日本ネット経済新聞ダイジェスト
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ファーストサーバ データ紛失5698件の余波 ネット通販企業に大打撃

データ紛失の契約数は5698件に上る

レンタルサーバー運営大手のファーストサーバ(本社大阪府)が6月20日に起こしたデータ紛失問題が、ネット通販企業などに波及している。データ紛失の契約数は5698件に上り、サーバーを利用していた通販企業の営業が一時停止したり、現在も運営が滞っている企業もある。ファーストサーバは復旧作業を急いでいるが、完全復旧の可能性も含めて、見通しは立っていない。

問題が起きたのは6月20日午後。ネット通販で主に大きな影響を受けたのは、「EC-CUBE」を搭載したレンタルサーバー「EC-CUBEクラウドサーバ(マネージドクラウド)」を利用していた企業だ。

有力家電製品のEC会社、熱帯魚の通販サイトなどのサイトデータが紛失。自社でバックアップデータを保存していなかった企業もあり、自社サイトの運営を停止した企業が相次いだ。一部の企業は、同時運営している楽天店、ヤフー店に顧客を誘導する方法を採用。完全な店舗閉鎖を阻止する対策が見られた。

有力な印鑑EC企業のように、メールサーバーのデータが障害を起こし、顧客とのやり取りが遮られた企業もある。ファーストサーバは原因を調査している段階。全容は明らかにされていない。

簡易型ショッピングカートASP「OneStyle My Shop」、「EC-CUBEクラウドサーバ(セルフマネージドクラウド)」は障害の対象範囲に入っていない。

ファーストサーバはヤフーの100%子会社で、レンタルサーバー提供の大手。

・ファーストサーバ
http://www.fsv.jp/

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※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

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