
リンクが集まる施策・集まらない施策×10 など10+2記事(海外&国内SEO情報)

リンクが集まる施策・集まらない施策×10 [1]
定番だけれど実践してみよう (Vertical Measures Blog)
被リンクが集まる施策と集まらない施策をあわせて10個、バーティカル・メジャーズ ブログが紹介した。
- 美しい夕日や、ページの半分を埋め尽くす回転する商品紹介のような大きなFlashムービー
→ さほど集まらない - 役にたつ、愉快なビデオ
→ 集まる - 複数の商品写真とリンクだけでコンテンツなし
→ 集まらない - 業界や関係するトピックを視覚化したインフォグラフィック
→ 間違いなく集まる - 業界のプロフェッショナルやサプライヤー、スタッフ、常連へのインタビュー
→ 確かに集まる - 関連していて情報を提供するブログ記事を毎週投稿する
→ もちろん集まる - 問題を解決したり、必要な情報を提供したりする「~トップ10」系の記事
→ 集まる! - おもしろいコンテスト、特に想像力をかきたてるようなもの
→ うーん、どうだろうか - 無料レポートやチェックリストのようなダウンロードしたりプリントアウトできるコンテンツ
→ 当然集まる - 自分の成功を紹介したりアイデアを共有したりするケーススタディ
→ 何を置いても集まる
あなたのサイトに合った被リンク集めのヒントになりそうなのは見つかっただろうか。
日本語で読めるSEO/SEM情報
スマートフォン向けSEO [2]
スマフォの普及でさっそく実践 (アイレップの SEM フロンティア)
スマートフォン向けのページを作成しているサイトでのSEOについて解説した記事。
グーグルは現在スマートフォンをデスクトップPCと同等に扱い、スマートフォンユーザーにも通常のウェブ検索と(ほぼ)同じ結果を返す。ゆえに独自で行うべきSEO施策はないとのことだが、何点かのポイントが紹介されている。
まず、デスクトップPCとスマートフォン用に別々のページを提供しているときはPCサイト向けのページをインデックスさせることを推奨している。重複コンテンツの発生を防ぐためだ。
被リンクに関しては通常はPCサイトに張られるだろうからという理由で、特に対策する必要はなさそうである。
デスクトップ向けとスマートフォン向けで特に意識したいのは、検索キーワードと検索する状況だそうだ。スマートフォンユーザーは、グーグルの「オートコンプリート」やヤフーの「キーワード入力補助」といったキーワード入力を手助けする機能を使う傾向にあることから、複合キーワードでの検索が多いと推測できる。
また場所に関係する「ローカル検索」が多いのも特徴なようで、GoogleプレイスやYahoo!ロコへの登録も重要なようだ。
ピックアップ元記事を読んで詳しい内容を理解していただきたい。
顧客イメージによるロングテールSEOのキーワード発掘法 [3]
検索する人は誰なのかを思い描く (SEOとその周辺)
ロングテールSEOに重要となる、ユーザーが検索しそうなキーワードの発想方法の例を説明した記事。
コーヒーメーカーを例に挙げ、誰がそのコーヒーメーカーを欲しがっているかを想像して、その人がどんなキーワードで検索するのかを推測するといいとしている。「来客が多い会社の事務員」が探すとしたら、次のようなキーワードで検索しそうだという。
- 「来客 コーヒー」
- 「コーヒー 来客用」
- 「コーヒーメーカー 大人数」
- 「掃除不要 コーヒーメーカー」
「ロングテールキーワード」の発掘方法をテーマにした記事だが、対象となるユーザーを具体的に思い描きその人が検索に使うに違いないキーワードを探しだすのは、ロングテールに限らずキーワード選択でもっとも重要な考え方の1つだ。
ページ送り問題にGoogleが援助の手を差し延べた [4]
でも「使えない」の指摘あり (SEMリサーチ)
ひとまとまりのコンテンツを複数のページに分割する「ページ送り」(Pagination)には、リンクが分散する、インデックスに支障が出るなどSEO的な問題を発生することがある。
ページ送りによる問題を解消するために、Googleは、新しい仕様のサポート [5]を始め、3つの方法 [6]をウェブマスター向けに発表した。
- 何もしない
- ページ送りなしですべてのコンテンツを1ページに載せた「ビューオールページ」を作成し、分割したページから rel="canonical" でビューオールページに正規化する
- 新たにサポートした rel="prev" と rel="next" を使って、分割したページを一連のコンテンツとして関連づける
ページ送り問題の解決に役立ちそうな手段なのだが、SEMリサーチの渡辺氏はどれも支持できないと評価を下している。
現状のGoogleの解析技術の限界や、ウェブ制作業界における慣習を考慮すると、1 「何もしない」という選択肢はありえない。よって 2 か 3 になる。ただ、私個人的な意見を述べると、2. 3. も支持しなくて、単純にサイト内のナビゲーション設計の工夫で解決した方がいいと思います。
これは検索アルゴリズムの問題ではなく、UX の問題です。でもGoogleは技術の問題と捉えて、一般的な解決方法として提示してしまっているんですよね。そこが問題。
いったいGoogleはこの提案を通じて、ウェブマスターの何の悩みをどのように解決したいのかが明確ではない、ということです。あるいは、「Googleが解決しようとしていること」と、「ウェブマスターが解決してほしいと考えていること」がマッチしていない、ずれているのですよ。だから、こんなオプションを提示されても、正直、あまりうれしくないというのが所感です。
「<link rel="next"」や「<link rel="prev"」はHTML 4.01で「前後のドキュメントを示す」仕様 [7]として定められているため最も適しているように思われるのだが、実はそうではない。たとえば連載コーナーの「前の記事」「次の記事」を示したり、または、1つの大きなドキュメントの「前の章」「次の章」を示したりする [8]場合もあるため、必ずしもrel="next/prev"で示す先が一連のトピックに関するものだとは限らないのだ(回ごとや章ごとにトピックが異なる場合がある)。
ウェブマスターから今後寄せられるであろうフィードバックをGoogleがどのように反映させていくか注目したい。
グーグルショッピングで実店舗の商品検索も [9]
“オフ”ラインショップ運営者にチャンス (グーグル日本 公式ブログ)
グーグルショッピング [10]はオンラインショッピングで購入できる商品を検索できるサービスだ。そのGoogleショッピングが9月16日より、実在する店舗、言い換えればオフラインショップの商品も検索結果の対象にできるようにサービスを拡張した。近くのお店で手に入るかどうかがわかるのだ。店舗までの道のりや営業時間も知ることができる。
すでに導入されている米国や英国などがそうであるように、今後は一般の店舗でも利用できるようになると思われる。ヘルプ [12]を読んで今から準備しておくといいかもしれない。
SEOには競合分析も必須 [13]
自分だけ見ていてはダメ (間違ったSEO)
SEOでは競争相手のサイトをこと細かに分析することが必須である。自分がどれだけしっかりと最適化していても、相手がそれを上回っていれば負けてしまうからだ。強豪ぞろいであれば上位に入り込むのは難しくなるだろう。
また、相手が施策しているSEOはもちろんのこと、コンテンツやデザイン、ユーザービリティなどどのようなサイトを運用しているかも知っておくべきだ。今のインターネットユーザーは1つのサイトだけを訪問してすぐに購入や申し込みを決定するのではなく、他のサイトと比較して決めているとも言われている。したがってこちらの記事が主張しているように、上位表示したうえでコンバージョンなどの成果に導くには、リンクを集めれば十分ではなく、競合を分析して足りない部分を補う施策も必要となるのだ。
・グーグルニュースのランキング要因ベスト&ワースト10
・ペナルティ後の再審査リクエスト処理の透明性が増した
・Bingの一歩進んだパーソナライズ検索
・グーグル公式ヘルプフォーラムの貢献者が一同に集結
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・検索エンジンのランキングを改善する6つの上級SEO戦略
・ソーシャルメディアがSEOに与える影響とは?
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
グーグルニュースのランキング要因ベスト&ワースト10 [14]
貴重なグーグルニュースSEO (Google News Ranking Factors 2011)
グーグルニュースのランキングに関わる要因が、アンドリュー・ショットランド氏によって公開された。プラスに働く要因 [14]と、マイナスに働く要因 [15]に分けてそれぞれ10個がリストアップされている。
カテゴリでのオーソリティ度 ―― ニュースソースが特定のトピックに関して専門であるとみなされていること(たとえばESPNはスポーツ分野の専門)
見出しと記事タイトルに含まれるキーワード
ドメイン名のオーソリティ度 ―― 強力な被リンクプロファイルやソーシャルを含めて、ニュースソースが強いSEOでの存在感を示していること
ソーシャルメディアでの記事の共有 ―― FacebookとTwitter、そしてもしかするとGoogle+での共有。共有増加速度も要因となる
最初に配信すること
サイテーションランク ―― 価値の高い他のサイトで言及されること
オリジナルの記事であること ―― 他のサイトにあるテキストがまったくない、またはほとんどない、オリジナルなコンテンツであること
グーグルニュースでのクリック率 ―― グーグルニュースだけでなく他のグーグル検索でのクリック率を含む
記事のクオリティ ―― 人間のエディタによっても決まる
ニュースサイトマップの送信
重複コンテンツ ―― 他のサイトから盗用したりスクレイプしたりしたコンテンツがある
あいまいで抽象的な記事タイトル ―― ターゲットのキーワードがヘッドラインに含まれていない(または弱い)
ニュースサイトマップの未送信
クオリティの低いコンテンツ ―― 質の低い文章に言い訳は通じない!
robots.txtやrobots meta タグでクローラをブロックする ―― 信じられないことだが未だある。robots.txtファイルを今すぐに確認するべし
表示の遅いサイト/500エラーを返す
サイテーションランクが低い ―― 記事やサイトが第三者のサイトからリンクや引用されておらずオーソリティに欠ける
PageRankが低いドメイン名 ―― SEOがうまくできていないとグーグルニュースでも上位に来づらい
新しいサイト ―― サイトの信頼度や歴史がないと上位には来づらい
配信先のコンテンツが元のサイトとすべて同じ記事タイトル
グーグルニュースのSEOに関する情報は少ないので、貴重な情報だといえる。
ペナルティ後の再審査リクエスト処理の透明性が増した [16]
もうずいぶんと前からでは? (Google Webmaster Central Blog)
管理サイトがインデックスから削除されたり、急激な順位下落に見舞われたりしたときには、ガイドライン違反を修正してウェブマスターツールから再審査リクエストを送信すると元に戻してもらえることがある。「その再審査リクエストがどのように処理されているかを、より透明性を増した形で伝えるようになった」とグーグルがウェブマスター向け公式ブログで説明した。
再審査リクエストを受領したこと、その後審査を開始したことはすでに以前から送信していた。これらに加えて現在は次のような通知も送ってくる。
手動のスパムペナルティを課せられていたときは、修正が確認できればペナルティを解除した旨を、まだ違反が残っていればその旨を伝える。
手動ペナルティではないときは、その旨を伝え、アルゴリズムによる影響かもしれず再審査リクエストは不要だと伝える。またGooglebotがアクセスできない状態になっている可能性があることも伝える。
さも新しい対応のように公式ブログには書かれているがもうずいぶん前から実行されていることであり、WebmasterWorldのフォーラム管理者は [17]「なぜ今頃になって?」と不思議がっている。
なんにせよ、何が行われているのかが明確になるように透明性を増してくれるのはありがたいことだ。今後も改善を続けるとのことなので期待したい。
Bingの一歩進んだパーソナライズ検索 [18]
米Bingは頑張ってます、日本でも頑張れ (Bing Community Search Blog)
Bingは、今年の2月に導入したパーソナライズ検索 [19]をさらに発展させた「アダプティブ検索」(Adaptive Search)を開始した。これまでは、「検索者の場所によって検索結果を調整」し、「以前に訪問したサイトを上位に出やすくする」2つの特徴があったが、アダプティブ検索では、「過去の検索履歴を基に検索キーワードの裏に込められたコンテクストを推測し検索結果をユーザーに合わせて変化させる」ことが特徴だという。
たとえば「オーストラリア」で検索したとしよう。旅行に感心を持っていると判断したら、オーストラリアという国についてのページや旅行情報など旅行に関するページを多く表示する。一方映画に感心を持っていると判断したら、「オーストラリア」という映画 [20]に関係したページを検索結果に出す。
検索結果をガラリと変えるものではないが、曖昧なキーワードで検索された場合はユーザーの検索意図をはっきりつかめればつかめるほどパーソナライズ化されるそうだ。
アダプティブ検索は米国だけでの導入になる。米国のBingはシェアも10%以上をキープしグーグルに負けじと存在感を増しているのだが、日本のBingはすっかり影が薄くなってしまっているように思えるのが残念だ。期待したい。
グーグル公式ヘルプフォーラムの貢献者が一同に集結 [21]
グーグルからのご褒美 (The Official Google Blog)
グーグルの公式ヘルプフォーラムで貢献度の高いユーザーには「トップレベル ユーザー [22]」という称号が与えられる。グーグルは世界中のトップレベル ユーザーを本社がある米カリフォルニア州のマウンテンビューに招き2日間の特別イベントを開催した。
参加者は、グーグルの社員たちに会い新しいサービスなどのデモンストレーションを見せてもらえたようだ。世界各地から250名以上が参加したそうで、日本からは、アドワーズのヘルプフォーラムで活躍している鷲見 [24]氏とウェブマスターのヘルプフォーラムで活躍している木村 [25]氏が参加している。木村氏の参加レポート [26]はこちらで読める。AdSense日本版公式ブログにもAdSense ヘルプ フォーラムとしての報告 [27]が掲載されている。
次があるのかはわからないが、こうしたイベントに参加できることを楽しみに、ヘルプフォーラムで他のユーザーを献身的に手助けしてみてはいかがだろうか。
[28]SEO Japanの掲載記事からピックアップ
今週は、検索順位を上げるための施策とソーシャルメディアに関係する指標が検索に与える影響を解説した記事をピックアップ。なかなかの良記事が2本だ。
- 検索エンジンのランキングを改善する6つの上級SEO戦略 [29]
実践的なSEO施策が6つ - ソーシャルメディアがSEOに与える影響とは? [30]
ソーシャル要素がますますSEOに入り込む
ソーシャルもやってます!