Web担編集部がゼロから学ぶ、Tableau「BI講座」。半年で資格合格を目指す!

BIツール「tableau(タブロー)」とは? 知識ゼロから資格取得をめざす #1

BI(ビジネスインテリジェンス)ツールとは、企業に蓄積された大量のデータを収集・分析し、迅速な意思決定を助けるためのツール。中でも、ビジュアライズの力を最大限に活かせるタブローの使い方を学んでいきます。プリンシプル木田さんが講師となって、Web担編集2人に特別講座を開設。半年後にTableauの資格取得を目指します!【第1回】

データを見える化して、分析や意思決定に役立てる「BIツール」の注目度が高まっています。でも、使ったことのない方も多いのではないでしょうか?

そんなことを書いている、Web担編集部も実は、BIツールを触ったことがありません!

そこで、BIツール「Tableau」のスペシャリストであるプリンシプル木田和廣さんに、“BIの素人”であるWeb担編集部の2人(編集長の四谷、編集部員の二村)が、「半年後にTableau Desktop Specialist試験に合格する」ことを目標に、特別講座を開設してくれました。

講師:プリンシプル 取締役副社長 チーフエバンジェリストの木田和廣さん。
ご自身が執筆した『できる100の新法則 Tableau タブロー ビジュアルWeb分析 データを収益に変えるマーケターの武器』とともに。趣味は釣り。

木田さんは、BIツール「Tableau」(タブロー)の日本初のCertified Professional認定資格者(日本ではまだ数名)であるとともに、Googleアナリティクスについても熟知しているという、まさに先生役にうってつけの方。「Tableau Jedi(タブロー ジェダイ)」とも呼ばれているとか。

特別講座は全6回・計6時間の内容です。Web担編集部は、毎月1時間ずつこの特別講座を受講して、半年後に資格取得を目指します。Web担編集部員2人は、半年で資格取得できるのでしょうか? さっそく、授業スタートです。

第1回は基本中の基本から。「BIってそもそも何? Tableauって何?」

木田: ではこれから、半年かけてトレーニングしていきましょう。よろしくお願いします。この講座では、試験に合格することもゴールですが、「前提知識なしの人でも、Tableauで実務(レポーティング/課題発見)ができるスキルを身につけること」を実質的なゴールに想定しています。全6回の授業構成と第1回の授業内容はこちらです。

全6回の授業内容

※ Viz(ビズ)とは、Tableauで作成したビジュアライズされたグラフや表のこと。Tableauでは、リアルタイムにVizを作成。

木田: 各講義では、デモを見せるだけでなくハンズオンで実際に手を動かしてもらいます。あとTableauは、現時点で最新版の「Tableau Desktop 2019.1(Windows版)」を使っていきます。

四谷: 私たち自身もTableauを学ぶことで、分析しながら記事改善をしてより良い記事を読者さんに届けられる力を身につけたいと思います。また、読者の皆さんにTableauの基本がお伝えできる連載となることを目指しています。木田さん、半年間よろしくお願いします。

※ 授業内容と記事回数が合致しないことはあらかじめご了承ください。

講師のプリンシプルの木田さん(右)、生徒のWeb担編集長の四谷(中)、Web担の二村(左)

Tableauは、「ビジュアライズにより、すばやく質の高い意思決定を支援する」ツール

木田: では早速、「Tableauとは何か」から解説していきましょう。Tableauとは、「ビジュアライズにより、すばやく質の高い意思決定を支援する」ツールです。

具体的には、これから進めていく授業で詳しく解説していきますが、次のようなことが可能です。

ビッグデータに対応可能

Excelは100万行の制限を設けていますが、Tableauは1億行を超えるデータも取り扱い可能。

 

さまざまなデータと連係できる仕組み

「コネクタ」と呼ばれる仕組みを使うことで、Excel、Googleアナリティクス、スプレッドシート、Salesforceなど、さまざまなデータと連係が可能。

 

マウス操作でビジュアル分析。強力な計算式を駆使することも可能

キーボードを使わずマウス操作だけでも、データを可視化できる。さらに、プログラミング言語的論理式(IF.THEN.ELSE文等)や正規表現なども利用可能。

 

ダッシュボードの共有と自動更新

複数のチャートを同時に見られて、決まった時間に決められたフォーマットで自動更新可能。

 

BIツールとは?

授業の様子

四谷: そもそも「BIツール」っていうのは、どういうものなんでしょうか?

木田: 「Business Intelligence(BI)」をGoogle検索してみると、「企業に蓄積された大量のデータを集めて分析し、迅速な意思決定を助けるのためのツール」といった説明が出てきます。

これをもう一歩踏み込んで、私の言葉であらためて定義すると

大量のデータを分析し、 ビジュアライズして提供し、 データに基づいたすばやく質の高い意思決定を支援することにより、利用者や利用企業の競争力を高めるツール。

となります。綺麗に見せる・わかりやすく見せるというのは、途中経過であって、“意志決定の支援”がBIツールの本質です。より速く正確な意志決定をできるようデータを俯瞰する、そのためにBIツールがあるんです。

四谷: なるほど。

BIツールとは?

木田: Tableauは、「Power BI(マイクロソフト)」、「Qlik Sense(Qlik)」と並ぶ三大BIツールの1つに数えられています。ガートナーが発表した2019年最新の「Magic Quadrant for Analytics and Business Intelligence Platforms」でも、TableauはLEADERSポジションに入っています。

Tableauとは?

木田: この表は「ABILITY TO EXECUTE(実行能力)」と「COMPLETENESS OF VISION(製品ビジョンの完成度)」の2軸ですが、両方とも高い位置がLEADERSです。Tableauがこれを取得するのは7年連続です。

木田: 「ビジュアライズの力」を実感してもらうために、簡単なテストをしてみましょう。こちらの図のなかに「K」がいくつあるかわかりますか?

「K」がいくつあるかわかりますか?

二村: ……5つ、ですか?

木田: うーん、惜しい(笑)。では、こうして「K」に色を付けてみたらどうでしょう?

「K」が赤くなり見分けやすくなった

二村: これならすぐわかります。6つですね!

木田: 正解です。これはTableau界では有名な問題なんですが、ビジュアライズの持つ力を端的に表していると思います。このような“ビジュアライズの力”をビジネスデータに対して最大限活かせるのがTableauなんです。

Googleトレンドでの動向を見ても、国内外で「Tableau」を検索しているユーザーは、「ビッグデータ」以上に増加していて、社会的なニーズや関心の高まりがわかります。求人においても「需要が爆発的に成長しているスキル」ランキングで、Tableauは高い位置に入ってます。

Tableauへの関心は高まり続けている

木田: たとえば製薬会社のPfizer(ファイザー)の社員数は約10万人だそうですけど、2万5千人がTableauを使っているそうです。

四谷: 「社員の4分の1がTableauを使っている」というのは、日本でのExcelの使用状況などと置き換えて比較すると、なかなか興味深いですね。

木田: ここまで差を見せつけられると、危機感を持ちますよね。私がTableauの啓蒙に注力しているのは、そういう側面もあるんですよ(笑)。

四谷: なるほど。Tableauの凄さは伝わりました。

説明に熱が入る木田さん
◇◇◇

次回は、実際にTableauを使う前に「複数ある価格体系」について解説します。編集部がTableauを契約した時期は、まだTableauのサイトリニューアルがなされる前で、どのプランで何ができるのかわからず、途方に暮れてしまったんです…。というわけで、エピソード2をお楽しみに!

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