狙うターゲットを決める方法(訪問者の属性を把握する)

自社や他社に訪れている属性情報を調査する方法を3つ紹介します
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

デジタルマーケティングで広告をおこなう際、ターゲット選定が大切になります。
広告にはリスティング広告のようなキーワードで決めるものや、リマーケティング広告のような過去の来訪者に広告を配信する方法もありますが、ユーザの属性などを元にしたターゲティング手法が重要になってきています。

 

例えば、「自社のサービスは30歳前後が多いからウェブサイトアクセスはその前後が多い」と考えても実際に来ている層は異なることはよくあります。

 

狙いたいターゲットと実際来ている層の「ギャップ」や、競合サイトの訪問者層を知ることはコンテンツ戦略や広告戦略を考える上で参考になります。

 

そこで実際に来ている層を知る方法と活用法をご紹介します。

 

1.Googleアナリティクス ※設定忘れに注意

 

「とりあえずGoogleアナリティクスを設定している」という企業は意外に多いです。

そしてそういう使い方は非常にもったいない。

 

最初の「設計」が大事で、それはウェブ解析士のテキストでもページ数を割いているところですが、どのような情報を取るか取らないかの判断を最初にしてください。

 

その中で設定が漏れがちなところとして、「ユーザー属性とインタレスト カテゴリに関するレポート」の有効化があります。

企業のプライバシーポリシーなどによってはここを有効化しないほうがいい場合もありますが、問題ない場合は有効化してください。

 

確認方法は「ユーザー」ー「ユーザー属性」-「概要」で確認できます。

(図1-1 有効化していない場合)

有効化していない場合の図

 

 

 

 

 

 

 

 

(図1-2 有効化している場合)

有効化している場合は指標がでる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この機能でわかることは下記です。

年代別

性別

興味関心別

 

これらは数字(セッション数など)がわかるだけではなく、セグメントの指標として利用できます。

上記の図1-2に書かれているように、取得している全データが対象ではありません。

一部になります。

Googleが行動履歴などから性別や年齢、興味関心を判断しているものであるため、正確でない場合もありますし、全データではないことに注意してください。

 

私がおすすめするのはこの属性(特に年代・性別)をセグメントに使うことです。

セグメントすることで、年代間、性別間での違いがわかり、施策に活かすことができます。

 

またこれらの指標はGoogleの広告配信におけるターゲット選定にも使われています。

 

なお、有効化しなくても"地域別”はわかります。

”地域別”データはIPアドレスを元にしているため、そのときの所在地が計測されます。

こちらも正確でない場合がありますが、大まかな傾向をつかむ際やセグメントする際には役立ちます。

 

【Googleアナリティクスのデータを使うメリット】

・実アクセスデータを使っていること

・セグメントに使えること

 

2.VALUES eMark+ ※無料版はPCアクセスのみ

https://www.valuesccg.com/service/emarkplus/

次に紹介するのは外部ツールの活用です。

Googleアナリティクスなどのアクセス解析データを基にする方法では、「他社」の情報はわかりません。

また、取得方法が自社のポリシーに抵触してしまう場合もあります。

 

それを避けるために外部の調査ツールの活用があります。

 

ここではVALUES eMark+を紹介します。

過去にも何度か取り上げているツールですが、このツールの特徴は「実際にデータ利用を承諾したユーザの情報を利用している」ことです。

そのため、年齢などの情報は推測ではなく、実際のデータです。

また、地域情報は「今いる場所」ではなく「住んでいる場所」になります。

 

サンプリング調査ですので、アクセス数が少ないサイトではデータが偏ったりぶれることがありますが、自社サイト以外の調査もできます。

 

スマートフォンからのアクセス情報は有料版でしか確認できませんが、無料版でもPCからのアクセスは確認できるので、傾向の把握に役立ちます。

 

(図2-1 性別、年代)

性別年齢のグラフ例

 

 

 

 

 

 

 

 

(図2-2 地域、職業)

地域職業例

 

 

 

 

 

 

 

 

(図2-3 子供有無、世帯年収)

子供有無、世帯年収例

 

 

 

 

 

 

 

 

この機能では性別、年齢、職業、地域、未既婚、子供有無、世帯・個人年収などがわかります。

他サイトのこれらの情報を知ることで、ターゲティングの参考にすることができます。

 

【VALUES eMark+のデータを使うメリット】

・パネルの属性情報を利用していること

・家族構成や居住場所、年収などのデータがわかること

・自社以外のウェブサイトの調査ができること

 

3.Facebook広告の活用 ※広告費用が必要です

 

3つ目の方法は広告を利用することです。

Facebookは利用時に生年月日と性別の登録が必須です。

ですので、Facebook広告を配信すると、その結果としての属性を確認できます。

 

広告配信時にセグメントで絞ってしまうとその通りになってしまうので、

性別・年齢でセグメントせず、測定目的で広告を配信します。

 

そうすると反響を見ることができます。

(図3-1広告マネージャーの画面例)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記図はFacebookの広告マネージャーのある画面です。

この図で言えば、年代別・性別での反応のボリュームを見ることができます。

 

その中で複数の指標を同時に見れますので「リーチ」と「投稿のエンゲージメント」を指標にすると、その比較で反応を見ることができます。

例えば、この図を見れば、リーチに対して女性の方がエンゲージメントしやすいことがわかりますし、若年者より年齢が高いほうがエンゲージメントしやすいこともわかります。

 

 

実際に広告費用を使わなくてもFacebookの機能で年齢・性別を調査する方法もあります。

それは、Facebookのピクセルをウェブサイトに貼った上で、FacebookAnalyticsを利用する方法です。

ピクセルはFacebook広告を有効に活用するために利用するものですが、解析機能もありそれがAnalyticsです。

 

ウェブサイトに訪れた人の中でFBアカウントを持っている人に限られますが、性別と年齢がわかります。

 

Analytics内の「アクティブユーザー」もしくは「利用者層」で年齢・性別を確認することができます。

(図3-2 FacebookAnalyticsの場所)

Facebookアナリティクスの場所

 

 

 

 

 

 

 

(図3-3 FacebookAnalyticsの画面:属性)

性別年齢(Facebook)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※年齢・性別に不明がかなり出る場合があります。

 その場合はFacebookのヘルプをご確認ください。

 

 

【Facebookのデータを使うメリット】

・Facebookに登録されている情報を利用できる

・Facebook広告に利用できる

・量だけではなく、反応の質も確認できる

 

 

4.まとめ

これらの手法でできることは下記です。

・属性別の分布状況を把握し、反応の予測をすることができる

・自社ウェブサイトへのアクセス状況を複数の方法で確認することで、より精度の高い属性状況を把握し、判断に活かせる

 

これらの情報はウェブサイトの戦略だけではなく、実際の商品開発やデジタル以外のプロモーションにも活かせます。

 

 

前回の記事:SEOで狙うキーワードを決める方法

今回紹介したツール:VALUES eMark+ 

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