Google AdWords&Yahoo!リスティング広告対応 リスティング広告 成功の法則

「1日の上限予算」を理解する | リスティング広告 成功の法則

1日の上限予算を決定する場合、単純に「月額予算÷日数」で計算していませんか?
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この記事は、書籍 『Google AdWords&Yahoo!リスティング広告 対応 リスティング広告 成功の法則』 の内容の一部を、Web担の読者向けに特別に公開しているものです(本書について)。
今回は、第1章 「リスティング広告を始める前に理解しておくべきこと」 からの内容をお届けします。

1日の上限予算を決定する場合、単純に「月額予算÷日数」で計算していませんか? 上限予算を低く設定することは、予算オーバーを制御するためのストッパーにもなりますが、ビジネス成功の加速を抑える「ブレーキ」にもなってしまうことを理解しましょう。

1日の上限予算の仕組みを知る

AdWordsは「キャンペーン」単位で、Yahoo!リスティング広告は「アカウント」単位と「キャンペーン」単位で、ともに1日の上限予算設定が可能です。

この「1日の上限予算」というのは、1日の消化金額を、(できるだけ)設定金額内に収まるようにする機能です(設定した予算をオーバーする場合もあります)。そのため1日の上限予算を大幅に低く設定してしまい、入札したキーワードで検索した時に広告が配信されていない、などという事態に陥ったことがある人も多いのではないでしょうか。

しかしながら、良く考えてみてください。この状態は、ユーザーの需要に関係なく、広告配信をあらかじめ設定した金額で抑制してしまっているということです。これは、ただのチャンスロス以外の何ものでもありません。1日の上限予算の設定が低すぎるがために、広告の表示回数やクリック数、つまり「可能性」を抑制してしまっているのです。

ユーザーの需要は日、曜日、時間帯など、様々な要因で変化します。可能な限り広告配信を抑制せずに、需要に合わせて広告を配信し続けることで、獲得を最大化できるようになるでしょう。そのために、1日の上限予算は大きく消化金額を上回っていなければなりません。

これらのことを踏まえて、1日の上限予算は可能な限り大きめの金額を設定した方が良いでしょう。

1日の上限予算はおおよそで構わない

とはいえ予算超過を恐れ、やはり「月額予算÷日数」で導かれた予算を1日の予算と設定してしまっている人は、徐々に1日の上限予算を上げてみてはどうでしょうか。

まずは2日分の上限予算として、それでもまだまだ露出の可能性があるようであれば3日分の予算を上限予算としてみる。すると、徐々に「これ以上はなかなか超えない」という1日の上限金額が見えてきます。その上限予算内で獲得が伴っているのであれば、今までは可能性を潰していただけに過ぎなくなります。

なおAdWordsでは、予算不足が原因で広告が表示されなかった指標を「インプレッションシェア」として確認することが可能です。AdWordsログイン後、キャンペーン一覧で「表示項目」を選択し、「競合する指標」すべてにチェックを入れ「保存」ボタンをクリックします。

●AdWordsのインプレッションシェア
AdWordsのインプレッションシェア

この場合、「インプレッションシェア損失率(予算)」という項目で、検索ネットワークでの予算不足が原因で広告が表示されなかった割合を確認することが可能になります。

次図の場合では、一番上のキャンペーンで14.15%ものインプレッションシェア損失が発生していることになります。これらは1日の広告予算を引き上げることで解決されます。

●インプレッションシェア損失率(予算)で機会損失がわかる
インプレッションシェア損失率(予算)で機会損失がわかる

ビジネスの上で大事なのは、限られた予算を消化することではなく、ビジネスを前進させることではないでしょうか。その場合は、1ヶ月の適正な予算自体の見直しが必要になるかもしれませんし、クライアントありきの話であれば、新しい提案が必要となります。

獲得を最大化できる施策の提案こそが、今後のリスティング広告担当者に求められる能力です。

Google AdWords&Yahoo!リスティング広告対応 リスティング広告 成功の法則

この記事は、書籍 『Google AdWords&Yahoo!リスティング広告対応 リスティング広告 成功の法則』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

本書は、リスティング広告にこれから携わる人、既に携わっている人、熟知している人など、リスティング広告に携わるすべての人に向けて書かれた、リスティング広告の「本質」を盛り込んだ書籍です。実際にいくつものリスティング広告アカウントを運用しているプロのSEMコンサルタントが、リスティング広告に携わるすべての方の参考書となることを目指して執筆しています。

初心者にとっては、これからリスティング広告を運用していく上での道しるべとなるべく、できるだけ具体的にキーワードの探し方から、アカウントの設定方法、リスティング広告マーケティングの大切な考え方等を重点的に解説しています。

経験者には、状況に合わせた様々なアプローチ手法を解説し、現在運用中の施策にプラスαの要素を加える書籍として仕上げました。

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