SEOで狙うキーワードを決める方法

デジタルマーケティングにおいて重要なキーワード選定方法の紹介です。
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。
この記事はユーザー記事として投稿されたものですが、優れた内容ですので通常記事に格上げされました。

ウェブ解析士マスターの小坂です。
令和に改元され最初の投稿です。

お客さんや同僚から検索で狙うキーワードの相談を受けることがあります。
キーワードの選定は大切です。
市場調査・競合調査(https://webtan.impress.co.jp/u/2019/01/27/31679https://webtan.impress.co.jp/u/2019/04/21/32493)や事業との整合性を確認することは大切です。
それが前提になりますが、狙うキーワードを定め、適切なサイト構成・コンテンツを用意し、ユーザに役立つウェブサイトや導線設計をすることが大事。

お客さんが言う「このキーワードを狙いたいんだよね」というのは思い付きで間違っていることが多く、「本当にそのキーワードでいいの?何故?」と疑う視点が大切です。

そこで今回は狙うキーワードを決める方法を5つのステップでご紹介します。

1.狙うフレーズを調査する Googleキーワードプランナ

https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

(使う前に)

Googleアカウントが必要になります。まだ持っていない方は取得してください。
Googleマイビジネスやアナリティクスなどでも利用しますから、デジタルマーケティングをやるのであればGoogleアカウントは必ず取得してください。

そしてGoogle広告のアカウントを開設してください。
注意点は下記3点です。
・Adwords Express ではなく、GoogleAdsですので画面を確認し必要があれば切り替えてください。
・広告のURLや広告文などは仮の登録とは言えしっかり入れてください。設定ミスで広告が配信されてしまうこともありますので、「テスト」とか「HOGE」とか適当に入れないようにしてください。
・広告を配信しないのであれば、一時停止にするのを忘れないようにしてください。

(使い方)

(図1-1)

 

 

 

左側はURLかワードを入れることで関連するフレーズのボリュームと広告出稿額の目安、右側はワードを入れることでそのワードを広告出稿した際の検索数・クリック数・広告費用などの目安が表示されます。

広告出稿をしない場合は左側の機能を使い、ボリュームや関連ワードを把握しましょう。

2.傾向をつかむ Googleトレンド

次に、あたりを付けたワードの中から1.狙うものを定めたら、それらの傾向を調査します。
使うツールはGoogleトレンド。
まず、最初には目指す目標などから考えたいくつかのワードについて傾向をつかんでいきます。

(ポイント)

似たような言葉でも検索ボリュームに大きな差がある場合があります。
例えば、寿司と鮨では10倍以上差があり前者の方が多いです。

また季節変動があるものもあります。ここはGoogleキーワードプランナーでは把握できないことが多いです。

(使い方)

・調べたいワードを入力し調査します。

 最初は過去7日間もしくは30日間ぐらいで設定し、ワードごとのボリュームの比較をすることをお勧めします。
 その次に1年に設定し季節変動の確認、そして5年に設定し傾向を把握してください。

 また地域別の傾向や、関連ワードの結果も出てきますので、そこも参考にしてください。

(注意点)

複数のワードを同時に調査することができますが、ボリュームが違い過ぎるワードを一緒に調べると、少ないワードの季節変動や傾向をつかみにくくなります。
そのような場合は、多いのを除いて再度調査するのがよいでしょう。
また、一時的にバズっているとそのときの値が大きすぎてそれ以外の時期の傾向がつかみにくいです。
そのような場合は期間を短くして再度調査してください。

ボリュームが少なすぎるワードだと正確な情報が出ません。表記の揺れによっても違う結果になります。

3.ボリュームをつかむ aramakijake

Googleトレンドではボリュームを把握できません。
そこで他のツールを使ってボリュームを把握することをお勧めします。

私がよく使うツールは下記です。
http://aramakijake.jp/

検索数を予測する「検索数予測ツール」とウェブサイトごとに予測する「競合検索数予測ツール」があります。

前者は入力したキーワードの検索ボリュームとGoogle、Yahoo!それぞれの順位別の予想クリック数が出ます。
これを狙うかどうかの参考にします。
後者は指定したサイト(URL)とキーワードでGoogle、Yahoo!それぞれの検索ボリュームと順位、予想クリック数が出ます。

ここまででかなり狙いを絞り込めるでしょう。

4.競合のキーワードを把握する eMark+(有料版)

https://www.valuesccg.com/service/emarkplus/
より詳細に調査したい場合、有料になりますが様々なツールがあります。
VALUES eMark+を私は使っているので、それで説明します。

使う機能は「キーワードランキング」と「指定キーワードランキング」です。

前者は属性(居住地など)から検索動向を調査する機能、後者はワードを入力して調査する機能です。

(使い方)

例えば、「商品に認知がまだないが、こういう人にページを見てほしい」という場合、居住地・年代などの属性や、ウェブサイトのカテゴリを指定して、その層がどのようなワードで検索しているのかを調べることができます。
(図4-1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記のような画面から絞り込み、情報を出します。

「キーワードランキング」は文字通りどのようなワードで検索しているかのボリュームを調査する機能ですが、「指定キーワードランキング」では関連フレーズの調査もできます。
結果は下記のような画面で表示されます。

(図4-2)

 

 

 

 

(注意点)

サンプリング調査というツールの性格上、精度にばらつきがでます。
数字の違いや傾向を見ることに注力したほうがよいでしょう。
また一度調べた数字を一定の時期がたってから再度調査することで傾向を知ることにも役立ちます。

5.まとめる

ここまでの調査をまとめ考察してください。

(方法)

ワードとその傾向(長期間、季節)、ボリュームをエクセルなどで表にするのがよいでしょう。

傾向は、長期間の傾向(大幅に増えている、増えている、横ばい、減っている、大幅に減っている)、季節変動(春夏秋冬で〇△×をつけるなど)をチェックし、フィルタ出来るようにしておくと便利です。

そしてそのボリュームからCVRやクリック率などに仮定を置き、どのワードが効果的か考え、狙いを定めます。

このワードたちの活用法は下記2つです。
・コンテンツ作成のテーマ選定
・タイトルにつけるワード選定

検索数が多いかどうかも大切ですが、検索結果やSNSシェアからのクリック率をあげるためにもワード選定は大事です。

勘や経験に頼らずデータに基づいたマーケティングを行うために、ここにあげたようなツールは大変役立ちます。

ツール一覧

Googleキーワードプランナー https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

Googleトレンド https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

aramakijake http://aramakijake.jp/

eMark+ https://www.valuesccg.com/service/emarkplus/

以上。

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

アクセシビリティ
広義には、障害者、高齢者を含むすべての人間が、同じレベルでサービスや機器、施設を ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]