初代編集長ブログ―安田英久

Chromeが迷惑広告ブロック開始、でも日本向けサイトではまだ有効になっていないのよね

今日は、Chromeが2月15日から開始した迷惑広告ブロックの話題です。この機能はBetter Ads Standardsという基準をもとにしているのですが……

今日は、Chromeが2月15日から開始した迷惑広告ブロックの話題です。この機能はBetter Ads Standardsという基準をもとにしているのですが、対象は北米と欧州のユーザーが中心のサイトで、日本のユーザーが中心のサイトではブロック判定自体が機能していないのです。

Chromeブラウザが迷惑広告のブロックを開始

グーグルは、Chromeブラウザで迷惑広告を表示しない処理を2月15日から開始しました。

その収入の大半を広告から得ているグーグルが迷惑広告を表示しないようにするのは、「より良いWeb広告」を実現するため。

いわゆる「広告ブロック」ソフトや拡張機能の利用が2016年に30%も増加したことを受け、「ユーザーの体験をさまたげる広告」を世の中からなくしていく動きを始めたのです。

そうした迷惑な広告がなくなっていくことで、「さほど体験をさまたげるわけではない広告」や「ユーザーのニーズに応える広告」が受け入れられる余地が広まるというわけです。

「迷惑広告」の定義は「Better Ads Standards」という基準

ではグーグルは何をもって「ユーザーの体験をさまたげる広告」とするのでしょうか。

それは、「Better Ads Standards(より良い広告の基準)」です。

この基準は、業界団体「Coalition for Better Ads」が定めたもの。この団体には、グーグルやフェイスブックといったプラットフォームや、各種広告サービス提供事業者、広告主、メディアなどがメンバーとして参加しています。

彼らは、さまざまな広告表示をネットユーザーが「どの程度許容するか」を調査しました。

調査は2万5000人以上のネットユーザーを対象に、「イライラするか」「(コンテンツに対する)注意がそらされるか」といった点を特に重視する形で行われました。

その結果として特定の基準値を下回った(つまりユーザーが迷惑だと感じた)広告12種類を「(Initial)Better Ads Standards」として定めたのです。

名前は「より良い広告の基準」ですが、定められている内容は「良くない広告の具体例」

Web担では、Better Ads Standardsの日本語訳を、Coalition for Better Adsの許諾を得て公開しました。詳細はそちらをご覧ください。

ユーザーが嫌うオンライン広告12種を定めた「Better Ads Standards」日本語訳

そしてChromeは、次のような基準で広告を非表示にします。

  • 適用はサイト単位
  • Better Ads Standardsに反する広告を掲載しているとグーグルが判断した期間が30日間以上あるサイトが対象
  • どの地域からの訪問者がそのサイトで最も多いかによって、どの地域向けのBetter Ads Standards基準を採用するかを判定

Better Ads Standardsは北米と欧州のユーザーが対象

理解しておく必要があるのは、Better Ads Standardsはユーザー調査をもとに作られた基準であるという点です。その調査は、まだ北米と欧州のユーザーを対象にしてしか行っていません。

そのためCoalition for Better Adsは、「The Initial Better Ads Standardsは北米と欧州向けのものであり、それ以外の地域のユーザー向けではない」としています。そしてグーグルも、その方針に従っています。

つまり、Chromeが2月15日に開始した迷惑広告ブロックは、日本ユーザー向けのサイトでは有効になっていないのです。

実際に、Search Consoleの[Web Tools]>[広告に関する問題レポート]を確認すると、日本のユーザー向けのサイトでは、地域が「(保留中)」、広告フィルタリングは「オフ」と表示されるはずです。

ただし、「では日本のサイトは関係ない」かというと、必ずしもそうとは限りません。あくまでも、「サイトの主要ユーザーが属する地域」が問題なので、日本で運営していて日本語で情報を出しているサイトであっても、大多数の訪問者が欧州や北米のユーザーならば、処理対象となります。

では、日本向けBetter Ads Standardsは?

私が把握している範囲では、日本の業界団体が同様な調査を日本ユーザー向けに行うという動きは、現時点では明らかになっていないようです。

グーグルによると、以前はユーザーの体験をさまたげる広告を掲載していたサイトが、一連の動きによって、そうした広告の掲載をやめる動きが出てきているということです。

つまり、Better Ads StandardsとChromeの動きは、ユーザーにとって好ましくない広告をなくす効果が出てきているようだということです。

日本のサイト、特にモバイル向けサイトでは、ユーザーの体験をさまたげる広告利用がまだまだ多い印象があります。

日本のデジタル広告業界のみなさん、そろそろ動きを開始するのはいかがでしょうか?

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