Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

調査データで見る上位100サイトの実像

自分が何を求めているのかがわからなければ、探すこと自体をやめそうなものだ。ところが、僕が毎日のように話をしている人たちは、どこにあるともしれない「聖杯」みたいなものを探し求めて、あてもなく時間と労力を費やしているんだ。

僕が追い求めているSEOとしての成功は、もう少し具体的だ。僕は、非常に大きなトラフィックの獲得できるサイトを手がけ、検索結果ページで上位に食い込みたい。そして何よりも、人の手助けをしたいんだ。たぶん、多くのSEOが同じことを考えているんじゃないかな。僕たちは、自分の探しているものがちゃんとわかっているという点で有利な立場にある。それでもまだ、1つ大きな問題が残っている。どこを探せば求める成果を手に入れる方法がわかるんだろうか、ということだ。僕は、この問題の解決に先週1週間を費やしてしまったよ。

スプレッドシート

僕は、月間の推定ビジター数を基にして、上位100サイトだと考えられるドメイン名のリストをまとめてみた。これらは、SEOに関わる者の多くが求めてやまない成功を手にしている企業だ。

この作業にあたって僕はまず、AlexaQuantcastCompete の各サイトから、米国で上位の人気を誇るウェブサイトのリストをダウンロードした。3つの情報源のうち、どこか1つだけを使っても完全に正確なデータは得られないから、3つのサイトすべてを使って結果を比較対照した。それから個々の企業について、事業内容、所有者、そして前月の推定ビジター数を調べたんだ。リストができあがってみると、自分がそれを使って何をしたいのかがはっきりと見えてきた。

僕は、リストに名前の挙がった企業から、できるだけ多くのすばらしいアイデアを盗むつもりだよ。

実は、アイデアを盗むという考え自体、このリストに出ている企業のうちの1つから盗ませてもらったものなんだ。

アップルのスティーブ・ジョブスは、「良い芸術家はコピーする、最高の芸術家は盗む」と言っているからね。

こういう企業を個別に調査するのも有益だったけど、それ以上に役に立ったのは、これらの企業をひとまとめにして全体像を調べることだった。僕がオンラインという戦いの場を理解するのに役立った調査結果のうち、とりわけ興味深いものをこれから説明していこう。ここに掲載したグラフと統計が、必ずしもすべての謎を解き明かしてくれるわけじゃないけど、これでオンライン世界における成功というものの代表的な形がわかると思う。

ビッグな企業が支配する

上位25のドメイン名のうち60%を大手6社が管理している。これら6社のスーパーインターネット企業が、インターネットの利用を牛耳っているんだ。

大手6社が所有する上位25サイト

範囲を広げてもこの傾向は同じだ。上位100サイトでは43%が大手12社(と米国政府)の支配下にある。この結果を見て僕は、いわゆる成功を手にする最も確実な方法は、買収されることだと思ったね。

大手12社が所有するウェブ資産

月間ユニークビジター数上位の12社(米国政府を含む)を合わせると、ビジター数はなんと13億人以上に達する。この結果に、これらの大手企業の広告プラットフォームが生み出す何十億というページビューは入っていない。

上位12社の月間ビジター数

提供しているサービスには偏りがある

インターネットの世界は一見、成功への道がいくらでもあるに思える。だが実際には、たった14の道しかないみたいだ。

上位100サイトの主な提供サービス

事業活動の場

上位100サイトの主な活動目的として、最も多かったのは小売りの21%で、そのうち64%は、オンライン専業なんだ。

販売拠点

URLの選択肢は限られている

Web 2.0的なドメイン名が流行かもしれないけど、インターネットの主役の座に通じる確かな道は、昔ながらのドメイン名だね。上位100サイトのウェブサイトの92%は、メインのトップレベルドメイン名(TLD)として「.com」を使っている。

トップレベルドメイン名

コンテンツ形式ではテキストが依然強し

YouTubeやPandoraのようなウェブサイトは、提供コンテンツのスタイルが特異だからメディアに登場することが多いけど、やはりウェブサイトが成功するための方法として確かなのは、テキストコンテンツに力を注ぐことだ。

情報の形式

公開企業か、非公開企業か

上位100サイトの過半数は株式公開企業が占めている。株式の公開は、成功の原因というより、成功の印みたいなものだろうけど、一般通念どおりの結果になった。

上位100サイトの所有企業

余談だけど、このグラフはなんだか、おいしいブルーベリー・パイを食べている病気のパックマンのように見えるね。

◇◇◇

みんながこの調査結果から価値ある情報を拾い上げてくれることを願って、このデータをここに公開する。

スプレッドシートファイルを丸ごとダウンロードする(SEOmozサーバーから)

僕からのお願いはたった1つだけ、このデータから何かわかったことがあれば、それをみんなに公表してほしいということだ。インターネットマーケターが追い求めているものは、皆同じだと思うんだ。たぶん、僕らのリソースを蓄積していけば、みんなの求めているものを誰かが見つけてくれるだろう。

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