安価なECサイトのスマートフォン対応方法とポイント整理

※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

スマートフォン向けサイトでの効果も耳にする機会が多くなってきました。スマートフォンでのアクセス比率も平均的には6%程度のようですが、既に多いECサイトでは20%程度がスマートフォンユーザという話も耳にするようになっています。当初の想定よりも早く、もう既にスマートフォンユーザへのECサイト対応が無視できなくなってきています。

 

スマートフォンECサイト対応が急務になる中で、私たちが実施してきた事例や情報を取りまとめて

  • どのようなECサイト様がスマートフォン対応を急務と考えるべきか?
  • 安価にスマートフォン対応する対応方法の整理と意識しなければいけないポイントは?

を整理したいと思います。

▼     スマートフォン対応を急務と考えるECサイトは?

『これまではPCサイトでの販売が中心のECサイト』です。携帯サイトも運営しているが売上7割以上がPCサイト経由というようなECサイト様です。

なぜならスマートフォンECサイトでユーザ満足を高める3つのポイントでも述べましたが、現状の主のスマートフォンユーザ(スマートフォンで商品を購入しているユーザ)はこれまでPCで商品を購入していたユーザだからです。簡単な構図は以下のようです。

『これまでPCでインターネットを利用していた方がスマートフォンを所有』

 ↓

『これらの方のPC利用が減少、スマートフォン利用が増加』

これまで自社ECサイトにPCで訪れていたユーザが、スマートフォンでの訪問に大きく変わろうとしているのです。ですからPCで今まで慣れ親しんだECサイトにスマートフォンを所有しても当然訪問するわけですが、その際にスマートフォン対応が出来ていないと購入に至れず、他のスマートフォン対応しているECサイトへ浮気されてしまうことになります。この傾向は今後更に顕著になるようです。

これまで『携帯サイトでの販売が中心のECサイト』は上記ECサイト様に比べるとそこまで急務とはいえないでしょう。現状ではスマートフォンアクセス比率もそこまで大きくないためですが、ただこれも時間の問題ですので、早い段階でスマートフォン対応の検討はすべきです。BtoB商材のECサイトについては、まだまだスマートフォンアクセス比率が上記に比べると少なく、しばらくはPC端末でのアクセスが主流といえるので、それほど急ぐ必要は無いようです。

そこで『これまではPCサイトでの販売が中心のECサイト』という方がスマートフォンECに取組むにあたり注意する点があります。『モバイルECのノウハウがあまり無い』ということです。

多くのECサイト様と接していて明確な傾向は、このようなECサイト様はほとんどのケースがこれまで『携帯ECサイトに力を入れていない』ということです。スマートフォンECのノウハウは携帯ECを前提にしたほうが成功している傾向が強く出ています。結果として携帯ECにしっかりと取組んできたECサイト様のスマートフォンECサイト様の方が顕著に構成やデザイン、集客、接客がよく、売上をしっかり上げられている傾向があります。

ですからスピードよくスマートフォンECのノウハウを吸収する一つの方法は『市場が確立され競合も多く多くを学べる携帯サイトにしっかりと取組むこと』も一つだと考えてください。

▼     安価にスマートフォン対応する対応方法の整理

『これまではPCサイトでの販売が中心のECサイト』の方はスマートフォンEC対応が急務になります。ただ、スマートフォンEC市場はPC・携帯の更にプラスαとして形成されるのではなく、主となる売上構成のシフトは、中期的にPCサイトの売上が減少する分、スマートフォンサイトでの売上が増加します。

スマートフォンECというのはEC事業者様からすれば、あまり嬉しいものではありません。スマートフォンECに大きな投資をしたからと言ってそれらの回収がしっかり出来るわけではなく、単に『ユーザ端末のパラダイムシフトに対することに対する対応』なのです。

要は、スマートフォンECへの対応コストでスマートフォンECへの対応で中期的に売上が大きく増加するわけではなく、単に対応しなければ売上減少してしますことに対してのコストですので、イニシャルコスト(スマートフォン対応にかかるコスト)は最小限にしておかなければいけないでしょう。

そこで安価な対応方法として外せないのが、『スマートフォン/携帯の兼用運用』という方法です。

これらは以前の記事でも紹介していますが、1つのモバイルEC向けサイトで携帯にもスマートフォンにも対応させるという方法ですので、携帯ECサイトが既にある場合はそれをベースに非常に安価(弊社では10万円程度)にスマートフォン対応を実施することが可能です。

それでは具体的な方法の整理を行います。

まず重要なのは『携帯サイトを今後も運営して行きますか?』ということです。

  • ⇒[NO(携帯サイトは今後も必要ない)]という方

    これらの方は、おそらくPCサイトでの販売が中心で、携帯サイトも無いため(あっても力を入れていない)対応方法としては『PCサイトをベースにスマートフォン向けモバイルサイトを構築』する必要があります。どこまでやるかにもよりますが、弊社では通常のECサイトであれば予算は10~20万円程度です。

  • ⇒[YES(携帯サイトは今後も必要)]という方

    これらの方は、これまでも携帯サイトを運用しているケースが多いと思われますので、対応方法はその携帯サイトをベースにスマートフォン表示を行うことで容易に『スマートフォン/携帯の兼用運用』が可能です。弊社の実施予算は10~20万円程度です。

▼     スマホサイト構築で意識しなければいけない最も重要なポイント

ポイントはいくつかあります。全てを話しだすと大変ですので(これらの詳細はaishipセミナー参加や弊社サポートへご連絡ください)、特に上記NOの方や、YESでもこれまで携帯サイトをしっかり運営していないEC事業者様が理解しなければいけない、重要なポイントを紹介します。それは『PCと同じコンテンツ量のモバイルサイトにすること』です。

これは以前記事でも紹介していますが、モバイル(スマートフォン)EC利用者がもっとも不満に感じているポイントが『1ページの情報量が少ない(ページ遷移が多い)』という点であるのに対して、モバイルECにあまり取組んでいないECサイト様の多くが、モバイルサイトを構築する際に『コンテンツを減らす』『ページを分離する』などのことを行ってしまいます。

これらは携帯世代でないEC事業者様に顕著なのですが、『なんとなく、あまり情報が多すぎるとモバイルでは読むのが大変そう』という感覚的な発想がそうさせているようです。これではせっかく構築したモバイルサイトでは売れません。どれだけ縦長のページになっても良いので、モバイルのページ読込のストレスが無い範囲で最大限コンテンツを入れるように心がけてください。

上記でYESの方で、十分に充実した携帯サイトが既にある方は、単純にスマートフォン表示の対応だけでよいのですが、NOの方や、YESでも携帯サイトが十分に充実していない(PCと同等のコンテンツではない)方は、『PCと同等にコンテンツが充実したモバイルサイト』を構築する必要があることを理解してください。

▼     ポイント整理

まとめとして再度ポイント整理します。急務だからこそ確実に整理して、安価に実施されることをおすすめします。

■スマートフォン対応を急務と考えるECサイト

『BtoC商材が中心でPCサイトでの販売が中心』

■安価にスマートフォン対応する対応方法 (以下の図参照)

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掲載元のブログではわかりやすい画像つきで公開しています。
■aishipスマートフォン&モバイルEC事例・ノウハウ集
http://www.aiship.jp/knowhow/archives/955
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