メディア業界へラジオの逆襲

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私だけではないとは思いますが、いよいよ心待ちにしていた「radiko.jp」が試験サービスをスタートさせました。

もう早速利用されている方も、多いのではないでしょうか?

かく言う私も、ニュースリリースがあってから、この日を首を長くして待っていた人間の一人です。

インターネットを利用して聴くことが出来る「ネットラジオ」というものは、既に存在はしてはおりましたが、ラジオ業界の各キー局がインターネット上で、しかもほぼオンタイムで利用できるなんてなんて素晴らしいこのなのでしょう?

技術的には出来たはずなのに、「なぜ?」という思いがインターネット利用当初からありました。

もちろんインフラだけではなく、様々なしがらみや、大人の事情というものが存在していたことは、容易に想像はつくのですが、1ユーザー目線で見た時にこれほどサービス提供者と、サービス利用者の需要と供給を阻害しているものはないなと考えていました。

インターネットというメディアが世の中に普及することで、メディア業界の勢力図は大きく変動しました。

ラジオも例外なくその影響を多大に受け、そのシェアを縮小させていきましたが、この「radiko.jp」の登場によって、メディア業界への逆襲をかけてくれるのではないかと期待しています。

実際にラジオは現代病とも言われている「ながら社会」に最適なメディアであると思います。

仕事をしながら、勉強しながら、車を運転しながらなど、様々な利用シーンが考えられますが、利用シーンが多岐に渡るだけではなく、その関わり方の深さと言いますか、ラジオというメディアへの依存、情報共有意識、一体感(家族の様な温かさ)、即時性といったものが、他メディアに比べて高い様な気がしています。(あくまで個人体感ですが)

仕事場でラジオを薄く流しながら作業をされている事務所さんも、多いのではないでしょうか?私がかかわらせていただいた仕事でも、ラジオを有効活用されている所が多々ありました。
特に、デザイン系の職場にはその様な傾向が強いようにも思えます。

「インターネット環境があれば、どこでもラジオを聴くことが出来る」ということは、資金提供をしているスポンサー、ラジオ番組を制作・配信しているラジオキー局、ラジオ番組を楽しみにしているリスナーの三者が共通して、利益を得ることが出来る「Win×Win(ウィンウィン)」の関係がより促進されます。

スポンサー目線では、自社のCMをより多くの方に配信することが可能となりますし、このことは番組制作目線でスポンサーからの潤沢な資金への流れを生みます。そしてこのことが充実したコンテンツを生み、リスナーに対して最高のパフォーマンスを発揮してくることとなるので、リスナーも益々ラジオ番組のヘビーユーザーになるという図式となるはずです。

うん、素晴らしい!まさに待望のスパイラル現象。

テレビ業界も「Twitter」を取り入れた番組を制作したり、デジタル化によって双方向通信を利用した番組を制作するなど、視聴者参加型のメディアへ進化を遂げようとしていますが、この様式においてはラジオというメディアに、一日の長があると思うのでメディア業界に多大なインパクトを与えてくれることを期待しています。

それでもユーザー発信のコンテンツが爆発している現代において、メディアの首位争いは益々熾烈を極めていくとになるでしょう。
もしかすると1位、2位なんて陳腐な構図とはならず、薄く果てしなく長いロングテール理論がメディア業界にもスタンダートとなるのかもしれません。

取捨選択を個人が行い、その責任も個人がとるという資本主義社会が招いた結果がこういったこのなのでしょうね。

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