Webサイトの訪問者数、ランキング変動は少ないが“前年からの増加率”で「note」「YouTube」「Google Docs」に要注目【ヴァリューズ調べ】

訪問者数トップは不動の「Google」だが、増加率は前年比0.6%増と頭打ち傾向。

ヴァリューズは、「Webサイト&アプリ市場のユーザー数ランキング2020」を発表した。2020年(1月~10月)のWebサイトのアクセス数、スマートフォンのアプリの起動数を調査しランキングを作成している。

サイト訪問者数の上位は「Google」「Amazon」「楽天市場」で前年と変わらず

それによると、2020年の訪問者数(推計UU数)ランキング1位のサイトは、「Google」1億1,545万UUだった。2位「Amazon.co.jp」1億1,235万UU、3位「楽天市場」1億1,168万UUで、前年2019年調査と同じ顔ぶれだった。

一方、4位には前年8位の動画配信サービス「YouTube」がランクインした。上位3サイトをはじめ、他サイトがほぼ利用者数が横ばいのなか、YouTubeは前年比10.4%増と、大きく利用者を上積みしている。コロナ禍の外出自粛などが後押しとなった可能性が考えられる。

利用者の増加率では、「Googleヘルプ」(前年比18.7%増)、「ヤマト運輸」(前年比10.9%増)、「Google Docs」(前年比46.7%増)も目立つ。これらも、コロナ禍による巣ごもり消費やテレワークの影響と思われる。

年代別で見ても、「YouTube」は幅広い年代で訪問者数が増加している。また20代においては「note」の訪問者数が前年比56.2%増に達している。

アプリ利用者の上位は「LINE」「Twitter」「Instagram」に

同様に、スマートフォンのアプリを計測すると、もっとも利用されていたのは前年と同じく「LINE」8,772万UUが1位だった。LINEもやはり、前年比5.7%減と頭打ちだが、2位「Twitter」5,287万UUに大きく利用者数で差を付けた。3位は前年比9.1%増と順調成長の「Instagram」がランクインした。一方、前年3位の「Amazonショッピング」は4位に後退、前年4位の「Facebook」は8位とかなり順位を落とした。

5位の「PayPay」(前年比54.6%増)、17位の「d払い」(前年比40.6%増)、28位の「au PAY」(前年比17.9%増)など、キャッシュレス決済系アプリの躍進が目立った。なお6月にリリースされた「COCOA -新型コロナウイルス 接触確認アプリ」も、27位にランクインしている。

年代別で見ると、60代で「PayPay」が69.0%増と大きく成長。20代や40代を上回り、高齢者人気とも言える状況を示した。逆に20代では、他年代にない「プライムビデオ」が10位にランクイン。40代では他年代でも人気の「dポイントクラブ」以外に、「T-POINT」「楽天ポイントクラブ」がランクインしており、年代によってかなりの差があるようだ。 

調査概要

  • 【調査対象】全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)
  • 【調査方法】Webサイトのアクセス数、スマートフォンのアプリの起動数を調査しランキングを作成(メール、Google Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmailなどプリインストールアプリは対象外)
  • 【調査期間】2020年1月~10月
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