フリマアプリによる周辺サービス業界への経済効果は年間752億円【メルカリ調べ】

メルカリは、フリマアプリ利用者を対象に、フリマアプリの出現がもたらした消費行動の変化と周辺サービス業界への影響を調査した。

メルカリは、全国のフリマアプリ利用者1,032名を対象に、フリマアプリの出現がもたらした消費行動の変化と周辺サービス業界への影響を調査すべく、「フリマアプリ利用者における消費行動の変化」に関する実態・意識調査を実施した。

フリマアプリ利用で「郵便局」「コンビニ」「100均」の利用が増加

フリマアプリの利用により利用頻度が増えたお店やサービスについて聞いた結果は以下のとおり。

フリマアプリ利用者の70.4%において、お店やサービスの利用頻度が増加。うち43.9%は商品発送の目的で「郵便局」の利用が増えたと回答している。次いで39.9%が「コンビニ」利用が増加し、33.3%が包装・梱包資材購入目的で「100円均一ショップ」の利用が増加。配送や梱包資材などの消費に影響を与えている。

周辺サービスの利用頻度:郵便局が年に1.8回増、宅配便とクリーニングは年1.6回増

お店やサービスの具体的な利用頻度をフリマアプリ利用前後で比較したものが下図。

年間の利用頻度の変化が最も大きかったのは「郵便局」で1.8回増、次いで「宅配便営業所(クロネコヤマトなど)」と「クリーニング」が1.6回増。このほか、「クリーニング」の利用頻度が1.6回、靴・カバン・時計の修理や洋服のお直し、家電などの「修理サービス」(*)の利用頻度も平均1.1回増えている。

*「修理サービス」の利用頻度は、「靴・カバン・時計の修理」、「洋服のお直し」、「家電修理(スマートフォン含む)」の3つから平均を算出

周辺サービスの利用金額:フリマアプリ利用者1人当たり年間4,143円の増加

お店やサービスでの利用金額をフリマアプリ利用前後で比較すると、1人当たり年間平均で約4,143円の消費増加という結果となった。中でも、「クリーニング」の利用金額変化が最も大きく683円、次いで「洋服のお直し」が538円、「ホームセンター」がハンドメイド・DIY資材購入目的で533円増えている。

利用頻度と金額の変化をまとめた表はこちら。

フリマアプリ利用者の42.5%が「修理して出品したい」

「今後も、修理が必要だがまだ使えるモノを修理して出品してみたいと思いますか?」と聞いたところ、42.5%が「そう思う」と回答。

年代別にみると、20代では修理して出品したい意向が51.9%と過半数を超えた。30代は43.4%、40代は39.1%。

その理由として最も多かった回答は「修理した方が高く売れるから」で65.1%、次いで「修理した方が買った人が喜ぶと思うから」が36.7%、「修理した方が早く売れるから」が28.9%。出品物への価値付加と単価向上というモチベーションに加え、心情的な側面もうかがえる。

フリマアプリ利用人口は1,814万人。周辺サービス市場への経済効果は年間752億円

今回の調査で判明した20代~50代の年代別フリマアプリ利用率と、総務省統計局が2018年6月に発表した「人口推計―平成30年6月報―」による20~50代の年代別人口から、同社ではフリマアプリ利用人口を1,814万人と推計。

これに、前述の年間1人当たりの消費額増加分約4,143円をかけてフリマアプリによる周辺サービスへの経済効果を推計したところ、最大で年間約752億円となった。

調査を監修した慶應義塾大学大学院経営管理研究科の山本晶准教授は、「従来、リペアは購入者の使用価値を高める行為であったが、フリマアプリの登場後は、再販時の交換価値を高めるという新たな用途が生まれた」と指摘。「フリマアプリの登場は、リペアなど周辺市場に新たな需要を創出し、経済的価値をもたらしていると考えられる」とコメントしている。

調査概要

  • 【調査対象】20歳~59歳のフリマアプリを利用する男女
  • 【対象地域】全国
  • 【調査方法】インターネット調査(ネットリサーチ)
  • 【調査時期】2018年7月6日~7月7日
  • 【回答者数】1,032名
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