2020年を“色”で表すと「グレー」が断トツ1位、しかし2021年は7位まで後退【CCCマーケティング調べ】

白、グレー、黒、赤、緑、青、金など16色から、この3年を表す色・なってほしい色を選択。

カルチュア・コンビニエンス・クラブグループのCCCマーケティング(CCCMK総研)は、社会や世の中を「色」で表した調査の結果を発表した。

2019年、2020年、2021年の社会や世の中について、「白、グレー(灰色)、黒、赤、ピンク、オレンジ、茶、黄、黄緑、緑、水色、青、藍、紫、金色、銀色」の16色から選択し、その理由、印象に残った出来事などを、T会員にアンケートした。回答者は1,980人。

多彩な2019年から変化、2020年の社会や世の中を表す「色」は「グレー」が圧倒的 

まず「社会や世の中を表すと思う色」を聞くと、2019年は「白」17.0%、「グレー」13.4%、「オレンジ」11.2%が上位で、「水色」8.5%、「黄」7.1%などをあげる人も多く、多彩な1年だった。

しかし2020年は「グレー」49.7%がほぼ半数を占めて1位。2位「黒」も16.7%を占める。3位「赤」8.0%は多面的な解釈ができるが、事業や経済の停止を意味する赤信号であげた人も多いと推測される。コロナ禍による暗い世相が反映されたといえる。

なおグレーを選んだのは女性(56.2%)が男性(43.3%)より多く、40代以上(53.5%)が30代以下(42.5%)よりも多かった。逆に、黒や赤は、男性のほうが多かった。

次に、「その色を選んだ理由」と「印象に残った出来事」を聞くと、「グレー」や「黒」を選んだ人は、やはり新型コロナ関連の数値が高い。とくに自由回答において、「黒」を選んだ人は「最悪」「暗黒」など、強く絶望的なイメージを表現していたという。また「赤」を選んだ人からは、「警告・アラート」「危険・危機感」といった警告イメージ、また「赤字」「経済」といった単語が現れた。

一方「藍」を選んだ人は、さまざまな出来事に大きく反応している特徴が見られた。年代は40代以下が多いという。また「黄」は「注意」「危険」といった単語が現れた一方で、コロナ禍そのものよりゲームやアニメの流行が印象に残ったとしている。

そして、「2021年になってほしいと思う社会や世の中を表す色」を聞くと、2020年で消えていた色が復活し「金色」17.2%が1位となった。以下も「白」12.7%、「オレンジ」11.1%、「黄」7.9%と明るい色が続いた。

具体的に「2021年に期待すること」を聞くと、やはりそうした色調を反映し、「金色」を選んだ人は「新型コロナ感染症の収束」「ワクチンの開発・普及」「東京五輪・パラリンピックの開催」「ライブ・コンサート・スポーツイベントなどの例年通りの開催」など、すべての項目で全体平均を上回る期待度を示していた。

一方2位の「白」を選んだ人は、すべての項目が全体平均をわずかに下回っており、冷静に推移を見守っている様子も感じられる。

調査概要

  • 【調査対象】全国の20~69歳の男女
  • 【調査方法】CCCMK総研がT会員にアンケートを実施
  • 【調査期間】2020年11月16日~20日
  • 【サンプル数】1,980人
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