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Yahoo!がテスト中の「Purple Yahoo!」の画面とUIテストにおける考察

個人的に大好きな検索結果ユーザーインターフェイス(UI)テストページ、愛しのPurple Yahoo!(ヘッダー部分が紫色なので)に出会えたので、Mystery Guestと僕は、今日の午後早くにいくつか検索してみた。

僕からすると、Purple Yahoo!はまれに見る格好よさだ。このUIに出会えたのは、僕が憶えている限りまだ2回だけど、他の人たちも以前見たことがあるというのは知っていた(Barryが5月に出会っている)。前回Purple Yahoo!を見たとき、僕は東海岸にいたので、なぜこの神秘的な検索結果ページを西へも広げないんだろうかと思ったのを憶えている。僕の推測では、GUIを変更することで広告のクリックスルー率(CTR)が下がるとYahoo!は考えているのだろうけど、それは憶測に過ぎないだろう。とにかく、いくつかスクリーンショットを何とか取り込んでみた。

Purple Yahoo!で「Superbad」を検索したときのページ
クエリ「superbad」の検索結果は非常にすばらしかった。
Purple Yahoo!で「Shaun Alexander」を検索したときのページ
シアトル・シーホークスのランニングバック「Shaun Alexander」選手を検索すると、中々好意的な結果を示す。
Purple Yahoo!の検索キーワード候補
Purple Yahoo!が検索キーワード候補を示している様子(それとマペットの検索結果)。

検索エンジンのUIテストは、今更目新しい話題じゃない。カラフルなスクリーンショットをいくつか紹介するだけでなく、完璧な検索結果フォーマットを追求する検索エンジンの目指すところを、さらに深く探ってみようと思う。

検索エンジンには、いくつか欠くことのできない評価基準がある。

  • 差別化――特にYahoo!、MSN、Ask Jeevesにとっては重要だ。

  • ブランド化――検索エンジンは、良好な検索経験が自社ブランドによるものだったことを、ユーザーの記憶にとどめたいと考えている。

  • CTR――有料広告だけでなく、オーガニック検索結果、即答形式の検索結果、クエリ候補オプションにおけるCTR。

  • ページ滞在時間――最良の検索結果ページは、ユーザーをできるだけ迅速に該当ページに導くはずだから、コンテンツページにおける意味合いとは逆に、マイナスの価値を示す数値と言えるかもしれない。

  • ユーザー満足度――遠隔的にユーザーの満足度を測定するのは難しいが、検索ユーザーに喜びをもたらし、何度もくり返して利用したくなるという点において、これこそ検索エンジンの究極的な目標だ。ユーザーの満足度に関して、UIは重要な役割を担っている。その好例として、何年も前に実施された実験(当時の記録はオンラインで見つかりそうにない)が挙げられるが、その実験でYahoo!とMSNは、それぞれの検索結果をGoogleのUIフレームで(ロゴも含むすべての要素を使って)表示してみた。記憶が正しければ、検索結果の内容に実質的な相違点がないときですら、ユーザは圧倒的にGoogleのUIフレームで表示した結果を好むことが明らかとなった(子供がMcDonald'sのハンバーガーを好むという調査のような結果だ)。

「完璧な」検索結果を表示する検索エンジンが存在しない以上(まさに僕らの多くが決して「完璧な」PPC広告を作れないように)、僕らは今後もっとすばらしいテストが実施されると考えてしかるべきだ。

それまでの間、検索結果ページでみんながもっと見たいもの、あるいはあまり見たくないものについて、検索エンジンに教えてあげたらどうだろう? 検索エンジンのUI設計担当者に、何かアドバイスできることはないかな?

用語集
CTR / PPC / Yahoo! / インターフェイス / オーガニック検索 / クリックスルー率 / ユーザーテスト / 検索エンジン
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