazonプライム・ビデオ」は、単純な動画配信サービスだけでなく、Amazonの配送料金の特典、音楽ストリーミング、常時割引、各種クーポンなどの複合サービスのため、それらの要因で人気になっており、単体の動画配信サービスと分けて考えるべきだろう。

Amazonプライム・ビデオ、Hulu、Netflixは、いずれも海外発のサービスだが、国内サービスではNTTドコモの「dTV」が8.1%を獲得、同社のアニメ特化配信サービス「dアニメストア」も5.2%を獲得した。月額1,990円と高額な「U-NEXT」7.9%も、比較的高い数値を示している。その他「Abemaプレミアム」「DAZN」「ひかりTV」の名前があがっている。

「加入している動画配信サービスのなかで、もっともよく利用する動画配信サービス」を聞くと、ここでも「Amazonプライム・ビデオ」50.6%がトップ。複数の動画配信サービスに加入していても、ラインアップや視聴環境の手軽さから「Amazonプライム・ビデオ」を利用する頻度が高いと考えられる。

 

「料金」と「ラインアップ」が重要ポイント、人気ジャンルは「洋画」

さらに「『もっともよく利用する』と回答したサービスに加入するときに、重視したポイント」を聞くと、「月額料金」27.7%、「ラインアップ」21.5%、「なんとなく」14.8%の順。月額料金が高額なサービスほど、コンテンツラインアップが重視されている。

 
 

「動画配信サービスで視聴するジャンル」についての質問では、「洋画」52.2%がトップで、「邦画」39.5%、「アニメ」34.8%、「海外ドラマ」30.4%、「国内ドラマ」28.1%が続く。動画配信サービスによっては、アニメなど特定ジャンルに特化していたり、海外ドラマのラインアップが充実していたり、得意ジャンルにより差別化を図っているサービスが多い。これが複数サービス加入の遠因にもなっていると考えられる。

 
 

調査概要

  • 【調査対象】10代から60代以上の男女
  • 【調査期間】2019年5月22日~29日
  • 【有効回答】1,317人(男性:718人、女性:599人)
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