Webサイトのブランド力、総合編は「Yahoo! JAPAN」が4回連続首位、一般企業編は「サントリー」が首位 【日経BPコンサルティング調べ】

日経BPコンサルティングは、3万人以上のネットユーザーが国内500のサイトを評価する「Webブランド調査2018-秋冬」の結果をまとめた。

日経BPコンサルティングは、3万人以上のネットユーザーが国内500のサイトを評価する「Webブランド調査2018-秋冬」の結果をまとめた。Webサイトのリニューアルの効果や製品への関心、企業の好感度への影響等を明らかにするもので、2018/12/20に調査報告書を発行・発売した。

「Yahoo! JAPAN」が4回連続で総合第1位 「行動喚起」スコアが上昇

調査対象500サイト中の総合ランキング第1位となったのは「Yahoo! JAPAN」。第2位は「楽天市場」、第3位は「Amazon.co.jp」で、トップ3には前回同様のサイトが並んだ(図表1)。

図表1 Webブランド指数 総合ランキング トップ50
今回順位前回順位サイト種類サイト名Webブランド指数スコア(WBI)
2018-秋冬(今回)前回とのスコア差
11ネット専業Yahoo! JAPAN115.3+0.5
22ネット専業楽天市場111.6+2.6
33ネット専業Amazon.co.jp102.9-1.6
44ネット専業Google97.2+2.0
55一般企業サントリー87.50.0
66ネット専業YouTube85.5+1.4
79一般企業Tサイト76.7-2.1
823一般企業アサヒビール74.4+5.8
931ネット専業楽天トラベル74.2+8.3
1050一般企業アサヒ飲料74.0+13.0
1119一般企業サッポロビール73.8+3.6
1213一般企業ヤマト運輸73.10.0
138ネット専業Wikipedia72.5-7.9
147ネット専業クックパッド72.0-8.8
1549一般企業S&B エスビー食品71.6+10.5
1512一般企業キリン71.6-2.1
1532ネット専業食べログ71.6+5.8
1829一般企業CLUB Panasonic70.4+3.9
1921一般企業Kao 花王70.1+0.4
2030一般企業パナソニック商品情報69.5+3.2
2117一般企業味の素 商品情報サイト69.3-1.8
2215一般企業日本郵便68.8-2.9
2327一般企業キッコーマン68.4+1.7
2454一般企業カルピス68.3+7.7
2511一般企業じゃらんnet68.2-6.1
2614ネット専業楽天カード67.5-4.7
2761一般企業えきねっと(JR東日本)66.4+6.5
2816ネット専業価格.com65.8-5.4
2970一般企業トヨタ自動車65.5+7.0
3018一般企業日清製粉グループ65.0-5.7
3156一般企業ユニバーサル・スタジオ・ジャパン64.9+4.5
3240一般企業ニチレイフーズ64.5+1.4
3383ネット専業楽天銀行64.3+6.5
3434一般企業ケンタッキーフライドチキン64.2-1.1
3585一般企業カゴメ64.0+6.3
3622一般企業日本郵政63.9-5.3
3741一般企業JAL63.8+1.6
3735一般企業McDonald's Japan63.8-0.5
3725一般企業森永乳業63.8-3.4
40101一般企業NTTドコモ63.6+7.6
4148一般企業キヤノン:商品・サービス情報63.3+1.5
4226一般企業ハウス食品62.9-3.9
4341一般企業キユーピー62.7+0.5
44101一般企業tenki.jp62.2+6.2
4580一般企業JR東日本61.8+3.8
4645一般企業Kao PLAZA61.5-0.5
4656一般企業山崎製パン61.5+1.1
4858一般企業ANA61.2+1.0
4859一般企業日本ハム61.2+1.1
5061一般企業日本自動車連盟(ジャフ)61.0+1.1
5024一般企業ユニクロオンラインストア61.0-6.3

「Yahoo! JAPAN」のWebブランド指数(WBI)は前回114.8ポイントから0.5ポイント増の115.3ポイント。個別の評価指数のうち「態度変容:製品・サービス」「態度変容:企業活動」が前回より低下したものの、「行動喚起」の上昇により前回と同水準のスコアを維持した。

同サイトは高いアクセス頻度を背景に、日常生活に関連するサービスを幅広く展開していることから、購買や情報拡散など実際の行動につながりやすいサイトとなっている。

一般企業サイト編「サントリー」3回連続で1位を獲得

一般企業サイト(インターネット専業企業サイトを除く)のトップ3は、「サントリー」「Tサイト」「アサヒビール」(図表2)。

図表2 【一般企業のみ(ネット専業企業除く)】Webブランド指数ランキングトップ10
一般企業内順位全体順位サイト名Webブランド指数スコア(WBI)
2018-秋冬(今回)前回とのスコア差
15サントリー87.50.0
27Tサイト76.7-2.1
38アサヒビール74.4+5.8
410アサヒ飲料74.0+13.0
511サッポロビール73.8+3.6
612ヤマト運輸73.10.0
715S&B エスビー食品71.6+10.5
715キリン71.6-2.1
918CLUB Panasonic70.4+3.9
1019Kao 花王70.1+0.4

第1位の「サントリー」はWBIが前回調査から増減なしの87.5ポイントを獲得し、一般企業サイトでの首位を堅持した(図表3)。

図表3 「サントリー」のスコアチャート

同サイトは「態度変容:企業活動」の評価が全500サイト中第1位と極めて高い。自由意見でもメインビジュアルの動画をはじめとした企業活動に関連したコンテンツについての言及が多く見られ、同サイトがコーポレートメッセージ「水と生きる」の浸透に寄与しているといえる。

第2位は「Tサイト」で、WBIは前回から2.1ポイント減の76.7ポイント(図表4)。

図表4 「Tサイト」のスコアチャート

WBIはやや低下したものの、「アクセス頻度」「行動喚起」を中心に高評価を維持した。ポイントの確認やポイントプレゼントのキャンペーンを目的とした来訪者が多いサイトであるため、個別の項目では「キャンペーンコンテンツを利用」「メールマガジンの購読、会員専用ページにログイン」が高い得票率となった。

「態度変容:企業活動」のスコア上昇企業3社

前回から今回にかけてスコアが大きく上昇したサイトは「アサヒ飲料」「企業情報|ソフトバンクグループ」「S&B エスビー食品」だった(図表5)。

図表5 Webブランド指数 スコア上昇ランキングトップ10
上昇順今回順位前回順位サイト名Webブランド指数スコア(WBI)
2018-秋冬(今回)前回とのスコア差
11050アサヒ飲料74.013.0
2141401企業情報 | ソフトバンクグループ53.210.7
31549S&B エスビー食品71.610.5
4160417シチズン時計(シチズングループサイト)52.110.3
5133361ユニ・チャーム53.69.7
657180一休.com60.59.3
7218444タカラトミー49.69.1
8138343iタウンページ53.48.9
9195417ジョンソン・エンド・ジョンソン50.68.8
9213433三井ホーム49.88.8

※ ランキング表中のサイト名表記は、トップページのタイトルによるサイトの正式名称。

「アサヒ飲料」は前回から13.0ポイント増の74.0ポイント(図表6)、「企業情報|ソフトバンクグループ」は10.7ポイント増の53.2ポイントだった(図表7)。

図表6 「アサヒ飲料」のスコアチャート
図表7 「企業情報|ソフトバンクグループ」の スコアチャート

「アサヒ飲料」は「態度変容:企業活動」、「行動喚起」の評価が大幅に上昇し、自由意見では新製品情報やキャンペーンコンテンツ、CM情報に関する好意的な意見が目立った。

同サイトは大きなリニューアルは行っていないが、製品情報の継続的な発信が購入やキャンペーン利用といった行動を喚起していることに加え、異なるタッチポイント間で統一感のあるブランドイメージを訴求していることが、サイト来訪者に好意的に受け止められたといえる。

Webブランド調査について

  • 【調査目的】Webサイトのブランド力を測定し、企業や団体のWebにおけるブランド・コミュニケーション戦略の成果を定点観測する
  • 【調査手法】インターネット調査
  • 【調査対象】全国、20歳以上のインターネット・ユーザー(日経BPコンサルティングの提携調査会社の調査モニター)
  • 【有効回答数】36,372件
  • 【調査対象ブランド】企業や団体が運営する日本の主要500サイト
  • 【調査実施期間】2018年10月12日(金)~10月18日(木)※半年ごとに年2回実施(春夏:4月、秋冬:10月)
  • 【調査企画・実施】日経BPコンサルティング
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