Adobe Scene7徹底解剖

画像やFlashにキャッチやマークを動的に重ねて魅せる 「ダイナミックバナー」 機能 | Scene7徹底解剖#2

動的にさまざまなバリエーションのバナー画像を作れるので、訴求力をアップしつつ工数を削減できる。
「この商品いいね」の気持ちを引き出す「表現エンジン」 Adobe Scene7徹底解剖
このコーナーでは、特にECサイトでのユーザー体験とサイトの成果をアップさせる「Adobe Scene7」について解説していく。Scene7の概要については 「『この商品いいね』の気持ちを引き出す『表現エンジン』」 をご覧いただきたい。
Scene7利用企業は“ダイナミックバナー”機能によってこんな効果を得た実績が:
  • 対象顧客に合わせたメッセージ配信で、高いレスポンス率とクリックスルー率を実現
  • 商品、プロモーション、CRMなどのあらゆるデータベースと連携可能なURL呼び出しにより、さまざまなプロモーションをリアルタイムで作成することで、画像ソースファイルの編集・再公開や個別プロモーションを多数作成する作業が不要
  • アニメーションを活用した、顧客宛のグリーティングカードを自在にカスタマイズ/パーソナライズ。柔軟なマーケティングプログラムによって、レスポンス率を向上
  • サイト上のコンテンツを手作業で更新する必要がなくなるため、作業時間とコストを大幅に削減。

Scene7の機能を知る [2]
ダイナミックバナー

Adobe Scene7(以下「Scene7」)のダイナミックバナー機能は、ダイナミックイメージング機能で画像に文字を重ねて表示するものと似た効果を得られる。ダイナミックバナー機能を使うと、たとえば、「セール」「50%オフ」「送料無料」「3個セットでお得」といったフレーズを、バナー画像や商品画像に動的に埋め込んで表示できる。つまり、各画像に各メッセージを載せた画像を事前にすべての組み合わせに対して作成しておく必要がないのだ。

この画像に

Scene7サーバーで自動的に文字を載せて表示できる
以下のボックスに文字を入れてボタンをクリックすると、
左の画像に入力した文字を載せて表示:

動的にメッセージを載せられるということは、顧客ごとに違うメッセージを伝えるようなこともできる。もちろんフォントを指定して日本語も埋め込めるし、長いテキストは画像に収まるように縮小されるのもありがたい。

事前に画像を作っておかなくても、状況や訪問者に応じて文字を変えられる
 

ダイナミックバナーでは、素材としてFlashのデータを使える点が特徴だ。PhotoshopやFlashでダイナミックバナーテンプレートを作成し、そのFlashソース/PSDファイルをScene7にアップロードすると、Flashソース/PSDファイル上で設定したレイヤーやテキストインスタンスをScene7で操作して可変コンテンツのバナー広告を作れるのだ。

テキストの内容を変えて表示することはもちろん、書体や文字色や文字サイズを変更したり、テキストの表示位置を変えたり、特定のレイヤーを表示/非表示にしたり、また、3Dオブジェクトの回転の角度を変更したり、ActionScriptのURLを差し替えたりといったことも動的にできる。

Amazonよりも前から実現していた「画像に文字を重ねる」機能

Amazonでも、サイト上に掲載されている画像の「なか見! 検索」などの部分は、元の画像に動的に重ねて生成されているが、Scene7のほうが先に実現していたという。

URLでさまざまな処理方法を指定して画像を動的にカスタマイズして表示する仕組みだというと、詳しい人は「あ、Amazonの本の画像と同じやり方か」と思うかもしれない。そう、Amazonでも、画像のURLパラメータを変えると、違うサイズで表示したり「なか見!検索」のマークがが付いたりする仕組みになっている。

たとえば、Amazonで書籍ページに表示されている画像のURLを、

少し変更すれば、なか見!検索のステッカーが付いて表示される。

Scene7のダイナミックバナーの機能も、それと同じようなものだ。しかし、実はScene7は1999年当時からこうした仕組みを実現しており、AmazonよりもScene7のほうが早くから取り組んでいたのだという。

こうした機能によって、バナー作成コストを大幅に削減し、それでいてさまざまな表現を自由に行えるようになるだろう。

また、アクセスしている人、サイト内のコンテキスト、状況などによって、バナー広告で訴求するメッセージを変更できれば、さらに効果をアップできる可能性がある。その際にも、いちいちバナー画像を大量に作成して管理する必要がないため、コストを削減できるだろう。

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