【レポート】Web担当者Forumミーティング 2019 Spring

AIが自動でリスティング広告を作成。未経験でも、マウス操作だけで広告運用ができるツールとは?

AIによる日本語処理で広告運用を省力化し、運用担当者不足・スキル不足を解決する
[AD]

インターネット広告市場が急拡大している一方、運用を担う熟練の担当者は少なく、需給バランスが崩れている。複雑で負荷の高い広告運用に「人海戦術による運用ではなく、AIによる機械化、自動化」のアプローチを提唱するのがジャストシステムだ。

Web担当者Forum ミーティング 2019 春」に登壇したジャストシステムの松木氏は、AIによる「リスティング広告文の作成」について、デモを交えて紹介した。

松木俊之氏
株式会社ジャストシステム マーケティンググループ シニアエキスパートの松木俊之氏

広告運用担当者の需給バランスが崩れている

インターネット広告市場は誕生してわずか20年たらずのうちに市場規模1兆8000億円まで急拡大した。その一方で、広告運用の担い手である運用担当者の数は、まだ市場の歴史が浅いこともあり、多くないのが現状だ。

松木氏は、こうした状況について「インターネット広告は、いわゆる枠売りの純広告から、リスティング広告をはじめとする運用型広告までメニューが多様化している」と話す。

特に、運用型広告は、入札額やクリエイティブなどを臨機応変に変更、改善を繰り返しながら広告目標を達成していく必要がある。運用がカギを握っているため、熟練した広告運用担当者は“引く手あまた”となっているのだ。

広告主は、いわゆるナショナルクライアントと呼ばれる大企業から、中堅企業、SMBと呼ばれる中小企業まで幅広い。運用を担うエージェントも、規模が大きい順に大手代理店、中堅代理店、小規模代理店や個人運用、Web制作会社やWebコンサルタントなどがある。

需要は右肩上がりなのに、担い手は少なく、需給バランスが崩れています。運用の手間は大手クライアントも中小も代わりがないので、どうしても運用担当者は大手クライアントに集中しやすく、それが需給ギャップの拡大に拍車をかけています(松木氏)

運用担当者不足の中で、特に中堅、中小のエージェントにとっては、煩雑で負荷のかかる広告運用をどのように、質を保ちつつ継続していくかが大きな課題となっている。

そこで、広告運用の需給バランスの最適化に取り組むべく、ジャストシステムが提唱するのが「AIによる機械化、自動化」である。

日本語処理技術に定評のあるジャストシステム

創業40周年を迎えるジャストシステムは、日本語ワープロソフトの草分けである「一太郎」や日本語入力ソフト「ATOK」といった製品を擁し、日本語処理に強みを持つ。同社の日本語処理技術は、「新聞の文字入力・校正」「テレビの字幕・テロップ」「スマートフォンの文字入力」「グルメサイトの検索」「病院の電子カルテ入力」「カーナビの文字入力」など幅広い領域で活用されている。

中核となる要素技術のひとつが「形態素解析」だ。これは、日本語テキストを単語(形態素)に分解する技術のこと。「文章を単語で切り、係り受けなどの関係を見て、品詞を正しく分類していく」技術だという。

入力されたテキストを単語に分解する「形態素解析」技術

また、日本語特有のさまざまな「表記揺れ」を正規化する技術もある。これにより、同じ単語が表記揺れのせいで別の単語だと認識されることを防ぐことができる。

日本語特有の表記揺れの正規化にも対応する

指定された単語に対する「同義語展開」という技術もある。これは、「スマートフォン」という単語に対し「スマートホン」「スマホ」「スマフォ」など、指定された単語の同義語を展開する技術だ。

同じ意味を持つ同義語を認識する「同義語展開」

これらの技術を備えたAIエンジンが、ジャストシステムが自社開発した「桐壺(きりつぼ)」だ。松木氏は「日本語処理が得意なAIで、統計や機械学習と、ルールベース(例外処理)のハイブリッドで処理を行う」と説明する。

形態素解析辞書は65万語以上、同義顔辞書は8万語以上を収録し、これらの辞書は、専任チームにより日々メンテナンスされている。

広告運用の省力化を実現するAI

この桐壺が搭載されたリスティング広告運用ツールが、自動運行(オートフライト)を名前に持つ「Listing Auto-Flight(以下、LAF)」だ。松木氏は、「日本語処理が得意なAIによって、Webサイトのテキストを解析し、最適な広告文を自動で作成してくれるツールだ」と説明した。

日本語処理機能によって、広告クリエイティブの作成や入札キーワードの拡張支援などを行うほか、自動入札、自動予算調整、プラン提案といった運用を支援する機能も備える。

AIによってリスティング広告運用を支援する

また、AI側から、「このキーワードを追加しませんか?」「上限CPCを変更しませんか?」「無駄な広告を停止しませんか?」といった提案を行い、運用者が是非を判断して実行するフローを取り入れることで、AIの判断、作業フローがブラックボックス化しないよう配慮されているのも特長だ。

簡単な操作で、AIが広告文作成からキーワード提示まで行う

松木氏は、LAFに実際のWebサイトを読み込ませて、広告文を作成する過程をデモで示した。「カゴメ基本のトマトソース」のランディングページを題材とし、当該ページのURLを入力すると、サイト内のテキストを解析し、広告文のドラフトが3種類作成された。

運用者は、プルダウンメニューのようなUIによって、簡単なマウス操作で文章を選択、調整し、広告文を完成させることができます。また、サイト内の語群を読み込んで、最適なキーワードを提案してくれます(松木氏)

また、入札に必要なキーワードもLAFが提案してくれる。サイト内のテキストを形態素解析して、出稿ワードを提示するのだ。“トマトソース”で類語拡張機能を使用すると、同じ意味で使われる言葉が提示され、共起語拡張機能を使用すると、その単語とよく一緒に使われる単語を提示される。

このように、ニッチな商材であっても、サイト内の単語からAIが適切な広告文案、入札キーワードを提示してくれるため、運用者の負荷軽減に役立つのだ。

LAFは現在、無料トライアルを受付中だという。松木氏は「リスティング広告の運用に従事している担当者、運用型広告の自動化、高度化に取り組みたいと考える広告エージェントに、課題解決をお手伝いするツールをこれからも提供していきたい」と語り、セッションを締めくくった。

[AD]
この記事が役に立ったらシェア!
みんなが読んでるWeb担メルマガで、あなたも最新情報をチェック
  • SEOやデジタルマーケの最新情報をゲット
  • 事例やインタビューも見逃さない
  • 要チェックのセミナー情報も届く
みんなが読んでるWeb担メルマガで、あなたも最新情報をチェック
  • SEOやデジタルマーケの最新情報をゲット
  • 事例やインタビューも見逃さない
  • 要チェックのセミナー情報も届く

Web業界の転職情報

もっと見る
Sponsored by

今日の用語

ワイヤーサービス
プレスリリースを、メディアに配信し、さらにサービス事業者のWebサイトや提携メデ ...→用語集へ

連載/特集コーナーから探す

インフォメーション

Web担のメルマガを購読しませんか?
Web担の記事がコンパクトに毎週届くメールマガジン「Web担ウィークリー」は、10万人が読んでいる人気メルマガ。忙しいあなたの情報収集力をアップさせる強い味方で、お得な情報もいち早く入手できます。

Web担に広告を掲載しませんか?
購読者数10万人のメールマガジン広告をはじめとする広告サービスで、御社の認知向上やセミナー集客を強力にお手伝いいたします。

サイトマップ
RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]