Web解析のためのKPI大全

Web解析のためのKPI大全

KPIは、成功するアクセス解析ソリューションのすべてにおける基盤である。

The Big Book of Key Performance Indicators
By Eric T. PetersonWeb解析のためのKPI大全
エリック・T・ピーターソン 著
株式会社デジタルフォレスト 訳

はしがき

データ、特にWebのデータを十分に持っていない顧客に出会うことはまれである。データはどこにでも手に入る。しかし、人々はデータの量に圧倒されてしまっている。いま最も進んでいるアクセス解析ツールを使えば、何百万通りの指標、レポートを自由に設計できる。しかし、そんなに多くを誰が必要とするだろうか?このような自由度をどうすれば活かすことができるだろうか?

ここに、興味深い二極化が起こっている。アクセス解析ツールがますます機能を増やしていく一方で、私が一緒に仕事をしているほとんどのマーケティングの管理職と組織は、解析結果を適切に定量化することに苦労しているので、個別で行動可能な目的とKPIを使って簡素化する方法を模索している。

さて、それでは最も上位の質問、「どの程度実行できているか」から始めてみよう。

非常に簡単な質問だが、マーケターがこれに答えるのは難しい。CMO Council(マーケティング最高責任者を支援するNPO)によれば、90%のマーケティング責任者が、マーケティング効果の計測を優先順位1位に挙げる一方、たったの20%しか、適切でわかりやすい指標を持っていないという。このギャップに、明快かつ最適なKPIの定義に対する圧倒的なニーズが反映されている。

KPIは、成功するアクセス解析ソリューションのすべてにおける基盤である。Fortune 1000に入るいくつかの企業とここ数年一緒に仕事をしてきたが、彼らは投資したアクセス解析ソリューションをもっとうまく使いたいと思いながらも、同じ根本的な問題に直面している。オンラインビジネスを評価し、改善するためのKPIの不足である。社内または社外の熟練ビジネスアナリストだけが、アクセス解析ツールが提供するより深い分析から、収穫を得ることができるのだ。そして、組織の目的を明確に定義し、KPIのスコアカードを確立して初めて、発展的アクセス解析が利益を生む活動になるのである。

では、何がKPIになるのだろうか?基準や、ベストプラクティスはあるのか?他の組織はどうしているのか?これらの質問の答えはすべて、本書に書かれている。

本書を読み進めて、KPIとその他の計測値を区別する基準を理解しよう。業種やサイトの類型ごとに適したKPIについても知ることができるだろう。しかし最も重要なことは、あなたのビジネスに最適で、将来の成功の基礎となる、あなた自身のKPIを設定する方法を学ぶことにある。それこそが、本書の真髄である。

Jason Burby (ZAAZ社のアクセス解析ディレクター)

Web解析のためのKPI大全
日本語版 第2版
2007年7月23日 (July 23, 2007)

The Big Book of Key Performance Indicators
By Eric T. Peterson
Book Two in the Web Analytics Demystified Series
First Edition, Published January 1, 2006

Copyright 2005 © Eric T. Peterson. All Rights Reserved.
For more information please visit http://www.webanalyticsdemystified.com

Japanese translation by Susumu Teshima, Satoshi Iritani and Masahiro Shimizu http://www.digitalforest.co.jp

Chole とCooperに捧げる

これは広告です
この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

インデックス
検索エンジンがWebページをデータベースに保存しているデータベース。データベース ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]