新人を受け入れる先輩社員に向けて

新人を受け入れる先輩社員に向けて、受け入れ時の指導についてまとめました。
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D2C Rの鈴木光洋です。
広告運用チームのマネジメントを担当しております。

5月となり、新卒入社のメンバーが各部門に配属され始めた頃ではないでしょうか。
また中途でも4月から入社された方々も非常に多いと思います。

同時に、新卒2年目になって後輩が出来たり、
入社半年も経っていないのにOJTを請け負う方が増えます。

つまり“先輩になる人間”もそれだけ増えます。

 

今回はそんな先輩になる方々に向けて、
受け入れ時にどんな事をしているか、共有させて頂きます。

配属当初に起きがちな、放置プレイや場当たり的な指導。
これらを少しでも減らす事に繋げられればと思っています。

教える人側のスタンス

教える側の人のスタンスとして、下記を忘れないようにして下さい

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・経験を元に教える

 自分が経験した無駄な苦労をさせないようにしましょう。
 教えている事には意義や目的がちゃんとある事を伝えましょう。

・初心を忘れない

 「教えたのに、何で出来ないんだ…」そう考えずに、
 過去出来なかった自分を思い出しましょう。
 自分が教えてもらったやり方と自分の教え方にギャップはないか。
 新人のリテラシーに合った教え方が出来ているか。

・人を信じて、仕事は信ぜず

 人として信頼して仕事を任せましょう。しかしあくまで新人。
 仕事の質を担保する為に中身を逐一確認しましょう

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教える側の人間が、「入社当初何も出来なかった自分」を忘れて
新人に教え方が雑になったり、過度な期待をしてしまう事が良くあります。

自身の入社当初に立ち返り、その時の気持ちを思い出して
教育、指導を行うようにしましょう。

初期設定3点

配属直後では主に下記3点を主に設定します。
※座学等もあると思うので、配属後1週間以内のイメージです。

①インフラ
②スケジュール
③目標設定

各項目について述べていきます。

【①インフラ】

配属されてからやる事、まずはインフラ周りの設定を進めましょう。
主にPCや社内ツール周りの設定ですね。

・ブラウザ
・スケジュール管理
・メール
・ショートカットや辞書登録

 

フリーソフトやアドオンについては下記を参照下さい
仕事の業務効率がアップ!オススメのChrome拡張機能27選
【2018年版】これは便利!おすすめのChrome拡張機能33選

 

業務をするにあたって最低限必要な事
まずここの初期設定をしっかり時間を取ってやりましょう。
インフラの設定周りは、定常的に行うタスクの処理スピードにも、
大きく関わってきます。

社内の先人達が見出したベストな方法を教えてあげましょう。

【②スケジュール】

インフラは社内でも基本的なマニュアルがあるので、
手離れよく設定を進められると思います。

よく問題が起きるのがこの後です。
インフラ設定以降は、トレーナー側の裁量に任されるケースが非常に多いです。
つまり“明確に決まっていない”ケースが多いと思います。

またトレーナーはエースプレイヤーが担当するケースが多いので、
下手をすると、「トレーナーが忙しい」⇒「新人を放置」が起き易い。

逆に最初から大量の案件を任せた結果、無茶ぶりになってしまい、
過剰に負荷がかかってしまう事もあります。

 

これらを避ける為に、まずは1週間のスケジュールを組み立ててあげましょう。
まず90%のスケジュールを埋めてみて下さい。

営業日週5日 × 営業時間8時間 = 週40時間

 

この40時間をどう埋めていくか。
この上限を考えずに発生した業務を振っていくと、
極端に忙しくなったり、時間を余らせてしまう可能性があります。

ちなみに私の担当領域である
広告運用チームの場合では、
下記のようなイメージスケジュールが埋められています。
※あくまで例となります。

合計40時間が埋まっています。

あとはこれらを一週間実行してみて、
どこにギャップがあるかを確認しましょう。

・1on1+終礼+相談   3時間

振り返りと確認は、この時間の中で必ず実施しましょう。

広告運用でも同様ですが、初動は色々なギャップが発生します。
特に受け入れ当初は、細目な振り返りが大事です。

各項目別を深堀して見る事で、その人の得意不得意が理解し、
余裕を持たせるかor負荷を加えるのかを判断しましょう。

【③目標設定】

①②で土台が出来、直近の一歩を踏み出す為の道は出来ました。
あとはその進む先を見据える為に、目標を設定しましょう。

ここでいう目標は会社から評価項目として設定される、
目標とは別の目標です。

社内でどんな人物になりたい、どんな仕事をしたい等、
「ビジネスマンとしてどうなりたいか」を目標に描きます。
※もちろん既に目標を持っていて、
 どうなりたいか目標を持っている方は設定する必要はないです。

 

何の為にそれを設定するか。
それは初動から目標を見据えて、より前のめりに仕事をしてもらう為です。

入社後早々に、評価項目等を伝えられ、
会社から目標設定されると思います。

一方的に与えられた目標に対して、
即座に自分事化して取り組むことが出来る人材はなかなかいません。

仕事を一定以上覚えていなければ、
目標達成とそれまでプロセスのイメージが湧きづらいからです。

設定するのが成りたい人物像であれば、
“自分だけ”の目標になるので、自分事化することが出来ます。
そしてちょっとした行動や習慣を実行するだけでも、
そのゴールに近付く事が出来ます。

 

ではその人物像を具体化する為に、どのような事をするか。
新人に下記のような項目を聞くと、イメージし易くなると思います。

・仕事(新卒であれば生活や交友関係)をする上で、
 大切にしている事。
・どんな思いで入社したか。
・憧れている人物や尊敬している人物はどんな人
…etc

成りたい人物像の素材を集め、
どんな目標を作るか話し合いましょう。

そしてこれも振り返りを行い、
行動が伴っているかを随時確認していきましょう。

 

・・・ここまで、かなり偏った自己流のやり方を、
つらつらと書かせて頂きました。

 

しかし、これはあくまで“スタート時”の方法論でしかないです。
一番大切なのはその後の“運用”になります。
設定した内容も随時見直しながら進めていきましょう。

最初に設定した目標を年間で持ち続ける方が珍しいと思います。
むしろ、ほとんどのメンバーが上方下方修正をするでしょう。

仕事を進める中で、色んな人間とかかわっていきます。
その中で成りたい人物像やモチベーションの基になる要素は、
変化する方が多いです。
なので目標を変える事は決して悪い事ではありません。

そのメンバーのスキルやステージに合わせて、
より良い目標設定を流動的にやっていきましょう。

最後に

新人向けのマニュアルはどの会社にもあると思います。
ただそのマニュアルを使って、どう教えていくといった、
トレーナー向けの指導は少ないのが現状です。

後輩が入ってきた瞬間に、
既存社員は自動的に皆、先輩社員になります。

そんな新人先輩社員の方々にとって、
少しでも参考になれば幸いです。

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