アプリケーション開発手法、大企業ほど「アジャイル型」へ移行の意志あり【ガートナー調べ】

ガートナーは、「ウォーターフォール型」「アジャイル型」「反復型」のAD手法についてアンケート調査を実施。

ガートナー ジャパンは、日本国内におけるアプリケーション開発(AD)に関する調査結果を発表した。

AD手法「ウォーターフォール型」採用中が43%で最多

ガートナーでは、AD手法を「ウォーターフォール(WF)型」「アジャイル型」「反復型」の3カテゴリに大きく分類。これを踏まえ各企業に、現在・今後のAD手法の採用方針を尋ねたところ、「ウォーターフォール型」が「採用中」43%でもっとも多かった(採用中:継続/拡大28%、採用中:縮小15%の合計)。以下、「アジャイル型」が17%(採用中:継続/拡大15%、採用中:縮小2%)、「反復型」が16%(採用中:継続/拡大15%、採用中:縮小1%) と続いている。

一方、「未採用:採用予定あり」の数値を見ると、「ウォーターフォール型」は2%に留まるが、「アジャイル型」で13%、「反復型」で9%となっており、非WF型の両手法が今後拡大すると予測されている。

また、3カテゴリに含まれない「IT部門が関与しないビジネス部門主導の開発」についても、モバイルアプリの開発やロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)の実装を、ビジネス部門が主導する案件が増加傾向にあることなどから、今後の拡大が予測されている。

 

大企業は「ウォーターフォール型」から「アジャイル型」に移行の流れ

従業員数規模別に見ると、従業員数2,000人以上の企業ではWF型を「採用中」と回答した割合は86%とのこと。ただし「採用中:縮小」が35%を占めており、縮小意向が強く見られたという。

一方、アジャイル型については、従業員数2,000人以上の企業の場合、「採用中」は40%弱だが「未採用:採用予定あり」が30%と多く、関心の高さが伺える。これについてガートナーは、「環境の変化が激しいデジタル・ビジネスの時代に、WF型の手法のみでは対応が難しいという大企業の危機意識が表れている」と分析している。

 

調査概要

  • 【調査対象】従業員数20人以上の日本企業
  • 【調査時期】2018年4~6月
  • 【調査方法】各企業のITリーダーに対するアンケート
  • 【回答者数】有効回答企業数715社
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