高校生のほぼ半数が「月1冊以上」本を読む。本屋大賞作品では「キミスイ」が人気【LINEリサーチ調べ】

小説・ラノベが圧倒的人気。女子は“本そのもの”男子は“話題”きっかけでチョイス。

LINEの調査サービス「LINEリサーチ」は、全国の高校1年生~3年生の男女を対象に、「読書」に関する調査を実施した。読書習慣の有無、毎月の読書量、紙と電子書籍の使い分け、好きな読書ジャンル、本を読むきっかけなどを聞いている(マンガやコミックを除く)。有効回答数は1,045サンプル。

読書習慣がある高校生は8割、全体の5割が月1冊以上本を読む

まず「ふだん読書をするかどうか」を聞くと、79%が「読書する」と回答。男女別では女子85%、男子73%で、やや女子のほうが多い。

ふだん読書をすると回答した女子・男子821人に、「本を読むペース」を聞くと、「週1冊以上」15%、「月に2~3冊」22%、「月に1冊くらい」27%となり、合計64%が1か月に1冊以上読書している。読書習慣のない高校生を含めた全体で見ても、5割の高校生(79%のうちの64%=50.6%)が月に1冊以上読書していることになる。

また男女で見ると、男子のほうが読書量が多く、“本を読まない男子は女子より多いが、読む男子は女子より冊数が多い”状態だ。

次に「どのように読んでいるか」(本との接触手段)を聞くと、1位は「本屋などのお店で買う」が男女とも8割超。以下「図書館・図書室で借りる」「古本屋/リサイクルショップで買う」「家族・友だちから借りる」「インターネットで買う」など、紙の書籍利用が多数派だ。男女別では、「図書館・図書室で借りる」「家族・友だちから借りる」など、“借りて読む派”は女子のほうが多かった。

人気ジャンルに男女で差、小説を読むきっかけは女子「表紙」・男子「作家」がトップ

「ふだん読んでいる本のジャンル」は、「小説・ライトノベル」が男女とも8割を占める。一方女子の2位「写真集・タレント」、3位「楽譜・スコア・音楽集」は、男子だとランク外、10位と人気が低い。逆に男子の2位「エンターテイメント・ゲーム」、3位「歴史・伝記・地理」は、女子だと8位、10位と人気が低く、男女の好みの差がかなり現れている。

人気ジャンルの「小説・ライトノベル」について、「読むきっかけ」を聞くと、女子は「おもて表紙のデザインや書かれていることを見て」58.7%、男子は「好きな作家の作品・新作が出たとき」42.9%が最多。2位以下では、女子は「好きな作家」「あらすじ」「本の帯」が上位、男子は「ドラマやアニメの原作」「おもて表紙のデザイン」「友だち・家族からの勧め」「SNSの話題」が上位だった。女子は“本そのものの内容やデザイン”、男子は知人やSNSの評判、映画化・アニメ化など“周辺の話題”で選ぶ傾向があると言えるかもしれない。

近年の「本屋大賞」作品で最も人気だったのは、住野よる「君の膵臓をたべたい」

さらに具体的に、書店員の投票によるアワード「本屋大賞」について、過去5年間の受賞上位5作品を対象に「読んだことがある作品」を聞いた。その結果、1位は「君の膵臓をたべたい」(住野よる・著)が47.6%と圧倒的に支持を集めた。浜辺美波・北村匠海主演で映画化されたほか、アニメ化・漫画化もされており、「キミスイ」の愛称でも知られている。

2位以下には、「羊と鋼の森」(宮下奈都・著)12.9%、「かがみの孤城」(辻村深月・著)11.2%、「蜜蜂と遠雷」(恩田陸・著)10.7%が僅差で並んだ。なお上位10作品中8作品は、10代が主人公の作品となっている。

調査概要

  • 【調査対象】日本全国の高校1年生~3年生の男女(JK、DK)
  • 【調査方法】LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
  • 【調査期間】2021年1月13日~14日
  • 【有効回答数】1,045サンプル
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