初代編集長ブログ―安田英久

Web担当者やデザイナーは自分がモンスターペアレントになっていないか気にするべき

Web担当者やデザイナーにとって「我が子」であるも同様のサイトをどう扱うべきか
Web担のなかの人

今日は、Web担当者やデザイナーにとって「我が子」であるも同様のサイトをどう扱うべきか、モンスターペアレントになってしまっていないか、または過保護になっていないかという、ちょっとしたコラムです。


Web担当者のみなさん、自分のサイトを愛していますか?

私は、Web担当者Forumを我が子のように愛して、大切にしています。

でも、あまり大切にしすぎて、モンスターペアレントのようになってしまってはいないでしょうか?


1年ほど前の記事ですが、はてなブログでid:yasuho氏がこんなブログを書いていました。

プログラマにとって我が子同然のプログラムのミスを見つけるテスターは敵
プログラムの問題を見つけてくれた人に感謝するどころか「私は間違ってない!」なんて過剰反応しちゃう人とか

これって、Web担当者やWebデザイナーにとっても同じことなのかな、と。

企画から自分が考えて作ったものだからとサイトに愛着を抱きすぎたせいで、こんなことをしたことはないでしょうか?

  • ちょっと方向性の違う企画に「このサイトはこうあるべきだ」と反発してしまう

  • 思ったように行動してくれないユーザーに対して「なんでここにこう書いてあるのに、訪問者はそれがわからないんだ、目が悪いんじゃないか?」と文句を言ってしまう

  • 事業部からの追加・修正依頼に「そんな変更を加えたら、せっかくのデザインが台無しになる」と反対してしまう

  • 現状に合わなくなってしまった古いコンテンツや仕組みだけども、苦労して作ったものなので、どうしても残しておきたくなってしまう

  • 改善したほうがいいのは頭では理解しているのだけれども、「いろんな社内事情があって、ちょっと……」と現状を擁護してしまう


本来考えるべきなのは、ユーザー(サイト訪問者)にとってサイトがどうあるべきかや、会社のビジネスにとってサイトがどう役立つべきかなんですよね。

それは頭ではわかっているんですよ。でも、手塩に掛けて作り育ててきたWebサイトだからこそ、愛着をもってしまう。

Webサイトを我が子のように愛するのはいいのですが、だからといって盲目的に溺愛したり、過保護になったり、モンスターペアレントのように行動したりというのは、よろしくないことですよね。気をつけなければ。

Webサイトは使う人のためのものであって、Web担当者のものじゃない。

愛着をもっているからこそ、いろんな判断にはデータの裏付けが重要なんですよね。アクセス解析データやA/Bテストのデータ、ユーザーからのフィードバックなどの客観データというのは、そういう意味でも重要なんだと思います。

(それとは別の次元で信念やフィロソフィーをもって筋を通すのは大切だと思いますけどね)

あなたは、自分のサイトに対して、過保護になってしまっていませんか? モンスターペアレントになってしまっていませんか?

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