Twitterのリア垢・裏垢・ネット垢・愚痴垢・ROM垢・趣味垢……、みんな使い分けていた【ナイル調べ】

「リア垢」の所有率は約4割。性年代別だと「20代女性」と「60代男性」のアカウント所有率が目立つ。

ナイルは、同社が運営するスマホアプリ紹介サービス「Appliv」(アプリヴ)にて、Twitterの利用状況に関するアンケート調査を実施した。10代~60代以上の男女1,328人から回答を得ている。

Twitterアカウント所有者は「20代女性」と「60代男性」

まず「Twitterアカウントの有無」を聞くと、全体の61.1%(812人)がTwitterアカウントを所有。年代別で見ると、10代(15歳~19歳)の85.1%がもっとも高く、年代が上がるにつれ所有率は下降する。50代になると非所有者のほうが多くなる。

アカウント所有者を男女で分けると、10代~30代は女性が多く、40~60代は逆に男性が多かった。とくに20代だと女性が約7割、60代だと男性が8割以上を示すなど、明確な差が現れた。ただしこれは比率のため絶対数を見れば、Twitter利用の主流は、10代・20代女性と考えられる。

10代・20代は、過半数が複数アカウントを所持

さらに、アカウント所有者812人に、「アカウントの所有数」を聞くと、「1個」58.0%が最多。残る約4割が複数アカウントを所持していた。本アンケートでの最多所有数は15個だったという。

アカウント所有数を年代別に見てみると、複数アカウントを使用しているのは比較的若い世代が多い。10代・20代では、複数アカウントの所持者が半数を超える。

なお「Twitterの利用年数」を聞くと、「3~4年」27.8%、次いで「5~6年」23.0%の順となった。TwitterのUIは2008年4月頃に日本語化されており、「11年以上」4.9%はその頃から使用していたことになるとのこと(サービス開始自体は2006年7月)。

「リア垢」の所有率は約4割、「身内垢・裏垢」は2割近く

ここであらためて、「所有しているアカウントの種類」を分類し、所有している種類をすべて選択してもらった。アカウントの種類と定義は、以下のとおり(○○垢:○○アカウントのネットスラング)。

  • リア垢(ネットだけでない、リアルでもつながりがある知人・友人との交流)
  • 身内垢・裏垢(ごく親しい人たちのみと交流)
  • 仕事垢(仕事の関係者との交流)
  • ネト垢(本名を明かさず、ネット上でのみ交流)
  • 愚痴垢・病み垢(愚痴やうっぷんを吐き出す)
  • 趣味垢(趣味嗜好が似ている人だけをフォロー)
  • 情報垢(情報を収集する目的)
  • 宣伝垢(イベントやお店などのPR目的)
  • ROM垢(自分ではつぶやかず、見る専門)
  • RT垢(リツイートすることだけが目的)
  • その他(自由回答。掃除垢、創作垢、ジャニ垢など。未使用、保持だけして放置なども含む)

もっとも多かったのは、順当に「リア垢」42.4%だった。以下、「情報垢」29.8%、「趣味垢」27.1%が続く。一方、匿名での交流にのみ利用される「ネト垢」は、22.4%に留まっている。

「リア垢」所有率が約4割ということは、残る約6割は、“Twitterでリアルな知人とは交流していない”ということになる(「身内垢」「仕事垢」のような限定的な交流は除外)。これらの数字を多いとみるか少ないとみるかは、個々人によって意見が割れるところだろう。

性年代別でも利用傾向に違い、年代が上がるほどリア垢利用が減少

「所有しているアカウントのうち、メインで使っている種類はどれか?」を聞くと、「リア垢」29.7%、「情報垢」14.3%、「ROM垢」13.1%の順となった。リア垢を持っていても、それだけを使うのでなく、目的に応じて複数アカウントを使い分けている実態が垣間見える。

さらにメインで利用するアカウントを性年代別でみると、男性10代・20代は「リア垢」のメイン利用割合が4割~5割と圧倒的。しかし30代以上になると、「リア垢」をメインにしているのは1割~2割程度に急減する。また、40代のみ「ネト垢」の割合が2割近く、他世代の倍ぐらいのボリュームを見せている。女性は、男性と比べて「趣味垢」「情報垢」の比率が高い。また「愚痴垢・病み垢」の割合も男性より比較的高かった。

調査概要

  • 【調査対象】15歳~69歳の男女
  • 【調査期間】2019年6月5日~11日
  • 【有効回答】1,328人(男性:695人、女性:633人)
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