訪日台湾人の検索トレンド、「福岡旅行」「岡山旅行」「鹿児島旅行」や離島が人気に【アウンコンサルティング調べ】

検索数から訪日動向を調査。沖縄の人気が下がる一方、ピンポイントの観光地や離島の人気が上昇。

アウンコンサルティングは、「2018年訪日外国人の年間動向と2019年の予測 vol.2」として、訪日台湾人の検索数から訪日動向を調査した結果を発表した。

上昇率が高かったのは「福岡旅行」「岡山旅行」「鹿児島旅行」

日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2018年の台湾からの訪日客数は、前年比4.2%増の約475万人(19.3万人増)で、過去最高記録を更新しているが、伸び率は2017年の9.5%増に対して、2018年は4.2%と鈍化傾向にあるという。ただしリピーターに関しては81%と高い数値で推移している。これを受け観光庁や航空会社は、台湾に対してさまざまなプロモーションや施策の強化を行っている。

各都道府県への訪問率では、特に大阪と京都の訪問率が減少傾向にあり、主要観光地以外では日本海側の地域や九州地方の数値が高く、前年比も伸びている。伸び率が比較的高い石川県は、LCC(タイガーエア台湾)の増便が増加の要因と推測されている。

 

こうした背景を踏まえたうえで、2017年1月~2018年12月の期間について、台湾における「地域+旅行」「各観光地」の検索数を調査した。その結果、検索数の上昇率が高かったのは「福岡旅行」「岡山旅行」「鹿児島旅行」、低かったのは「沖縄旅行」だった。

「福岡旅行」の検索数は、エバー航空やタイガーエア台湾など、各航空会社の新規就航や増便が相次いだことを要因に、2017年から2018年にかけて37%増加していた。

 

同様に、「岡山旅行」の検索数も22%増加。さらに、岡山県内の観光地について検索数を調査したところ、「倉敷」の年間検索数が、「岡山旅行」の年間検索数を大きく上回っていることが判明した。大阪や京都をメインで観光し、日帰りで岡山に観光する人が多いため、「岡山旅行」の指名検索ではなく「倉敷」のような観光地の検索数が高かったと推測されている。

 
 

四国・九州の“離島”への関心が上昇

「沖縄旅行」の検索数は、2017年と比較して27%減少。それに対して「鹿児島旅行」、あるいは「奄美大島」「伊江島」など、四国・九州地方の離島の検索数が上昇傾向を見せた。リピーターの増加による観光ニーズの分散、中国・四国・九州地方へのアクセスの良さが要因として考えられる。

“猫島”として知られる「藍島」、“ウサギ島”として知られる「大久野島」も人気が高まっている。台湾人は、観光地に「異世界感」を求める人が多いとのことで、そうしたニーズに応えられる観光地としてチョイスされていると考えられる。リピーターの多い訪日台湾人市場においては、こうした“観光ニーズの地方分散”が今後の要注目点であろう。

 
 
 
 

調査概要

  • 【調査対象】台湾における検索動向
  • 【調査方法】Google AdWords キーワードプランナーツール利用などにより、検索数データを算出。
  • 【訪日客数・訪問率など】日本政府観光局(JNTO)、観光庁などの発表をもとに算出。
  • 【調査日】2019年2月1日~2019年2月14日
  • 【集計対象期間】2017年1月~2018年12月
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