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Googleの強調スニペットを狙え! #2 表示させるためのコンテンツ改善手法

強調スニペットを獲得する機会がどこにあるかを特定したら、あとは自分のページを修正して、強調スニペットとして表示されるように狙おう

強調スニペットを獲得する機会がどこにあるかを特定したら、あとは自分のページを修正して、強調スニペットとして表示されるように狙おう。

「強調スニペット」シリーズの第1弾では、スニペットを獲得できるかもしれない場所を発見する方法を中心に説明した。今回はコンテンツ自体の変更を実際に行う方法に焦点を当てる。

独自の方法論でスニペットを獲得してきたプロとしてのヒントや事例を共有してくれるブリトニーを、Mozとして温かく歓迎しよう。

まず第1回から見る

→第3回を見る

Googleの強調スニペットに表示させるための3つの手順
うまくいかなくても……ページを改善できる!
#1 見つける → 戦略的に狙う
競合他社 VS 検索ボリューム < 質の高いトラフィック
#2 理解する
・リソース
・比較情報
・最終目標/意図
さらに先にある意図
#3 狙いをつける
・シンプルにする
・サマリーをつける
・競争力のあるマークアップ
・独自の情報を提供する
・深く掘り下げる
例
ローマ数字
リンク切れの修正 ―― Check My Linksツール
リンクビルディング ―― Quoraのヒント
余計なマークアップの削除(<br>, &&, <h2>, <p>)
スペルミスの修正 ―― Grammarlyツール

今回は、強調スニペットシリーズの第2弾として、強調スニペットを狙う方法について取り上げる。この問題を深く掘り下げることができて、とてもワクワクしている。

強調スニペットとは

少し復習が必要な人のために、「強調スニペット」とは何だろうか?

たとえば、次のように検索してみるとしよう。

Are pigs smarter than dogs?

(ブタは犬より賢いか?)

すると、検索結果ページの上部に回答ボックスが表示され、そこには次のような情報が掲載されている。

Pigs outperform three-year old human children on cognitive tests and are smarter than any domestic animal. Animal experts consider them more trainable than cats or dogs.

ブタは認知力検査で3歳の人間の子供より優れた成績を収めており、どの家畜動物よりも賢い。動物の専門家は、猫や犬よりしつけがしやすいと考えている。

これはすごいことだ。こういった回答ボックスはあらゆる種類の質問に対して表示される可能性が高い。そこで、多少なりとも注目するべきことがある。

それは、

  • そうした強調スニペットボックスに表示されるようになるにはどうすればいいか
  • そういった機会をどのようにして狙えばいいのか

ということだ。

前回説明したのは、検索結果の1ページ目に表示されて、強調スニペットも表示されるキーワードの見つけ方だ。そのための方法については、第1回の記事で解説している

私はここ数週間でそのいくつかをやってみたのだが、言及しておきたいことがある。それは、強調スニペットの機会を見出すのにAhrefsが役立つということだ。これはまったく予想外だった。本当にすごいので、ぜひチェックしてみてほしい。

AhrefsのアカウントははないがMozやSEMrushならあるという人も、心配は無用だ。ExcelのVlookupでも同じようなことができる。

よく知らない人には、少し馬鹿げているように見えるのも分かる。しかし、すごく簡単だ。基本的には、2つのデータセットを組み合わせることで、そうした機会がある場所を明らかにできるということだ。

そのため、そうしたリソースのいくつかについて下記でリンクを示したり、一連の方法について補足の動画を作ったりしてみたいと思っている。

1. 見つける

まず、最初のステップは、これらの機会を見つけることだ。

「1ページ目に表示されて」「回答ボックスも表示される」キーワードを見つけたい。

また、競争力のある検索ボリュームと質の高いトラフィックを比較検討したい。最初は、検索ボリュームだけを追求したいかもしれない。しかし、その考えは改めて、質の高いトラフィックの発生元と思われる場所を評価し、それらを追求してみることを強く推奨する。

2. 理解する

次は、とにかく「検索意図」を理解したいだけであり、図の上部で表に示した内容(第1回の解説も参照)にとどまらない。

正直に言うと、私がやっていることはすべて、みんなに示すためだ。大変でもあったし、楽しくもあったが、時にはあまり役に立たないこともある。役に立つこともある。

しかし、「現時点で強調スニペットを獲得しているページ」と「現時点で1ページ目に表示されるページ」を比較している場合、これらの中には私が目を向けてもいないものも多い。これがどういうことかは後述する。

3. 狙いをつける

ここで、私がどのようにして、すでに機会を獲得できているかを示す例がある。これが役に立つことを願っている。強調スニペットに表示されるキーワードを狙うには、どうすればいいだろうか?

  • ページをシンプルにしてクリーンアップすると、驚くほどの効果がある。

    グーグルは検索ユーザーや音声検索に対して、とてもシンプルで、まとまりっていて、素早く理解できる、そんな回答を提供したいと考えている。そのため、ぜひコンテンツを使いやすいように整えてみてほしい。

  • サマリー(要約)は効果的だ。ページの上部と下部のどちらにあろうと、きわめて大きな効果をもたらすことが多い。

  • 競争力のあるマークアップ。グーグルの検索結果にすでに表示されている強調スニペットが特定の方法でHTMLマークアップされているのを目にしたら、それよりさらに少し競争力を高めるようにマークアップできる。

  • 独自の情報を提供する。

  • さらに深く掘り下げて、よりいっそうの努力をし、何か他のことを提供する。その価値をもたらす。

強調スニペットを狙う方法の例

これには、どういった例があるだろうか? 以下に挙げるのは、私が個人的に見つけて、クリーンアップに取り組んできたいくつかの例にすぎない。

  • ローマ数字

    私はリスト形式の検索結果をターゲットにしようとしており、現在1ページ目に表示されるページではリストのマーカーにローマ数字を使っている(「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」……)。私はこれを、どうなるか確認するためにアラビア数字に変更してみた(「1」「2」「3」……)。

    これは大きなことかもしれないし、そうでないかもしれない。今後も経過をお知らせするつもりだ。

  • リンク切れの修正

    さらに、ページを調べてクリーンアップしている。私たちのページには古いコンテンツがたくさんある。そこで、リンク切れを修正している。

    使っているのは、Chrome拡張機能のCheck My Linksツールだ。これはクリックするだけで、404エラーになるページを教えてくれたり、何をアップデートするべきかを提案してくれたりする。

  • スペルミスや文法上の誤りの修正

    エディターが見落とした可能性のあるスペルミスや文法上の誤りがあれば、それを修正した。私はGrammarlyを利用している。無料版だ。とても役に立つし、驚くほど簡単だ。ピリオドの後に2つか3つスペースが入った大昔の記事もいくつか見つけた。ひどく苛々させられるが、その一部でもクリーンアップできる。

  • 余計なマークアップの削除

    余計な空のヘッダーマークアップは遠慮なく削除しよう。そうすることで、ページをきれいにして簡素化し、改善することになる。

    余計な改行をいくつか目にするかもしれないし、アンパサンド(&)で始まる実体参照は気に入らないかもしれない。

    ここで言っているのは、細かいところで奇妙なものが追加されるWordPressのことで、そうしたものは除去できる。

リンクビルディングも、忘れずに行った。

私が最近見つけて興味深かったのは、「MozRank」というキーワードだ。私たちのページは素晴らしい文章で書かれており、完璧に最適化されている。強調スニペットに必要なあらゆる要素を備えているにもかかわらず、強調スニペットとして表示されていなかった。そのため私は一歩引いて、今回挙げたようなデータのいくつかを活用し始めた。そのなかで、現在強調スニペットとして表示されている元ページが被リンクをしっかりと獲得していることがわかった。

そこで私は、自分のページで簡単に獲得できるかもしれない被リンクを調べてみることにした。すると、QuoraでMozRankに関する質問があったのだが、現在ではQuoraに編集を提案できることに気づいたのだ(これはおまけのヒントだ)。これは素晴らしい。そのため私はMozページへのリンクを提案し、投稿の中でこう記した。

「こんにちは、〇〇さん。MozRankについて、この優れたリソースを見つけました。あなたの素晴らしい回答が完全に正しいことを裏付けるものです。どうもありがとう。ブリトニーより」

うまくいくかどうかは分からない。リンクにnofollowが設定されていることは分かっている。ただ、質の高いトラフィックをいくらか送り込んでくれればありがたい。これについては、今後も経過をお伝えしたい。ただ、知っておくべき愉快なヒントのようなものだ。

実例「被リンクを見つける」というキーワードで強調スニペットをどのようにして獲得したか

私はどのようにして、「被リンクを見つける」というキーワードに対する強調スニペットを獲得しただろう? 私がこれに驚いたのは、ほとんど変更もせずに、この強調スニペットをいとも簡単に獲得できたためだ。

私たちのページは、以前は検索4位だった。上の画像が4位に表示されていた古い記事だ。下の画像は、私がアップデートして、現在強調スニペットに表示されている記事だ。

title要素をクリーンアップする

title要素を、次のように変えた。

  • 以前 競合他社の被リンクの見つけ方 - 次の段階
    (How to Find Your Competitor's Backlinks - Next Level)
  • 修正後 被リンクの見つけ方
    (How to Find Backlinks)

シンプルにして、クリーンアップするだけだ。

h2要素をクリーンアップする

最初のh2要素を、次のように変えた。

  • 以前 サイトの被リンクをチェックする方法
    (How to check the backlinks of a site)
  • 修正後 被リンクを見つけるには?
    (How to find backlinks?)

これもクリーンアップしただけだ。

説明を簡素化して明確にする、または冗長さを取り除く

手順を解説したリストは構造を変えていない。すべてh3要素だが、そのままにしておいた。

ただし、何カ所かでテキストを微調整した。

ステップ2のh3見出しテキストは、次のように変えた。

  • 以前 競合他社ドメイン名のURLを入力する
    (Enter your competitor's domain URL)
  • 修正後 競合他社のURLを入力する
    (Enter your competitor's URL)

変更前は少し言葉が重複していると感じたからだ。

ステップ4のh3見出しテキストは、次のように変えた。

  • 以前 結果をCSV形式でエクスポートする
    (Export results into CSV)
  • 修正後 被リンクのデータをCSV形式でエクスポートする
    (Export backlink data into CSV)

「結果」が何をさすのかわかりづらかったので、具体的に示すように変更した。

ステップ5のh3見出しテキストも同様に、具体的な内容に修正した。

  • 以前 すべての競合他社から得たCSV形式の結果をコンパイルする
    (Compile CSV results from all competitors)
  • 修正後 すべての競合他社から得た被リンクのCSV形式の結果をコンパイルする
    (Compile backlink CSV results from all competitors)

目を通してみると、おわかりいただけるだろう。私がやっているのは、テキストをシンプルにしたり被リンクを追加したりすることで、コンテンツのテーマを明確にしただけだ。それで強調スニペットを獲得できたのだ。

この例が役に立つことを願う。私は今後も、みんなと一緒にこれら多くのことにコツコツと取り組んでいくつもりだ。

もちろん、近いうちにまた第3弾でお話しできるのも楽しみにしているよ。最後まで見てくれてありがとう。またお会いできるまで、ごきげんよう。

用語集
HTML / nofollow / スニペット / ドメイン名 / リンク / リンクビルディング / リンク切れ / 被リンク
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