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SNS運用のプロを唸らせた、2020年のSNSアカウント・投稿・キャンペーン17選【We Love Social特選記事】

2020年は、コロナ禍でSNSのアクティブ率が上がったと言われていますが、何を発信するか迷った担当者も多かったのでは。コムニコの社員が思わず唸った事例を紹介。

2020年もそろそろ終わろうとしていますが、この1年を振り返って、自社のSNS運用はいかがでしたか。コロナ禍という例年とは異なる環境下で、SNSのアクティブ率が上がったとも言われていますが、その一方で企業アカウントとして何を発信すべきか迷われた担当者も多かったのではないでしょうか。

今回はそんな1年を振り返り、SNS運用のプロであるコムニコの社員が思わず唸ってしまった事例をいくつかピックアップしてご紹介します。

2020年に注目したSNSアカウント

2020年に誕生したアカウントや、2020年に人気を高めたアカウントから、コムニコ社員が注目したものをご紹介します。

■Instagram

・洋服の青山【ガールズアカウント】
洋服の青山が、女子学生向けに運用しているアカウントです。「紳士服」「スーツ」のイメージが強い「洋服の青山」が女子学生向けに特化したInstagramアカウントを運用している意外性にまず驚かされます。当アカウントで発信しているのは、プリクラの撮り方や使えるアプリ、Instagramテクニックなどのトレンド情報。タグ付された写真をストーリーズでお礼コメントとともに紹介するなど、Instagramらしい、親近感のあるテーマを使ってファンを醸成しています。


・サンリオピューロランド
ピューロランドについて雑誌風の連載を展開したり、ARエフェクトの配布をしたりと、コンテンツ力を生かした運営が魅力的なアカウントです。本社であるサンリオよりもウェブを果敢に活用しており、2015年にバズった「ちゃんりおメーカー」も、ピューロランドを運営するサンリオエンターテイメントが仕掛けています。先日は、クリエイター向けイベント「Adobe MAX 2020」で、社員がiPad版のAdobe Illustratorを使いこなす様子をレビューするなど、新しいことをどんどん取り入れる社風が感じられ、今後も動向に注目したい会社であり、アカウントです。

 

・現場図鑑 Powered by 清水建設
建設現場を、写真家が独自の視点や感性で撮影し、写真家のコメントとともに紹介するアカウントです。プロの写真によって、何でもなかった建設現場の風景が情緒的に感じられます。一定期間ごとに写真家を入れ替えることで、各写真家のフォロワーの流入もあったと予想されます。

 

・toripo[とりぽ]by SUNTORY
サントリーの商品を題材に写真の加工やデコ、写真映えする料理のレシピなどを紹介するアカウントで、飲料メーカーの提案としてユニークです。フォローは20歳以上としていますが、投稿内容は10代にも喜ばれそうなものが多く、ターゲットユーザーにどれほど刺さるかはこれからの注目どころ。

 

・花王アタック(公式)
ハッシュタグ「#アタックのある暮らし」でアタックに関するUGC(ユーザー生成コンテンツ)を募集し、ユーザーの投稿写真を、投稿者のエピソードも交えて紹介しています。アカウント自体は以前からありましたが、2020年からUGCに力を入れ始めている点が注目ポイント。どの投稿写真も商品を主体にしたもので、このように広告色が見えてしまう投稿はSNSに向かない傾向がありますが、果敢に攻めています。

・Jose Mourinho
世界的に有名なポルトガル人のフットボール(サッカー)監督であるジョゼ・モウリーニョ氏が、57歳にしてInstagramアカウントを開設しました。モウリーニョ氏が監督を努めるクラブチーム(英トッテナム・ホットスパー)の試合後などに、良いことも悪いことも交えたリアルな投稿で、フットボールファンの注目を集めています。また、同監督らしい皮肉な投稿なども話題を呼び、フォロワー数は150万人を超えました。

■Twitter

・岩下 和了
「岩下の新生姜」でおなじみの岩下食品の社長が運用するアカウント。岩下の新生姜に関するUGCを積極的にリツイートして紹介したり、岩下の新生姜を出しているお店に行って宣伝したりしています。「岩下の新生姜のファンのファン」と言って、ユーザーを積極的にフォロー。Twitterの「リスト」機能も活用し、「大切なお客様」としてユーザーをリストに入れてアピールしています。

・73歳すし屋のツイッター【現役】
下北沢で創業45年の寿司屋「鮨ほり川」を営む73歳の店主が運営するアカウント。73歳の店主が運用しているということに驚きがあるうえに、投稿されるメニューにはマンゴーやシャインマスカットを使った「果物ずし」やタケノコやエシャレットを使った「野菜ずし」など、ユニークで写真映えするものもあり、若い人の心を掴んでいます。noteも運用しており、コロナ禍でお店が開店できないときに家でもつくれる寿司屋のレシピを紹介していたことも注目が集まる一因に。店舗集客にもつながっています。

・文房堂(ぶんぽうどう)
中小規模のアカウントをTwitter上で集めてコラボ企画を実施。元々フォロワーの多いアカウントではなかったとしても、コラボ実施することで相互にフォロワーを増加させることができると実証してくれたアカウントでした。RTやコメント返信も実施しており、ユーザーとのコミュニケーションも活発です。

■Facebook

・ニトリ
インテリアの写真投稿サービス「RoomClip」やInstagramで投稿されたUGCをFacebookページで紹介しており、異なるSNSのUGCを活用している点がおもしろいところ。また、ユーザーに掲載許可を取る際にFacebookページがあることを知らせることができ、それを機にファンになってもらえる可能性も。

■TikTok

・ロート製薬【公式】
ロート製薬は、TikTokのほかに、FacebookページTwitterアカウントInstagramアカウントも運用しています。TikTokでは10~20代のユーザーに向け、リップやスキンケア商品などを音楽に合わせてテンポよく紹介。Facebookではしっかりした文体で中身の濃いテキストを、Twitterではゆるめの文体で季節やイベントに合わせた内容を投稿するなど、ターゲットやSNSの特性に合わせて、投稿内容、画像、文体をうまく使い分けて運用しています。

@rohtotiktok

私は初めて貰ったクリスマスプレゼントはおもちゃのコスメをもらいました🎅🏻みなさんは?? ##クリスマス ##ロート製薬 ##おうちクリスマス ##TikTokXmas

♬ オリジナル楽曲 - ロート製薬 - ロート製薬【公式】

2020年に注目したSNS投稿

様々な企業アカウントの投稿の中から、特にインパクトのあった投稿をご紹介します。

■Instagram

・フレアフレグランス
香りの柔軟剤「花王フレアフレグランスシリーズ」のアカウント。商品の香りや季節の花々について紹介しています。2020年4月の新型コロナウイルスの外出自粛時期に展開された「読む透明感」シリーズは、岩倉しおりさんの爽やかで透明感のある写真と夏生さえりさんのエッセイが心を和ませてくれました。連載の形で読む人を楽しませるクオリティの高い投稿に感動させられます。

■Twitter

・Netflix Japan Anime
一見文字化けのように見えますが、落ち着いて解読するときちんと文章になっています。告知作品である攻殻機動隊の世界観に寄せたいいクリエイティブです。テキストからファンを引き込み、一般ユーザーの目も引きます。

2020年に注目したSNSキャンペーン

2020年に行われたキャンペーンの中から、新しい手法が用いられたものや、ユーザーの支持を集めたものをご紹介します。

■Instagram

・GENTLE MONSTER Official
韓国のサングラスブランド「GENTLE MONSTER」は、InstagramのSpark ARという機能を使って独自のARエフェクトを作成し、それを使った動画をInstagramのフィードとストーリーズに投稿することを参加条件としたキャンペーンを実施しました。SNSの機能を最大限に生かし、UGCの創出につなげた事例です。
https://www.instagram.com/gentlemonster/

Gentle Monster

▶︎InstagramのSpark ARについてもっと知りたい方はこちら

■Twitter

・ゼスプリキウイ公式
コロナ禍の外出自粛期間に、感染の危険に怯えながらも休まず働くスーパーや青果店に、ゼスプリがキウイを差し入れするキャンペーン。差仕入れ先の店舗は、ゼスプリキウイ公式のフォローと、ハッシュタグ「#差し入れキウイ」で感謝の気持ちをツイートすることによって応募できるとしました。日ごろからお世話になっているスーパーに、ゼスプリを通じて感謝を届けられる素敵なキャンペーンでした。

・花王 マジックリン(お掃除全般)
アカウントのフォローとアカウントへのメンション、ハッシュタグ「#バスマジ汚れウイルス除去講座」をつけてツイートすると、人気声優の声によるお風呂掃除アドバイスが当たるというキャンペーン。抽選形式であることや、当選確率の低いレアボイスをつくったことで、何十回もチャレンジするファンが続出しました。ターゲットに好意的な認知を獲得できた事例です。

2020年に注目したイベント

こちらは、約2ヶ月にわたるコンテンツの連載やアーティストとのコラボなど、大々的に行われたイベントです。

■Instagram

・スターバックス公式
クリスマスのイベントとして、アーティストの平井大さんとコラボレーションした企画。11月頭にストーリーズで「スターバックスホリデーといえば」をテーマにエピソードを募集し、それをもとに平井さんが曲を制作。ファンと共に創りながら楽しむ企画になっています。また、11月1日から12月25日のクリスマス当日までIGTVで動画を届け、「スターバックスのクリスマス」を盛り上げています。

まとめ

2020年はコロナ禍に起因した投稿で、ふさぎがちな生活者の心を捉えるSNS運用が印象的でした。また、UGCの活用や、ユーザーから素材を募集してコンテンツに活かすといったことを通して、ユーザーとうまくコミュニケーションを取っているアカウントも目立ちました。

今後、ユーザーとどのようにコミュニケーションを取り、どのような関係を築くかがますます重要になります。これらの事例を、ぜひ2021年のSNS運用の参考にしてみてくださいね。

2008年に創業したコムニコは、これまで約1,000アカウントの運用を支援してきました。
SNSに関することをまとめてお任せいただけるのははもちろん、「効果測定のためのレポート作成をしてほしい」「投稿用の写真を撮影してほしい」など、必要な時に必要な作業をSNS運用のプロがサポートいたします。
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