Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

主なURL短縮サービス14個の長所と短所(その2)

この記事は3回に分けてお送りしている。前回に引き続き、今回もさまざまなURL短縮サービスをご紹介しよう。

URL短縮サービスについて紹介しているこの記事、「そもそもURL短縮サービスとは何か、どういう場合に便利なのか」については、主なURL短縮サービスの長所と短所(その1)で解説して、さらにいくつかの代表的なサービスを紹介しているので、見ておいてね。では、続きを紹介するわ。

NSFW(エヌエスエフダブリュ) <http://nsfw.in/>

長所NSFW(not safe for work:職場で見るにはよろしくない)なリンクを、安全な短縮URLに変えるっていうわけ。気が利いてるわ。あなたがもし、友人が職場で面倒なことにならないよう気遣う人なら、危険なURLはNSFW.inを使って短縮した方がいいわね。仕事中に閲覧したらやばそうなコンテンツは、このサイトでURLを短縮してから伝えてあげて。友人がその短縮URLをクリックすると、いったん短縮前のURLが示され、そこへのアクセスに同意するボタンをクリックするとページにたどり着くというわけ。

画面キャプチャ:NSFW

短所カスタマイズ機能も、ブックマークも、クリック追跡も提供していないという点で、ここはちょっと独特のサイトね。こういう機能があったらいいのにって本気で思うわ。不適切なウェブコンテンツを全部まとめてリスト化しておくと、場合によってはかなり役立ちそうだから。

ブックマークレット不可能。もっとも、NSFW.inをブックマークレットから頻繁に使わなきゃいけないっていうような人は、他に何か解決しなきゃいけない問題を抱えてるんじゃない?

カスタマイズ上述のとおり。まったく不可能。

API残念ながらなし。

QurlyQ(カーリーキュー) <http://qurlyq.com/>

長所シンプル。まったくもって、実にシンプル。

短所サイト名の綴りの真ん中に「url」って入っているのはキュートだって認めるけど、「Q」が多すぎるのと母音が足りないのが問題だと思うわ。ドメイン名を「queryq」って綴りたくなっちゃう。QurlyQという名称を見ると以前書いた記事を思い出すんだけど、新奇なドメイン名を付ければいいってもんじゃないのよね。短くてシンプルなリンクを作ろうとしているときは、これはよくないわ。このサイトは、URLを短縮する以外、何の機能も提供していないし。これは……えっと……URLを覚えておくための記憶装置のようなものを提供している、って感じかしら。ご親切に。

画面キャプチャ:QurlyQ
※Web担編注 この「xray-uniform」は、短縮URLを記憶しておくためのキーワードのようなものだと思われる。この例の場合、「xray-uniform」の頭文字が短縮URLの末尾「/xu」を表わしている。ほかのURLで試したところ、短縮URLの末尾が「/11z」となり、「one-one-zulu」と表示された。

ブックマークレット不可能。

カスタマイズ不可能。

APIなし。

dwarfURL(ドワーフURL) <http://www.dwarfurl.com/>

長所dwarfURLを使うと、普通にURLを短縮するだけじゃなく、コピー&ペーストして使えるように「<a href="短縮URL">短縮URL</a>」っていうHTMLコードも作ってくれる。短縮URLを作成する際にパスワードを設定しておくと、そのURL専用の統計ページが作成される。統計ページのURLは、短縮URLの末尾にパスワードを追加した形よ。

画面キャプチャ:dwarfURL

短所DwarfURLはFirefoxのアドオンを提供しているんだけど、サイトの説明によると、Firefox 3にはまだ対応していないようなの。それから、サイトの中に読み込みがかなり遅いページがあったから、手っ取り早く短縮URLを欲しがってる人は敬遠したくなるでしょうね。

ブックマークレットFirefoxのアドオンを使えば可能。

カスタマイズ不可能。短縮URLサービスの中ではドメイン名が比較的「長い」から、世界一短いURLを作ってもらうというわけにはいかないわ。

APIなし。

icanhaz.com(アイキャンハズ) <http://icanhaz.com/>

画面キャプチャ:icanhaz.com

ホントにこんなサイトなのよ

長所「メールアドレスを入力してもスパムは送らにゃい」ってサイトが約束しているわ。LOLcat(猫の写真に、猫が喋ったような「猫語風?」のユーモラスなセリフをつける遊び)好きな人にはたまらないでしょうね。

やると言ったことはきちんとやるサイトのようで、ちゃんとURLを短縮してくれるし、短縮したURLを「Twitterに直接投稿する」ためのリンクもあるの。アポストロフィの使い方にうるさい人なら、「url's」なんていうアポストロフィの誤用が気になるでしょうね。でも注目すべきは、この「url's」が含まれる一文で、「将来、メールアドレスを使ってあなたのURLを編集してください」って説明しているわ。それから、ここはTwitterのアカウントを持ってるし、Facebookにはファンページもあるのよ。私の予想だと、icanhaz.comはいつか、ペイデイ・ローンのサイトに301リダイレクト(恒久的なリダイレクト)されて、誰かが大金を稼ぐんじゃないかしら。

短所LOLcatをテーマにしてるところ。クリック追跡などの統計機能がない。「icanhaz.com」なんてドメイン名のサイトでURLを短縮したら、友人からおバカだって思われちゃうわ。

ブックマークレット信じられないけど、可能。

カスタマイズ不可能。というか、自分で短縮URLを決められるんだからそれで十分でしょ。

APIどう思う?

Tiny.cc(タイニーシーシー) <http://tiny.cc/>

長所統計機能を除けば、多くはない。短所を続けて読んで。

短所Tiny.ccは、短縮URLをクリックしたユーザーに広告ページを見せてから、目的のURLにリダイレクトするの。

画面キャプチャ:Tiny.cc

この広告ページには、目的のサイトに直行するリンクがあるんだけど、Tiny.ccの広告はロードにかなり時間がかかるので、さっさとリンクをクリックしたくなるはずよ。たしかに人々がこれを使っているのを目にするんだけど、もっといい選択肢がいくらでもあるのに、どうしてそんなに多くの人がTiny.ccを使うのか私にはわからないわ。「Tiny URL - create a shorter link」というタイトルタグを見てわかるとおり、大手のTinyURLに名前を似せて、ちゃっかり便乗してるのは明らか。

目的のページに行く前に、待ち受けページや広告ページを見たい人なんて誰もいないわよね。

ブックマークレット可能。

カスタマイズ可能。

APIあり。

URLenco.de(URLエンコード) <http://urlenco.de/>

長所短縮URLを提供するウェブサイトの多くがひどく見苦しいので、比較的目に優しいサイトに出会えて嬉しかったわ。

URLenco.deには、JavaScriptでリダイレクトさせるか、302リダイレクト(一時的なリダイレクト)を使うか、ユーザーが選べる機能もあるの。こういう違いなんて、ママさんユーザーには関係なさそうだけど、「what's this?」のリンクをクリックして表示されるポップアップである程度説明されているわ。

画面キャプチャ:URLenco.de
画面キャプチャ:URLenco.de(2)

HTTPリダイレクトとJavaScriptリダイレクト

HTTPリダイレクトでは、ブラウザに対して「ページを移動してくれ」というリダイレクトコード(302)伝えることで、ブラウザは指定された別のURLへ即座に移動する。こうしたページを辿るロボットやページ読み込み自動化プログラムは、HTTPリダイレクトをうまく処理できない場合、ちゃんと動作しない。

JavaScriptリダイレクトは、ブラウザに対して「ページがちゃんと送られた」というコード(200)を送る。ブラウザは、読み込まれたページに書かれたJavaScriptコードを即座に実行し、指定されたURLを現在のブラウザのウィンドウに表示する。

Urlenco.deの短縮URLにアクセスするのが人間が操作しているブラウザなら、どちらの手法を使っても気づくほどの違いはないが、うまくいかない場合はもう片方の手法を試すことができる。

短所サイト上では使用状況の統計を表示する機能を宣伝してるけど、この機能は現在無効になってるわ。でも、無効にした理由っていうのがふるってるの。説明を見ると、「Google Chart」で生成されるグラフが「サイテー」だからなんだって。納得できる理由があれば、私はいつだって率直に認めてあげるわ。

ブックマークレット可能。これまたドラッグ&ドロップで。

カスタマイズ不可能。

この記事は3回に分けてお送りしている。次回も、多くのURL短縮サービスについて、特徴をお届けする。→その1を見るその3を見る

用語集
Facebook / HTML / JavaScript / NSFW / SEO / URL / URL短縮サービス / アクセス解析 / ドメイン名 / リンク / ロボット / 便利ツール
この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

robots.txt
ロボット型の検索エンジンが自分のページを登録しないようにするためにサイト管理者が ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]