
GoogleがPDFのSEOを解説 など10+2記事(海外&国内SEO情報)

GoogleがPDFのSEOを解説 [1]
PDFでもアクセスを集めよう (Google Webmaster Central Blog)
PDFを検索結果に出すためにどのように取り扱うかをGoogleが米国版ウェブマスター向け公式ブログで解説した。

QグーグルはPDFをインデックスするか?
多くの文字エンコードに対応しており、パスワードで保護されていない限り、通常はPDFファイルをインデックスする。画像が埋め込まれているときはOCRの技術を使って画像として書かれているテキストを処理することもある。PDFに書かれているテキストの一部で検索してみるとインデックスされているかを確かめられる。
QPDFの中にある画像はどうなるか?
今のところPDFの中にある画像はインデックスしない。
※筆者注:画像そのものを画像検索の結果に出すためにインデックスはしない。1つ上の回答は、画像の中の文字をテキストとしてインデックスすることがあるということ。QPDFドキュメント内のリンクはどう扱うか?
一般的に言って、HTMLのリンクと同じように扱う。PageRankを渡すし、他のインデックスの指標として使うこともある。リンクをたどることもある。現状nofollow属性を使うことはできない。
QPDFを検索結果に出ないようにする、または検索結果から削除するにはどうしたらいいか?
サーバー側で設定をしてHTTPヘッダーでX-Robots-Tag [2]を使うのがいちばん手っ取り早い。すでにインデックスされていても、X-Robots-Tagで削除される。急ぎたいならURL削除ツールを使うといい。
QPDFファイルでも検索結果で上位表示できるか?
もちろん。他のウェブページと同じように通常は表示される。コンテンツの良さや他のウェブページからのリンクで上位表示しているPDFが実際にある。
QHTMLとPDFの両方で同じ内容を公開していたら重複コンテンツになるか?
十分あり得ることなので片方にしたほうがいい。無理なら優先したい方をサイトマップに記載するか、サーバー側で設定をしてHTTPヘッダーでのrel="canonical" [3]を使うといい。
Q検索結果に表示されるPDFのタイトルを制御するにはどうしたらいいか?
PDFファイルの文書名のメタデータとPDFファイルに張られたアンカーテキストの2つを主な要素にしている。望んだタイトルをアルゴリズムに伝えたいなら、両方を更新するといい。
PDFでもコンテンツを公開しているなら、参考にしてアクセスアップに役立てよう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
ミクシイが検索エンジンをブロックした理由 [4]
ホントに計画どおり? (THINK SOCIAL)
株式会社ミクシィは、企業や個人が無料でmixi上にページを作成できる「mixiページ」の提供を開始した。
ところが「インターネット上で検索にヒットすること」をウリの1つにしていたのに、robots.txtやrobots metaタグなどで検索エンジンのクロールやインデックスを拒否しており設定ミスでは?と話題に [6]なっていた。
これに対してミクシィからは「サービス開始直後のサーバーへの負荷を考慮」したためと後に釈明説明があった。現在mixiページはインデックス [7]されている。とはいえ、Web担でおなじみの渡辺氏に言わせれば [8]問題点もあるようだ。
渡辺氏が具体的に指摘しているほかにも、50フォロワーでURLを設定できるようになるが(たとえば「http://p.mixi.jp/webtanforum [5]」)、そのURLにアクセスしてもリダイレクトされるため、パーマリンクがブラウザ上に現れずソーシャルメディア内で流通することもないという問題もある。また、mixiにログインしている状態 [9]と非ログイン状態 [10]でURLが異なるため、被リンクも分散してしまう。
現状では、「検索にヒットする」ことをウリにすることには疑問が残る仕様のようだ。
「キーワード+地域名」と「地域名+キーワード」はどちらのアクセスが多い? [11]
どちらを狙うべきか (インハウスSEOブログ)
インハウスSEOさんが、「キーワード+地域名」と「地域名+キーワード」ではどちらのアクセスが多いのだろうかとふと疑問に思い、調査した結果を公表している。
対象となったキーワードは、「ペーパードライバー + 地域名」と「地域名 + ペーパードライバー」でどちらもグーグルとヤフーで1位表示していたそうだ。
結果は29アクセス対1アクセスで「ペーパードライバー+地域名」の圧勝だった。
どんなジャンルのキーワードでも「キーワード+地域名」が多いというわけではないだろうが、これほどまで差が出るのは興味深い。
順番を入れ替えても意味がほとんど変わらない複合キーワードは、どちらを優先的にSEOの対象にするか困ることがある。多少なりとも順番で検索順位が変わる組み合わせも多いので、ウェブ担当者の悩みどころだ。
あなたのサイトがハッキングされたときの対処法 [12]
あってはほしくないことだけれど (グーグル ウェブマスター向け 公式ブログ)
サイトがハッキングされたりマルウェアに感染したりした場合の対処方法を、グーグルウェブマスター向け公式ブログが説明している。
次の4つの手順で対処するように推奨している。
- サイトをオフラインにする
- 被害を分析する
- 復旧する
- オンラインへの復帰
3年半近く前、やや昔に米国版のウェブマスター向け公式ブログで公開された記事の抄訳であるが、日本でもハッキングの事例 [13]が増えている [14]ように思われる。ハッキングを受けたりマルウェアに感染したりすることはあってはならないことだけれど、万が一のときはこの記事が説明している手順に従って迅速に対応しよう。
Googleアナリティクスで複数のアドワーズアカウントをリンクできるようになった [15]
たまにはリスティング広告ネタも (Googleアナリティクス 日本版 公式ブログ)
新しいGoogleアナリティクスに複数のアドワーズアカウントをリンクできるようになった。これまでは、Googleアナリティクスとアドワーズは1対1でしか紐付けできなかった。
複数のアドワーズアカウントで運用しているウェブ担当者も多いことだろう。1つのGoogleアナリティクスで複数のアドワーズアカウントのデータを見ることができるのは利便性が増す。
設定手順は公式ブログの説明を参照してほしい。
Googleウェブマスターツール「検索クエリ」の「変化」が−100%なのはなぜ? [16]
たしかに混乱する (グーグル ウェブマスター セントラル 公式ヘルプフォーラム)
Googleウェブマスターツールの「検索クエリ」レポートでは、検索結果でのキーワードごとのクリック数やCTRを知ることができる。「変更」という項目で前の期間と比較したときの増減もパーセンテージで出してくれる。
ところがこの「変更」に「−100%」という数値が表示されることがある。これはいったいどういう意味なのかという質問が公式ヘルプフォーラムに投稿された。

回答にあるように、前の期間では数字が記録されたがレポート対象期間ではゼロになってしまったことを表すのだろう。
反対に、前の期間ではゼロだったがレポート対象期間に数字が記録されたキーワードについては「∞」(無限大)が表示される。ゼロで割ることはできないからだ。
・グーグル公認のSEO証明書!?
・+1(プラス・ワン)をランキング指標に取り込めるかをGoogleが検討開始
・グーグル、インスタントプレビューの改良テストを継続中
・Googleアナリティクスで古いデータをマルチチャネル分析可能
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・Googleの検索結果ページで露出度を上げる6つの手法
・ツイートボタンを設置してあるサイトとないサイトにある7倍の格差
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
グーグル公認のSEO証明書!? [17]
欲しいけどそんなものありません (Fili Wiese(filiber) on Twitter)
グーグルのサポートエンジニア、フィリ・ウィーズ氏が次のようにツイートした。
SEOに対する公式な証明書なんてものは、グーグルは提供していない。これは肝に銘じておいてほしい。
そして、WordPressのSEOで著名なヨースト・デ・ヴォーク氏のツイート [18]を紹介している。
グーグルのSEO大賞2008を受賞したと自慢してるヤツがいたら、大ホラ吹きそのものだ
またウィーズ氏は、ウェブマスターツールヘルプの「検索エンジン最適化(SEO)」のページ [19]も紹介している。このページで、グーグルはSEO会社について説明している。たとえば次のようなことが書かれている。
SEO 業者に確認すべき質問には次が挙げられます。
- 過去の事例のサンプルを見せてもらい、成功事例を紹介してもらう。
- Google のウェブマスター向けガイドラインに従っているか。
- 通常の検索を補完するオンライン マーケティング サービスやアドバイスを提供しているか。
- 期待される結果とその日程、成果を測定する方法。
- 同業種での実績。
- 国内/地域での実績。
- 外国語サイトの開発経験。
- 最も重視している SEO 技術。
- 創業年数。
- 連絡方法。サイトに加えたすべての変更に関する情報、およびアドバイスの内容に関する詳しい情報とその理由を伝えてくれるかどうか。
SEOを外注している、または外注を検討しているウェブ担当者は目を通しておかなければならないヘルプページだ。
+1(プラス・ワン)をランキング指標に取り込めるかをGoogleが検討開始 [20]
まだ検討段階よ (Wired)
+1ボタン [21]のデータを、検索のクオリティを上げるためのランキング要因として利用できるかどうかをグーグルが検討し始めたことを、米ワイアードが報じた。
特別新しい情報ではなく、+1が登場した時点で将来的にランキングを決める指標として使うこともあり得るとグーグルはコメントしていた。パーソナライズ検索にはすでに影響を与えている。
ツイッターとの契約が切れた [22]うえに、フェイスブックの公開されているデータしか手にできないグーグルにとっては、自分たちが運営する+1をソーシャルシグナルとして利用しようとするのはもっともなことだ。
ただ+1を獲得したコンテンツが本当に有益なのか、スパムにどのように対処するかなど、慎重に調査・検討した上でランキング要因に組み込むかどうかが決定されるだろう(実際、有料リンクと同様に1000個の+1を125ドルで購入できるサイト [23]も現れている)。
注意してほしいが、+1のデータを組み込むことが確実になったわけではないし、+1ボタンを設置したからといって有利になるわけではない。早とちりしないようにしたい。
グーグル、インスタントプレビューの改良テストを継続中 [24]
ファーストインプレッションが重要に (Blazen Web Marketing)
インスタントプレビューの改良版をグーグルがテスト [25]しているのが1か月半ほど前に確認されたが、このテストは継続して行われているようだ。
今回目撃されたテストでは、キャッシュリンクや+1ボタンがプレビューの中に移動している(元記事に動画あり [24])。
キャッシュリンクと類似ページの移動はVertical Leapの記事 [27]でもレポートがある(スクリーンショット [28])。
この記事を読んだSEOmozのランド・フィッシュキン氏は次のようにGoogle+でコメント [29]している。
実現する可能性が十分に考えられ、近いうちに導入されても不思議じゃない。
SEOへの関係も大きい。ユーザーインターフェイスやユーザーエクスペリエンスが優れていなければ、プレビュー画面を使う機会が増えるということはそれだけクリックが減ることになる。
インスタントプレビューではページを訪れなくても外観を確認できるため、使いやすくなってインスタントプレビューをユーザーが使うことが増えれば、第一印象でデザインが悪かったり使いづらかったりするとアクセスが減ることがあるかもしれないということだ。
Googleアナリティクスで古いデータをマルチチャネル分析可能に [30]
過去に遡って間接効果を検証 (Google Analytics(googleanalytics) on Twitter)
全ユーザーに導入されたGoogleアナリティクスのマルチチャネル [31]で、2011年1月までさかのぼってデータを閲覧できるようになったことを米国のGoogleアナリティクスの公式ツイッターアカウントがツイートした。
日本のGoogleアナリティクス公式ブログ [33]でも追記で案内されているが気付かない人が多いだろうと思いピックアップした。
導入後ではなく過去8か月分のデータを閲覧できるのは嬉しい。上手に活用したいものだ。
[34]SEO Japanの掲載記事からピックアップ
グーグルの検索結果で目立つ方法とツイートボタンの効果を解説した記事を今週はピックアップ。
- Googleの検索結果ページで露出度を上げる6つの手法 [35]
検索結果でのCTRアップに - ツイートボタンを設置してあるサイトとないサイトにある7倍の格差 [36]
上司説得の資料に
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