2018年もっとも使われたハッシュタグランキングはこれ! 根強いゲームハッシュタグの中 #ローソン が1位に浮上!
まず何といっても注目すべきは、2017年から7つ順位を上げ、1位に輝いた「#ローソン」。企業・ブランドのハッシュタグとしては唯一の全体ランキング入りです。
また、スマホゲームのランキング入りが根強い中、「#nintendoswitch」や「#splatoon2」など、スマホゲームではない任天堂関連のハッシュタグが新しくランクインしました。
ざっとみると2017年と同じようなランキングに見えますが、2017年までは順位が低かったものが順位を上げていますし、初ランクインのハッシュタグもいくつか見受けられます。
それらのハッシュタグが、どのようにしてTwitterで大勢のユーザーに使われるようになったのか、部門ごとのランキングを見ながら解説し、2019年のハッシュタグトレンドを予測します。
企業ランキングでは、数々のコラボを行った「#ローソン」がトップに! ブランドがTwitterで大切にするべきは、リアルタイムなイベント感?
2018年最も使われたタグは「#ローソン」となっています。2017年から引き続き、Lチキなどの製品が当たるキャンペーンを数多く行っているほか、オリジナルスイーツブランドの「ウチカフェ」をはじめとするローソン限定商品、ランキング入りしている『Fate Grand Order』や「欅坂46」とのコラボレーションなど、イベント感覚で楽しめる限定メニューで2018年を通して話題となり続けました。
#ラテオレ論争 など、Twitterのインフルエンサーとタイアップした企画も記憶に新しいところです。
ローソン以外のブランドランキングでは、飲料製品関連のハッシュタグが目立ちます。
上位に入ってきているブランドの多くが、カンバセーショナルカードを利用したインスタントウィンキャンペーン、かつプロモトレンドを利用していることが特徴的です。6位のアサヒビール「#瞬冷がキンキンに冷えてやがる」は、漫画『賭博破戒録カイジ』の名セリフを使ったタイアップからスタートし話題化、定期的なプレゼントキャンペーンや年間を通しておつまみとのWith Meal投稿を継続して行っていました。
10位のサントリー「#プレモル」では毎週金曜、もはや死語といってもおかしくない「#華金」とともにプレゼントキャンペーンが行われており、まだまだ「華金」はターゲット層のモーメントには沿ったイベントなのかもしれないと思わせる結果になりました。
多くのユーザーの同時体験をハッシュタグ化し、「リアルタイムなイベント」を作り上げることが、Twitterでは重要であると考えられます。
「ゲーム」ランキングでは任天堂が躍進! スマホゲームのタグはファンコミュニティー形成の鍵に?
ゲームランキングは年間ベスト10の上位とほぼ重なる結果ですが、2018年の新たな傾向として、スマートフォンゲームだけでなく据え置きハードである「Nintendo Switch」やそのソフトである『Splatoon2』が入ってきています。これはユーザーによって人気ゲームのプレイ画面や動画が絶え間なくシェアされ続けており、一方で大型ソフト発売などの公式発表も活発化したためと思われ、2019年もこの流れは継続するでしょう。
スマートフォンゲームでは、上位の入れ替えはありつつも『FGO(Fate Grand Order)』『モンスト(モンスターストライク)』の人気は不動といってよいかもしれません。しかし、『Fate Grand Order』に関してはストーリーやプレイ画面へのツッコミ、二次創作も多く投稿されているのに対し、『モンスト』は公式からのアップデート告知やイベントへのリアクションがほとんどという点が対照的です。
Twitter独特の文化が垣間見える、Only On Twitterランキング。 爆発的に増える「絵師」による投稿。
2018年の各ランキングに目を通してみると、前年までにはなかった「Only On Twitter」を取り上げています。これは、タグの使用がInstagramやTikTokにも広がっている中で、Twitter独自のタグ文化を表そうという目的からのようです。
1位となった「#魔女集会で会いましょう」は、Twitter上で発表された「魔女が拾ってきた子供が強く大きくなり魔女を守ろうとする、親子のような恋人のような関係」というシチュエーションが多くの絵師(主にTwitterやPixivなどで自作の絵を投稿するユーザー)のインスピレーションを刺激し、同じ(あるいはアレンジした)シチュエーションでの絵や漫画が多数投稿されました。このトレンドは海外にも波及し、 #LetsMeetAtTheWitchAssembly というタグが用いられています。
こういったわずか数日で爆発的に広がる創作のトレンドイベントは「クッパ姫」など2018年中にしばしば観測されています。2~4位、6位、8位も絵に関するハッシュタグであり、ユーザーが自分の作品を同好の士に見てもらえる、「発表会」のような場としてハッシュタグが機能している様子がうかがえます。
Twitterで活躍する絵師のアカウントランキングも同時に発表されており、Twitterは公式的に絵と相性が良いとアピールしたいのかもしれません。クリエイターのキャスティング会社wwwaapが手掛ける、SNSで人気の絵師・漫画家と企業がコラボしたプロモーションも注目されています。2019年、このような事例はさらに増加していくでしょう。
<まとめ>2019 年どんなハッシュタグを使うべき?
2018年の人気のハッシュタグから2019年を予想すると、TikTokに「お題」としての役割が、Instagramに「カタログ」や「記録」としてのタグの用途が引き継がれていく一方で、Twitterのハッシュタグは「ゲームの限定イベント」や「絵(創作)作成のトレンド」などで見てきたように、リアルタイムのイベントをユーザーが一緒に盛り上がる場としてますます使われていくのではないでしょうか。
企業側発信のハッシュタグでは、「多くの人が参加したキャンペーンのハッシュタグ」は一過性のものと見られがちです。そこで、よりリアルタイムのイベント感を演出するキャンペーンなどの施策によって、より深いエンゲージメントを獲得しようという動きが加速していくでしょう。
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