国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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人気ブログサービスMediumが検索トラフィック激減! ブランド構築に他社サービス依存は危険【SEO情報まとめ】

英語圏で人気のブログサービスMedium(ミディアム)の検索トラフィックが激減していた。企業の担当者がここから学ぶべきこととは?

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英語圏で人気のブログサービスMedium(ミディアム)全体の検索トラフィックが激減し、情報発信をMediumに依存していた企業にも大ダメージとなった。企業の担当者がここから学ぶべきこととは?

ほかにも、グーグル社員による「コア アルゴリズム アップデート」「中古ドメイン名」「グーグルの信頼性と安全性」に関する解説や、その他のSEO情報を、今年もまとめてお届けしていく。

  • コアアップデートで上がったサイトと下がったサイト、その違いをグーグル社員が指摘
  • 中古ドメイン名「僕ならやらない、リスクあるから」グーグル金谷氏が断言
  • グーグル検索が過去5年で最大の飛躍!? BERT採用で言語理解能力が格段に向上
  • 巨大プラットフォームとしてグーグルが考える信頼性と安全性
  • 非セキュアなページからのリンクはオーソリティやPageRankが少ない!?
  • トラフィックが減ったサイトからのリンクは否認すべきか?
  • .com や .jp は正規のドメイン名で安心、.co ドメイン名は個人で取得できるから危険? そんなばかな
  • 2019年最後のオフィスアワー ―― 非技術者へのアドバイス、マークアップとペイウォールの併用、中古ドメイン名など
  • AMP成功事例3連発
  • SEOによくある質問――301と302の違い、404と410の違い、上位表示の秘訣など
  • Google検索のインデックス確認にsite:を使ってはいけない

今週のピックアップ

人気ブログサービスMediumが検索トラフィック激減! ブランド構築に他社サービス依存は危険
Medium依存企業にも大ダメージ (Amanda Orson on Twitter) 海外情報

Medium(ミディアム) という、主に英語圏で人気があるブログサービスがある。日本のnote(ノート)のようなサービスだ(正確にはブログだけのサービスではないのだが)。

そのMedium全体の検索トラフィックが2019年末に激減していたことが、サードパーティ製ツールの計測で明らかになった。

具体的には、検索トラフィックがPCでは40%減、モバイルでは50%減とのことである。

Mediumの検索トラフィック減

Mediumを襲ったこの検索トラフィック激減については、次のような指摘がある。

昔から起こっていたことが新しいこととしてまた起こった。

ブランドを構築したいのであれば、自分自身でサイトを所有すべきだ。

自社ブランドの成長を加速するために、他のプラットフォーム、とくに新しく世の中に出てきたものでレバレッジをかけるといい。でも自分のドメイン名を所有してサイトを作るべきだ。

この発言は、他者依存への警鐘である。

「Mediumを使うと情報を広く届けやすいから」という理由で、自社の情報発信をMedium中心にしていた企業もあった。

しかし、MediumはあくまでもA Medium Corporationという独立した企業が提供しているサービスプラットフォームだ。今回のような出来事が発生しても、利用者側で対処できることはかなり限られている。

そうでなくても、極端に言えば、Mediumがサービスの提供を終了したら、それまで公開してきたコンテンツは失われる。ブランド価値を育ててきた成果が消滅してしまうということだ。

したがって、ブランドを構築するうえでは自分自身が管理できるサイトを所有することが重要だというのだ。さらに言うと、そのサイトは自分で取得したドメイン名で公開すべきだろう。

同様のことは、たとえばFacebookでも発生していた。「もう企業サイトは不要、Facebookページさえあればいい」と言われていた時代もあった。しかし今は、企業の出す情報をFacebook上で見てもらうには、広告を活用することが基本となってしまっている。昔のようにページさえ作れば情報を届けられる時代ではなくなっている。

Mediumであれ、Facebookであれ、そしてグーグルを含む他のサービスであれ、企業の情報発信を他社サービスに依存してしまうことは危険なのだ。

ところで、Mediumがトラフィックを激減した原因はなんだったのだろうか? あるSEOスペシャリストは次のように分析している。

  • トップページのクローキング ―― ユーザーが見るものとは異なるトップページをグーグルに見せている

  • 大量の低品質ページ ―― 記事以外の、コンテンツの内容が薄いページを大量にインデックスさせている

  • 価値あるページがインデックスされていない ―― 低品質ページが大量にインデックスされている一方で、価値があると思われるページの16%がインデックスされていない。クロール・インデックスされにくいサイト構造が原因だと思われる

  • リンク切れ ―― 有益なページへのリンクがたくさんリンク切れしている。リンク先を訪問しようとすると404ページが返ってくる

  • めちゃめちゃなサイトマップ ―― 記事ページのみならず、タグやユーザープロファイルなどさして重要ではないページも含めてあらゆるページをサイトマップに登録している

  • お粗末な内部リンク ―― Googlebotがサイト内のページをきちんと発見できるような内部リンク構成になっていない。リンクの数が少なすぎる

  • 不適切な関連記事 ―― 関連記事へのリンクがGooglebotに半分しか認識されていない(JavaScriptで生成していることが理由の1つか?)。また、関連性がないにもかかわらず関連記事として出てくる

  • 外部サイトへの正規化 ―― 外部サイトへ正規化しているページが多い(全ページの7%)。品質が悪いページへたくさん正規化していると、評価に悪影響が出る可能性を否定できない

  • 内部リンクのnofollow ―― 内部リンクに不必要にnofollow属性を付けている

  • MFIへの準備ができていない ―― PCページにある関連記事へのリンクが、モバイルページにはない(だたし、Mediumはまだモバイルファーストインデックスに移行していないかもしれない)

  • 購読コンテンツ ―― 購読していないと読めない記事がある(ただし、グーグルのガイドラインに従って設定しているのでトラフィック減の原因ではないかもしれない)

もっとも、これらの原因はあくまでも推測だ。本当に原因になっているかもしれないが、まったく関係ないかもしれない。それでも、自社サイトのSEOで注意すべき点がいくつも含まれている。参考にしたい。

★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

グーグル検索SEO情報

コアアップデートで上がったサイトと下がったサイト、その違いをグーグル社員が指摘
小さな改善の積み重ね (Crawling Mondays by Aleyda on YouTube) 海外情報

Google検索コア アルゴリズムアップデートの対応について、グーグルのゲイリー・イリェーシュ氏がヒントを与えてくれた。

コアランキングアップデートで上がったサイトと下がったサイトを比べると、上がったサイトは下がったサイトよりも著しく良いんだ。「良い」と言っても、単にコンテンツが良いだけじゃない。ほかにも、改善したり取り除いたりできる小さな点がいくつもある。

その1つが「権威性をわかりやすくすること」だ。

コンテンツが全体的に良くできていても、その特定のトピックに対して自分が権威があるのだとユーザーに伝えていないことがある。では、あなたがそのトピックに関する権威だということを、ユーザーはどうやって知るというのか?

たとえば、僕が applepie.com(アップルパイ・ドットコム)というサイトを持っていたとする。でも、アップルパイのレシピを求めてきた人は、僕がアップルパイの専門家だと信用してくれるとは限らない。

でも、ある有名なシェフが僕のレシピを勧めていたり、あるいは重曹(アップルパイの材料)の比較について詳しく書いている役立つページに僕のサイトがリンクしていたりしたら、ずっといいはずだ。

こうした小さなことが、著者やサイトの権威性をユーザーが認識する手助けになるんだ。

イリェーシュ氏がアップルパイの例で挙げたのは、あくまでもたとえだ。重要なことは、そのテーマについてあなたが本当に精通している専門家であることをさまざまな手段でユーザーに伝える必要があるということだ。結果的に、グーグルもそれをわかろうとする。

さまざまな手段とは、文字どおりさまざまだ。具体的にどんな手段があるかを考えるところからまず始める必要があるだろう。繰り返すが、「これ1つだけをやればいい」というものがあるわけではない。小さな改善や工夫の積み重ねのうえに権威性を証明できる。

他の人は、あなたのことについて、あなたが思っているよりもはるかに理解していないし、わざわざ知ろうともしてくれないものだ。あなたの知識や経験に本当に価値があるのならば、だれでもわかるようにそれを伝えようとすることは、サボってはいけないのだ。

★★★★★
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中古ドメイン名「僕ならやらない、リスクあるから」グーグル金谷氏が断言
成功してるスパムサイトもあるかもしれないが (ウェブマスター オフィスアワー) 国内情報

2019年12月のオフィスアワーで、中古ドメイン名に関する質問が出た。この件について金谷氏が時間を割いて説明している。ツイッターでも議論になっていたようだ。

金谷氏が言わんとしていることを簡潔にまとめると、次のようになる。

  • 中古ドメイン名を使うこと、それ自体はガイドライン違反ではない。

    たとえば、以前にだれかが使っていたドメイン名が自分のビジネスに非常にマッチしていて、それを使いたい場合などだ。

  • しかし、検索ランキングを操作する目的で中古ドメイン名を使うと、スパム意図が高いとみなされる可能性がある。

  • 中古ドメイン名を使ったサイトが上位表示している状況を見ても「中古ドメイン名は有効だ!」と考えないほうがいい。理由は次の2つ:

    • 分母を考慮すべき。中古ドメイン名を使っているが上位に表示されていないサイトも、たくさんある
    • そのサイトが上位に表示されている理由が中古ドメイン名であるとは限らない。まったく別の要因が影響して上位表示しているだけかもしれない
  • 中古ドメイン名を悪用しているスパムサイトがあることは事実(グーグルも完璧ではないので、そうしたサイトを検索結果から完全には排除できていない)。

    だが、すべてが成功しているわけではなく、割合でいうとそれほど多くないのではないか。グーグルも改善を続けている。

  • 中古ドメイン名にも権威性やE-A-Tといった概念はあるだろうが、それらがプラスに働くとは限らないし知ることはできない。

結論として金谷氏は「自分なら中古ドメイン名は使わない」と締めくくっている。

加えて、金谷氏が強く懸念しているのは、SEOに精通している人が自分で判断するならまだしも、そうではないサイト管理者が、断片的でときには不正確な情報に惑わされて、ガイドライン違反とは気づかずに中古ドメイン名を利用したスパムに手を染めてしまうことだ。

十分に気を付けてほしい。

このコーナーの読者に対しては、筆者からも次のことを明確に伝えておきたい。

「どうしてもそのドメイン名でなければならない」というビジネス上の理由がない限りは、中古ドメイン名の取得には慎重になってほしい。過去にスパムとして使われていた可能性がある(Wayback Machineで調査するといい)。

特に、上位表示に効果的だという動機にもとづいた中古ドメイン名の利用を、筆者はまったく推奨しない。

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グーグル検索が過去5年で最大の飛躍!? BERT採用で言語理解能力が格段に向上
特別な対策は不要 (WIRED.jp) 国内情報

2019年の11月にグーグルは"BERT"(バート)と呼ぶ機械学習の自然言語処理技術を検索に採用した。これにより、言語の理解、特に複雑で長いフレーズの理解力が格段に向上した。

要は「複雑な検索クエリでも、検索ユーザーが何を求めているのかを理解する能力」がアップし、その結果として、検索ニーズを満たす情報をより正確に見つけられるようになったというわけだ。グーグルに言わせれば「過去5年で最大の飛躍」とのことだ。

日本語版ワイアードの翻訳記事が簡潔でわかりやすく内容を解説しているので、ここで紹介する。興味を持ったなら読むといい。たとえば、次のような感じだ:

グーグルはBERTのパワーについて、「Parking on hill with no curb(縁石のない丘に駐車)」という検索ワードを例にとって説明した。現行の検索アルゴリズムでこの検索ワードを入れると、「縁石のある丘」を検索しているかのような結果が出る。しかし、BERTを使用したヴァージョンでは、道路の脇に車輪を向けるように運転手にアドヴァイスするページがハイライトされるという。

「2019 brazil traveler to usa need a visa(2019年 米国へのブラジル旅行者 ヴィザは必要)」という検索フレーズも例に出た。人間にとっては、米国に向かうブラジル人に必要なものを検索していることが明白だが、BERT以前のGoogle 検索では、重要な「to(へ)」を取り違え、「ブラジルに旅行する米国人」についての記事を結果のトップに表示していた。しかしBERTにより、検索エンジンは北に向かうブラジル人に必要なものに関するページを正しく表示できた。

また、次のような効果もあるという。

BERTのアップグレードにより、特に英語以外の言語において、いわゆる「強調スニペット」用の識別機能が大幅に向上したとナヤックは言う。

もっともBERTが検索に導入されたからといって特別な対策は不要である。グーグルの言語理解能力が向上したのだから、今までどおりユーザー視点でのコンテンツづくりに力を注ぐだけだ。

もし「BERT対策のSEO教えます」といった言葉を見かけたら、まず信頼する価値がないと判断していい。その時点でその人は今までユーザー視点でサイトを運営していなかったことを自ら暴露しているようなものだからだ。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

巨大プラットフォームとしてグーグルが考える信頼性と安全性
「トラスト&セーフティ」部署のトップがインタビューに応じた (日経ビジネス電子版) 国内情報

われわれは、グーグルのことを、どの程度「信頼」していいのだろうか。

検索エンジンはもはや生活インフラになったと言っても過言ではない。水道や電気、あるいは公共交通機関のようなものだ。ところが、世界最大の検索サービスを提供するグーグルは私企業だ。検索市場を独占するプラットフォームとして、特に政府はグーグルに警戒感を抱いている。良くも悪くも人々の生活に大きな影響を与えるからだ。

グーグルには、信頼でき安全であることを、われわれも政府も望んでいる。

では、当のグーグルは、インターネットの信頼性と安全性をどう考えているのだろうか? グーグルでトラスト&セーフティ統括バイスプレジデントを務めるクリスティ・カネガッロ氏が日経ビジネスのインタビューに応じた。

次のような質問にカネガッロ氏は回答している。

  • 「トラスト&セーフティ」という部署はどのようなミッションを抱えているのか。

  • 日々進化していく脅威に対してどういう気持ちで対応に当たっているのか。いずれ根絶できると考えているのか。

  • ポリシーの話について触れた。そもそも何をもって悪意とするかの線引きはどうしているのか。

  • フェイクニュースに対する取り組みについて伺いたい。

  • 国のトップがフェイクニュースを流すことへの対策はどうしているのか。

  • 日本ではGAFA規制、いわゆるプラットフォーマーに対する規制を強めている。こうした動きについてどう見ているか。

クリスティ・カネガッロ氏

ちなみに、インタビューに答えたカネガッロ氏が率いる「トラスト&セーフティ」は、おなじみのグーグル金谷氏が所属している部署だ(「検索チーム」という部署は正式な組織図上には存在しないらしい)。金谷氏は、このインタビュー記事について次のようにコメントしている。

信頼性と安全性に対するグーグルの考えを理解するのに実に有用な記事だ。なお3ページあり、3ページ目は会員しか読めない。無料会員でも限られた本数の記事は読めるので、続きを読みたければ登録してほしい。

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