初代編集長ブログ―安田英久

RSSリーダーサービスのサイト誘導力比較:強いのはlivedoor READER? Googleリーダー?

Web担のなかの人

今日は、フィードについての話題を。

フィードとはRSSやAtomなどを指します。いわゆる「RSSフィード」ですね。Web担では全文をフィードに出していることもあり、フィードの利用状況を把握しなきゃいけないと思いつつも、忙しさのためになかなか手を付けられずにいたのですが、思うところがあり、少し調べてみました。

Web担のアクセス解析では、参照元となったアクセス数の多いドメイン名がダッシュボード画面に表示されていますたとえば次のような感じです。

b.hatena.ne.jp17.23%
google.co.jp7.49%
reader.livedoor.com4.40%
internet.watch.impress.co.jp4.23%
hatena.ne.jp3.41%
google.com3.19%

これを見て、「なるほど、livedoor READERからのアクセスが多いのだな」と思っていたのですが、実際のアクセス解析のデータを詳細に見てみると、実は、フィードリーダーからのサイトへのアクセス数は、次のような状態でした。

iGoogle31.9%
Googleリーダー28.2%
livedoor READER25.9%
はてなRSS6.4%
bloglines3.4%
My Yahoo!2.9%
goo RSSリーダー1.3%
※各サービスのURLを参照元にしたWeb担へのアクセスの比率
※主要Web型フィードリーダー全体を100%としたセッション数比率

最も多かったのはiGoogle、次いでGoogleリーダーで、最も多いと思っていたlivedoor READERは3位でした。単純なドメイン名のリファラーの一覧では、www.google.com/igやwww.google.co.jp/readerといったURLのサービスごとの数値を把握できていなかったんですね。

ちなみに、これらのフィードリーダー経由のアクセスを合計すると、全体のアクセス数の10%程度になっていました。

ついでに、購読者数が調べられるフィードリーダーに絞って、1購読者あたりのサイトへのアクセス回数も調べてみたところ、最も多かったのは、livedoor READERでした。各サービスの1購読者あたりの誘導力は、最多のlivedoor READERを1とすると次のような感じでした。

livedoor READER1.0
はてなRSS0.96
Googleリーダー0.7
bloglines0.66

アクセス回数は2008年の情報、購読者数は調査時点の情報なので、一緒にして計算するには適していないのですが、使いやすさで最強だと感じているlivedoor READERが最も誘導力が強かったのは納得。

ちなみに、この情報を調べるためにはSiteCatalystのデータを使いました。Google Analyticsでは参照元の情報がドメイン名に丸められていて、あとから細かく調べることはできないようです。こういったときは、やはり高機能アクセス解析ツールを使っていて良かったと思う瞬間ですね。

さて、全文フィードを出しているメディアならではの、フィードの活用方法を考えなきゃ。。。良いアイデアがあれば教えてください!

この記事は、メールマガジン「Web担ウィークリー」やINTERNET Watchの「週刊 Web担当者フォーラム通信」に掲載されたコラムをWeb担サイト 上に再掲したものです。

用語集
Atom / RSS / RSSリーダー / アクセス解析 / セッション / ドメイン名 / フィード / フィードリーダー
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